a・鳥・家だより(atelier-dayori)・vol.2

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まあるい世界。

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落ち込んだ時に、よく思い出す言葉がある。

それは、私が東京のお母さんと呼んでいるAさんの言葉。
母と偶然同じ年で、親子ほど年は違うのにウマが合って、私がまだ20代のころから
ずっと仲良くしてくださっていた。
婚姻届を出す時には、遠方に住む私たちの両親の代わりに、夫の会社の上司と
並んで、名前を書いていただいたほど。

そんなAさんがある日、こうおっしゃった。
「人には、まあるい世界と言うものがあってね、そのまあるい世界の中に
収まる人としか、うまくやって行けないものなのよ。
もしも、どうしてもうまくやれない相手がいたとしても、落ち込む必要なんて
ないのよ。
自分のまあるい世界に入らない相手だったってだけ。
人はそんなにたくさんの人と、つながることなんてできないのよ」

私に対してだけでなく、どんな人にも親切で、誰とでも仲良く
やってらっしゃるように見えたAさんから
まさかそんなことを言われるとは思わなくて、ちょっと驚いてしまった。

「Aさんにも、まあるい世界があるんですか?」
「あたりまえじゃない。うんと小さなまあるい世界よ。でもいいのよ
小さくても。そのまあるい世界を大事に大事にしていけばね」

そういうAさんの顔を見ていたら、そっか、Aさんのまあるい世界には
ちゃんと私も入ってるんだな、と思って
心の奥がほんのり温かくなった。

そのAさんとは、名古屋に引っ越す前に、夫と三人で食事して以来
会っていない。
次に東京で展示をするときには、忘れないように連絡しなくては。
私の小さな小さなまあるい世界を、大切にしなくては、と思うのだった。反省。
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