a・鳥・家だより(atelier-dayori)・vol.2

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『ヘルタースケルター』(ネタばれあり)

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ひよこだがね、更新しました♪「ひよこさーん」と呼ばれて振り返ったら。。。久しぶりに再会した人の心に響く言葉♪→【絵日記】『たまことひよこ』 http://amba.to/1cDh5Jd





昨年の話題作『ヘルタースケルター』を見た。
想像以上によかったと思うのだが、世間の低評価に驚いた。

とりあえず「アンチ沢尻」と「アンチ蜷川」なんだろうなぁ。
私はどちらも好きでも嫌いでもないというか・・・

沢尻エリカの性格がどうとかいうけれど、そんなの関係ないんじゃないの?
彼女の仕事は女優なのだから。女優として才能があればそれでいいわけで。
もちろん、現場での軋轢とか、人間関係のもろもろで、はずされて去っていく
ということはあるのかもしれないけれど、それを乗り越えたなら、あとは
いい作品を作れればそれでよいわけで。


とにかく圧倒的な美しさ。
エリカさまも映像もとにかく美しく、まがまがしいほどのド派手さでも
それが映画の世界観とぴったりで、違和感なく楽しめたと思う。

いわゆる「ガールズムービー」という感じの、ただただおしゃれを
羅列したものとは違い、消費されていく美というものをきちんと表現して
小物一つも吟味された素晴らしい世界だったと思うのだ。

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ただ一つ言えるのは、蜷川実花も言うように、この役をやれたのは沢尻エリカ以外
あり得なかった。演技力も肝の据わったところも、そして外見的にも。

アンドロイドかと思うほどの圧倒的な美貌。
けれど、脱いでみると、意外に細すぎず、程よい肉付きが心地よかった。

たとえそれが人工的な美でも、天然の美でも、美しかったものが
ほろんでいく様は恐怖だし、痛ましい。

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今は圧倒的な美貌を持つエリカさまですら、それを失う日のことは考えるだろうし
作中でも、生まれながらの美貌を持つことから、美に執着しないこずえですら
「私たちは欲望処理装置なのだ」
と悟って見せる。

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最終的には、杏ちゃん演じる、検事の助手(?)の
「なぜ神は最初に、美と若さを与えて、それから奪うんでしょうか」
という疑問に答える検事の
「その二つはイコールではないからだ。若さは美ではあるけど、美は若さだけではない
もっと奥深いものだ」
という言葉が、ひとつの答えなんだけど・・・

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この検事のセリフ回しはどうにかならんかったものか。
女社長の桃井かおりや、ドMなマネージャーの寺島しのぶがもう完璧!だっただけに
この人のセリフはひたすら浮いたわー。
杏ちゃんからも「それは何かのポエムですか?」と突っ込まれてましたが。

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もうとにかく、寺島しのぶがすごすぎた。
ええーなんでこの人この役引き受けちゃったの?って何度も言い合ってしまった。

そりゃ、美人ではないけれど、梨園のお嬢様に生まれて、女優としても大成して
人にかしずかれることはあっても、踏みつけにされたことなんかないだろうに。
とにかく、ブスで、りりこに翻弄されいたぶられる役に徹底していた。
目の前で彼氏とりりこが関係を持ったり、りりこの陰部を舐めさせられたり
命令されて犯罪にまで手を染めて。

ただ、マネージャーがりりこの整形の件をリークした目的が読めない。
最後に同じ店で働いていたところをみると、彼女はりりこと運命を共にしたので
リークもりりこを救うためだったのかも?と思える。ならば、ポストに投函するときの
あの薄笑いは何?それに、警察の事情聴取に答えてるのも矛盾するよねぇ。

窪塚くんの役もはまり役だったけど、最後は最低でしたが、そんな中
オカマのメイクのきんちゃんの言葉が救いだったかな。

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