【展示】イラストコラム『鳥と島』〜寺子屋マルプ『形容詞を描く』展より(gallery dazzle・北青山)・2『構成案』〜「目次」と「帯」

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寺子屋マルプ『形容詞を描く』詳細はコチラ

いよいよ中身。ワクワクする。
絵を描くより、形を考えるのが、実は私にとっては楽しい時間。
ここ数年、そういった自分の傾向に気づいてきたのだが、この「寺子屋マルプ」も今思えば、自分のそう言った部分に
気づかせてくれた貴重な機会だったのだ。
展示って、仕事に結びつけられたら、それが一番だけど、それ以外にも「気づき」があれば、それでまずは上々。
(私の場合はこの展示でのマルプ社長の清水良洋さんとの出会いが、後にまさかの出版に結びつくのだけど)

イラストレーターがやりたい仕事といえば
「装画」「絵本」「商業施設のヴィジュアルデザイン」「企業カレンダー」
あたりがたいてい最初に上がる。「装画」や「絵本」の講座はいつもイラストレーターの熱気むんむんで大盛況だ。

私も「装画」つまり、本のカバーイラストを描きたくて、この二年後の2015年には、同じDAZZLE×マルプさんの
装画のWSに通うことになるのだけど(さらに2017〜2018年には自ら講師を招いて装画塾を開催するんだけど)
手ごたえという意味では、中身を書いたこの「寺子屋マルプ」の方が全然あった。

最近は、文章やディレクション的にWebなどに携わることも増えて実感したのは
私はただ絵が描きたいというより、コンテンツを作ることが好きだし、向いてるんだなぁと。

絵が好きでイラストレーターになった、文章が好きでライターになった、とりあえず夢はかなった、そんな人も
一度立ち止まって考えてみるといいのかもしれないし、行き詰まったら、あえて違うことをするのもいい。
少し幅を広げて、他のこともしてみたほうが、別の自分を見られて、本当はこっちが向いてたってことは往々にしてある。

絵が上手な人って本当にたくさんいるし、そう言う中で自分が行き残っていくには?って考えた時に
他に売りに出来ることって何だろう?
この先のイラストレーターには、そういう視点って、とても大切なことだと思う。

話が脱線したが、ここからは本の構成を考える。
ワークショップで浮かんだ色鮮やかな世界と、極彩色の鳥と、島で出会ったたくさんの色。
「色」をキーワードに進めて行くことにした。

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「あとがき」の200ページ越えにビビるけど、これ、単行本の束見本なんで、数ページの冊子とはわけが違うんである。
ざっと作った目次、この時点でもはや埋まっていない。。。。当たり前か。
数十名の参加者のうち、埋めた人は一人もいなかったもんね。

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そして、「1」は長くなっちゃったので端折っちゃったけど、帯も作った。
デザインは全部一緒で、文言だけちょっと違う。結局最後の「あなたの知らない」にした。
だって、この本を読むまでは「知らない」のは継続してるんだもんね。

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さて、いよいよ本文に入る。
ドキドキワクワク「鳥と島」の世界を楽しんで行って下さいね〜。

#寺子屋マルプ『形容詞を描く』


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