死神の精度/伊坂幸太郎
映画化もされたので、ご覧になった方もおられるでしょう。
伊坂作品は『オーデュボンの祈り』「ラッシュライフ』に続く三冊目。
今までの作品のような衝撃的な感動はなかったですが
設定の面白さ、そして、同じ死神と言う主人公と、その任務を描いていながら
それぞれがまったく違った味わいの短編として楽しめ、
通して読んだときに、さらにひとつの世界を作り上げていると言う
そんな感動を味わうことができます。
いつも思うのですが、彼の作品には「音楽」がひとつの大きな
キーワードとなっていますね。
今回のは、死神たちの大好きなものが「音楽」で
CDショップの試聴コーナーでたむろっている死神を想像すると
怖いものと言うより、もっと身近に思えてくるからおかしい。
4月か5月頃に読んでいました。
最近、読む本の量が減って来ています。
元々すっごい読書家でもないのですが、常に本を読んでいると言う
習慣だけはついているのですね。
父親が本が好きで、その影響もあったとは思いますが
小学生の頃、仲のよかった友達のお母さんがよく
「今のうちに本を読む習慣をつけておきなさい。一生の財産になるから」
と言って下さったのが、大きなきっかけだったような気がします。
その子の家にはいつもお母さんの読みかけの本が置いてあったのですが
『パリ人肉事件』とか今思えば
「隠しておけよっ」
と言いたくなるようなシュールな本も多く、またそのお母さんが
「この男は変態」
と小学生の娘やその友達に言うようなお母さんだったのでした。
今思えばすごい教育方針だな。
話はそれましたが、わたしは本を読む習慣はあるのですが
「家で」本を読む習慣はないのです。
たまに寝る前に読む程度。
通勤通学途中とか、外で入ったカフェなどでなら読むのですが。
そんなわけで、通勤も電車に乗っての習い事もしなくなってしまった
最近は、めっきり読書量が減ってしまったのです。
特に今住んでるところは、どこへ行くのにも近くて、
電車に30分以上乗ると言うことがあまりありません。
便利なのも考えものだと思ったり。
引っ越したら、今住んでいるあたりまで、週に何回か
電車で通うことになるので、そしたら読書量が増えるかもです。
文庫: 345ページ
出版社: 文芸春秋 (2008/2/8)
ISBN-10: 4167745011
ISBN-13: 978-4167745011
発売日: 2008/2/8
商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
おすすめ度: ★★★★☆(4個半) (33件のカスタマーレビュー)