ちょうど今は、モネと印象派を中心とした展示が行われていました。
3年ほど前の、フジタとピカソの子供の絵を中心とした展示に、すごくすごく行きたかったのですが、遠すぎてあきらめた経緯が。
とはいえ、絵を見ずとも、美術館に脚を運ぶだけで、価値がありそうな素敵な場所でした。
雪にモダンな建物が映えます。
景観保護論争があったということから、地下へと潜る少し長めの通路。
(詳細は下に)
ここから降ります〜/降りて来たカフェより
最近絵を見ると「色」に心を奪われる事が多いのですが、特にモネの絵の色の美しさは特筆すべきモノがあると感じます。
なんでしょうね?他にもっとテクニック的に感嘆するような画家はいるのに、モネの前ではどこか凡庸に感じてしまう。
モネの一見適当な感じに見える堂々としたタッチは、見事に本質を見抜く力があるからこそできるのでしょう。
このチラシの絵の太陽なんて、もうそれこそ、子供が描くようなタッチです。くるくるっと描いてぐりぐり塗りつぶして、というような。それでも、美しい夕日に見えてくる、このモネの筆力に、思わずひれ伏しそうになります。
正直印象派はつまらないとずっと感じていましたし、ルノワールの甘ったるい女性の絵は今も好きじゃありませんが、印象派って実は奥深い!と最近思い始めていたのを、確信できました。
そしてやっぱり、新印象主義(点描)は好きじゃないし、ポスト印象派はやっぱり好きだと再確認。絵を見ながら、再確認するのはとっても楽しいです。
特にセザンヌは色遣いもタッチも昔から大好きなので、最近の盗難事件を悲しく思います。赤いチョッキの少年「Boy in a Red Waistcoat」、戻って来て!(詳細は下に。盗難されたのは、まさにポーラ美術館にいた前日です)
Wikipediaより
景観保護論争
建設にあたっては、箱根仙石原が国立公園内であり自然が残る
地域であったことから、法的に建設が不可能ということではないが、
自然保護を主張する住民によって反対運動があった
(1997年5月2日朝日新聞参照)そこで、環境・景観保護の観点から、
当初計画より建物の高さを抑えるなどし、美術館の建物はその主要部分が
地下に構築されている。
◇建築概要
竣工: 2002年
設計: 日建設計・・・担当の安田幸一は現在東工大教授。
施工: 竹中工務店
延床面積: 8,098平米
所在地 :〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
MSN産経ニュース
175億円相当の名画強奪 ゴッホなど4点、スイスの美術館
(2008.2.11 23:27)
11日、スイス・チューリヒで開かれた記者会見で、
盗まれた名画4点のコピーを示す美術館関係者(ロイター)
スイスの最大都市チューリヒの市警当局は11日、
市内の美術館で10日午後、武装グループによる強盗事件が発生し、
セザンヌの「赤いチョッキの少年」を含むゴッホ、ドガ、モネの油絵
計4点が盗まれたと発表した。被害総額は計約1億8000万スイスフラン
(約175億円)に達するとしている。
被害にあったのは印象派絵画などの個人コレクションで屈指といわれる
ビュールレ美術館。10日午後4時半(日本時間11日午前0時半)ごろ、
覆面をした3人組が侵入。1人が短銃で美術館職員を脅し、
床に伏せさせている間に、残りの2人が展示場から油絵4点を強奪。
美術館に横付けしていた白い車に盗んだ絵を運び込んで逃走した。
3人はいずれも身長175センチぐらい。1人はロシア・東欧系なまりの
ドイツ語を話していたという。
同美術館はチューリヒの実業家、故エミール・ビュールレ氏(1890−
1956年)のコレクションを展示する美術館。フランス印象派などの
絵画が中心で、個人のコレクションとしては世界有数といわれ、同市内の
観光名所の1つでもある(共同)