【展覧会】動物画の奇才・薮内正幸の世界展

090518_1760271.jpg吉祥寺美術館で行われた「動物画の奇才・薮内正幸の世界展」に行ってきました。

もともと植物画をやっていた私。
博物画・動物画などの細密画は大好きなんです。
薮内さんの図鑑も何冊か持っていて、
彼の描く動物、特に鳥が、本当に大好きで、
原画が見られて幸せでした。

絵本の原画や、スケッチなどもたくさん見られて、
もう溜息モノでした。
当たり前ですが、本物は印刷など遠く及ばない素晴らしさ。

こんな素晴らしい展示が、100円で見られるなんて、
ステキすぎるぞ、吉祥寺美術館!!

↓この絵本の原画が全部展示されていました。
物語を追って見られて楽しかったです。


1.なんとコレ、デビュー作なんですね!素晴らしい!!
2.100刷だというロングセラー。
3.私も持ってる図鑑。


            


動物画の奇才・薮内正幸の世界展


会期     2009年4月4日[土]−5月24日[日]

開館時間 10:00-19:30
休館日 4月30日[木]
入館料 100円
    (ただし、小学生以下・65歳以上・障害者の方は無料)
主催  武蔵野市立吉祥寺美術館
協力  薮内正幸美術館
後援  財団法人東京動物園協会、東京都井の頭自然文化園
    株式会社福音館書店、株式会社岩波書店
    サントリー株式会社


薮内正幸(やぶうちまさゆき・1940−2000)は大阪出身の
動物画家。

1959年、19歳で高校卒業と同時に上京、福音館書店編集部に
入社。
国立科学博物館に通いながら、今泉吉典博士の指導の下
動物の骨格標本や剥製をスケッチ。

翌年より『世界哺乳類図説』のイラストを描き始め、これが
動物画家としての出発点となりました。
1965年、『くちばし』(福音館書店)で絵本デビューし、以降
『どうぶつのおやこ』(福音館書店2009年1月現在100刷)
『しっぽのはたらき』(福音館書店)
『きょうりゅうのかいかた』(岩波書店)など多数の絵本が
刊行されています。

『広辞苑』(岩波書店)や『世界大百科事典』(平凡社)の
正確無比な挿絵も薮内の手によるものです。
また、各地の動物園の案内板や解説パネル
切手「自然保護シリーズ・アホウドリ」の原画などの
仕事も手がけています。

「サントリー愛鳥キャンペーン」のイラストも担当し
この広告で、朝日広告賞グランプリを受賞。
この連載は13年間続き、自然保護活動の一翼を
担うことになりました。

1983年に第30回サンケイ児童出版文化賞、1989年に第9回
吉村証子記念科学読物賞をそれぞれ受賞。
1985年、吉祥寺に仕事場を構え、亡くなるまでここで
制作活動を行いました。

動物絵本を読んだことのない人でも、ポスターや広告、
あるいは、動物園の案内板など、どこかで薮内正幸の
描いた動物や鳥に出会っているはずです。

本展では薮内正幸美術館(山梨県北杜市に2004年開館)の
ご協力のもと、吉祥寺にも縁のある動物画の第一人者・
薮内正幸の、半世紀にわたる仕事の全貌を多角的に展示・
紹介いたします。


[主な展示資料] 絵本原画、図鑑・辞書・事典、
機関紙等の挿絵原画および掲載紙  
動物園解説版等原画、記念切手原画、
愛鳥キャンペーンポスター原画、スケッチブック、
アトリエに遺された各種資料  
駄洒落満載のイラスト(裏ヤブ作品)合計約100点


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

<< 下町散歩 戻る 着物三昧・お帽子三昧 >>