ジョージ(1815-1902)、エドワード(1817-1905)ジョン(1822-69)、トーマス(1823-1906)のダルジェル4兄弟は、英国ヴィクトリア時代中期を代表する木工木版の彫版師である。
・それまでの鋼版ではなく、木工木版の版木に彫り込んで凹版をつくる(エングレーヴ)彼らの技術は、従来よりも手の込んだものだった。
・1855〜75年がピークで、その20年の間に、数多くの傑作絵本の版木をつくりあげた。
『ノンセンスの本』(エドワード・リア 1861年)
『不思議の国のアリス』(ジョン・テニエル 1865年)
ジョージマクドナルド作品のアーサー・ヒューズの絵
ジョージ・クルックシャンクの描いた妖精物語の絵 など
・1863〜65年にかけて、ダルジェル版『アラビアン・ナイト』をてがける。有名画家の挿絵200点以上を収めたもの。主な画家はテニエル、ジョージ・ピンウェル、アーサー・ホートン、ダルジェル兄弟のトマスやエドワードの絵も収められている。当初は分冊形式だったが、1865年に2巻本にまとめられてウォード・ロック者から出版された。
・彼らが後世に残した仕事は、19世紀の挿絵画家にとって、きわめて大きな意義を持つことになる。
・彫版以外の仕事
『天路歴程』(1865年)(ト−マスによる挿絵)
『ファン』や『ジュディ』『フッドのコミック・マニュアル』などの雑誌に寄稿(ジョージ)
『ダルジェル兄弟』(1901年)(ジョージ、エドワード著。自分たちの業績を残したもの)
参考:<子どもの本>
黄金時代の挿絵画家たち(リチャード・ダルビー・著/ 吉田新一・宮坂希美江・訳 2006 西村書店)
おまけ「右脳派?左脳派?」
3秒でできる右脳派・左脳派チェックだそうです。情報元が不適切なサイトに変わっていたので削除しました(2008.10.4)
ダンサーが時計回りに踊ってるように見えたら右脳派。反時計回りに踊ってるように見えたら左脳派。
ワタシはどう目をこらしても、時計回りにしか見えなかったです。ワタシにこれを教えてくださった頭脳明晰な左脳派風の方もそうだったそうで。でも作った人たちには反時計回りに見えるんだそうな。
みなさまはいかが?
もとの情報元 → frostfirezoo.com
もひとつ情報元 → ProcreoFlashDesign Flash Laboratory
(こちらはFlashムービーです。)
■錯視のシルエット
・2003年11月29日 20:00〜 TBS番組 「探検!ホムンクルス〜脳と体のミステリー〜」で紹介されました。
■説明
・一定方向にまわり続けている人のシルエットがふとした瞬間から逆方向にまわりはじめるような錯覚が起こります。回転している方向によって右足をあげていたり、左足をあげていたり・・・不思議な感覚になります。
■検証
・北岡明佳の錯視のページ。錯視で有名な北岡先生のページで紹介して頂きました。
錯覚ニュース(2005年3月16日)
Illusion News(March 16, 2005)
Reversible figures
・光と色と眼の雑学のOkudaさんによると、だまし絵?の一つで、1915年にルビンによって提唱された、 杯と横顔の反転図形に似た脳の知覚システムの一つに起因しているかもしれない、ということです。詳しく調べていただき感謝いたします。