【映画】『チェ 28歳の革命』


実は恥ずかしいことに、最近までゲバラという人のことを全然知らなかった私。オットが似ていると言われるようになって、はじめて彼に興味を持ったのでした。

あのジョン・レノンをして「世界で一番かっこいい男」と言わしめたゲバラの生き様を描いた映画。さぞかしかっこいいのだろうとワクワク。
主演は、コチラにも出ていたベニチオ・デル・トロ。途中から、どー見ても、古谷一行にしか見えなくなったのは、わたしだけではあるまい・・・
実物はかなりのイケメンだったゲバラだけど、デル・トロ演じるゲバラのほうが、いかにも、な革命家っぽい感じになってるかも。


さて、見てみたわけですが・・・

物語は、のちにカリスマとなったゲバラに金髪の女性がインタビューするシーンと、ゲバラがいかにして革命に加わり、カリスマへとなっていったかを描く過去のシーンとが交互に描かれて行きます。

過去のシーンは、流れがイマイチわからなくても、ゲバラが優れた指導者としての資質に恵まれていたことが読みとれて、だんだん反乱軍が大きくなっていく様子とか、ゲバラが厳しい指導者でありながらも、農民や女性や子供には、とても親切だったことなどが描かれていて、彼の人となりを知るにはとてもよかったです。

何かの資料では、ゲバラはかなり嫌な奴だったというのもあったのですが、同じ革命家の間では、厳しいひとだったんでしょうね。革命家にとって一番大事なのは「愛」だと答えるゲバラ。そこは、なんだか胸が震えました。「愛」のない革命はあり得ないと。

んで、インタビューとか、ゲバラが国際会議(?)に出るところは、当時のキューバのおかれていた情勢などが議論されるんですが、これ、当時の中南米の情勢がわかってないと、なかなか理解するのが難しい。いや、ちゃんと見ていればわかるんでしょうが、ちょっとボケッとしてると、とたんに意味がわからなくなります。

国際会議のシーンは、ゲバラが、第三世界VSアメリカという図式で語っているのに、驚くほど、当時の中南米諸国は、それに追随しなかったというか「ありがた迷惑」的な発言が多くて驚きました。
のちにゲバラは、ボリビアの戦いで、孤立無援になって命を落とすんですが、その伏線がこんなところにも表れています。

それにしても、ちょっと見ていて疲れる映画ではありました。かなりのチェ好きで、当時のことをいろいろと勉強した後でないと、辛いかもしれません。んでも、こうしてまとめていると、だんだん内容がわかってきたような。39歳の後編は、少し時間を置いてみようと思ってます。




形式: Color, Dubbed, Subtitled
リージョンコード: リージョン2
ディスク枚数: 1
販売元: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
DVD発売日: 2009/12/11
時間: 132 分
おすすめ度: ★★★★☆ 3.5 (4件のカスタマーレビュー)




内容紹介
<ポイント>死後40年以上を経てもなお、国家、人種、宗教を越えて
世界中の人々のこころを揺り動かす20世紀最大のカリスマ、
愛と情熱の革命家、チェ・ゲバラのドラマティックな生と死を描く、
世紀の2部作登場!

1.一流のアーティストや政治家など、その言動から世界中に熱狂的な
ファンをもつゲバラ。その熱い生き様がついに超大作2部作、4時間
25分に凝縮された!(1部132分、2部133分)

2.「トラフィック」でアカデミー賞監督賞&助演男優賞を受賞した
スティーブン・ソダーバーグとベニチオ・デル・トロが再びタッグを
組んだ力作!デル・トロは第61回カンヌ国際映画祭で主演男優賞獲得!
コンペティション部門で上映され約6分間にも及ぶスタンディング
オベーションを受ける。

3.2008年:チェ生誕80年、2009年:キューバ革命政権成立50周年/チェ・
ゲバラ来日50周年、メモリアルイヤーの今年はブームの予感!


<ストーリー>「チェ 28歳の革命」
1955年7月、メキシコ。持病の喘息を抱えながらもラテン・アメリカの
貧しい人々を救いたいと旅を続けるゲバラは、独裁政権に苦しむ祖国
キューバの革命を志すフィデル・カストロと出会う。わずか82人で
2万人のキューバ政府軍と戦うことを決意する。

チェという愛称で呼ばれ軍医としてゲリラ軍に参加したゲバラは、
厳しい規律を守り平等社会のために戦うが、女性や子供たちには
愛情をもって接し、農民たちには礼をつくした。

やがて、その類まれなる統率力を認められ、司令官として部隊を
率いるようになるチェ・ゲバラ。そして、カストロはキューバ革命の
命運を担う戦いをゲバラの部隊に託す。それは「大都市サンタクララを
陥落し、キューバを分断せよ!」という指令だった…。


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグとベニチオ・デル・
トロがタッグを組んで贈る伝記ドラマ。独裁政権に苦しむキューバの
人民のため、フィデル・カスロトと共に革命を志した“20世紀最大の
カリスマ”チェ・ゲバラの生き様を描く。


内容(「Oricon」データベースより)
愛と情熱の革命家チェ・ゲバラのドラマティックな生と死を描いた、
ベニチオ・デル・トロ×鬼才スティーヴン・ソダーバーグの
アカデミー賞コンビで贈るスペクタクル・ドラマの前編。


出演者について
ベニチオ・デル・トロ「トラフィック」「21グラム」
デミアン・ビチル「ウェルカム!ヘブン」
カタリーナ・サンディノ・モレノ「そして、ひと粒のひかり」
ジュリア・オーモンド「ベンジャミン・バトン数奇な人生」


監督について
「トラフィック」アカデミー賞・監督賞
「オーシャンズ11」



チェ
(28歳の革命 / 39歳 別れの手紙)
Che
(The Argentine / Guerrilla)

監督 スティーブン・ソダーバーグ
製作総指揮 アルバロ・アウグスティン
      アルバロ・ロンゴリア
      ベレン・アティエンサ
      フレデリック・w・ブロスト
製作 ローラ・ビックフォード
    ベニチオ・デル・トロ
脚本 ピーター・バックマン

キャスト
チェ・ゲバラ:ベニチオ・デル・トロ
ポンボ(ハリー・ヴィジェガス):ベンジャミン・ベニテス
リサ・ハワード:ジュリア・オーモンド
タニア(タマラ・ブンケ):フランカ・ポテンテ
ベニグノ(ダリエル・アラルコン・ラミレス):アルマンド・リエスコ
インティ(ギド・ペレド・レイゲ):クリスティアン・メルカド
アレイダ・マルチ:カタリーナ・サンディノ・モレノ
フィデル・カストロ:デミアン・ビチル
ラウル・カストロ:ロドリゴ・サントロ
カミロ・シエンフェゴス:サンティアゴ・カブレラ
シロ・レドンド:エドガー・ラミレス
イスラエル・パルド:アルフレド・デ・ケサダ
フアン・アルメイダ・ボスケ:ロベルト・サンタナ
ロヘリオ・アセベド:ヴィクター・ラスク
マリオ・モンヘ:ルー・ダイアモンド・フィリップス
ウルバノ(レオナルド・タマヨ・ヌニャス):カリ・メンデス
レネ・バリエントス:ホアキン・デ・アルメイダ

音楽 アルベルト・イグレシアス
主題歌 メルセデス・ソーサ『バルデラーマ - Balderrama』
撮影 ピーター・アンドリュース
編集 パブロ・スマラガ

配給 アメリカ合衆国 フォーカス・フィーチャーズ
    日本 ギャガ・コミュニケーションズ・日活
公開 スペイン 2008年9月5日
    アルゼンチン2008年11月13日(前編)
    アルゼンチン2009年1月29日(後編)
    フランス 2009年1月7日(前編)
    フランス 2009年1月28日(後編)
    日本 2009年1月10日(前編)
    日本 2009年1月31日(後編)
    アメリカ合衆国 2009年1月24日
上映時間 265分 (132分 / 133分)
製作国 アメリカ合衆国
    フランス
    スペイン


コメント
1 ■無題
ほんと、これそう思いました
キューバ革命とか、知識を持って観ないと難しいなー。。と。
よくわからない映画カテゴリーに入ってしまった一作です。

でも、懲りずに 続けて39歳・・・ 観ました (笑)
なんか、悔しくて ( ̄ー ̄;
感想としては、こちらの方がおもしろいです。

28歳・・・ を観ている時は
『え・・だからわからんのやけど。。。キューバ革命の背景ないんかい。。。』 
むむむーーー。 と
眉間にシワが増えるという恐ろしいオマケ付きでしたが、

39歳・・・は、ゲバラの人生にドラマ的要素が加わっているので、面白かったです

すみません。
必ず、観はるやろうな。と思いつつ、、、

余計なコメントだとは思ったのですが m(_ _ )m
はい。。。 失礼しました。。。。| 壁 |д・)
よもぎ 2010-07-26 01:45:12

2 ■Re:無題
>よもぎさん
そっか、39歳のほうが面白いんですね。
チョット渋ってましたが、今度頭のはっきりした時に
見たいと思います〜〜
映画って、夜ボケッと見ることが多いので
あんまり難しいと、ますますボケボケに・・・ww

「よくわからない映画カテゴリ」ww
私もいっぱいあります〜〜
陽菜ひよ子 2010-07-27 12:43:19


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