1年半ぶりの勉強会
ワタシがまだイラストのお仕事を始める前のこと。いろんな勉強会にとにかく参加していたものでした。木曜日、そのうちのひとつに、1年半ぶりに参加。
ゲスト講師は、寮美千子さん。
かつてはコピーライターとして、広告業界の第一線で働き、のちに子供向け・大人向けの様々な本を出版されている方です。平成17年「「楽園の鳥」カルカッタ幻想曲」で泉鏡花文学賞受賞。
寮さんのお話は本当に面白く、その勉強会ではみんなが持ち寄った作品の合評会が中心であるのに、お話だけで2時間以上があっと今に過ぎてしまいました。
思わず引き込まれてしまうお話は、内容もさることながら、その話し方や、寮さんの持つ強烈な個性と魅力のお陰なのでしょう。
その中で参考になった言葉がたくさんありました。
「せっかくモノを表現するのだから、自分の本当に表現したいことに妥協するのは、意味がないしとても辛い。自分は広告の仕事に擦り切れて、自分を表現したくて出版の世界にはいったのだけど、物書きをして自分を表現できないなら、広告の世界にいたほうがもうかるし、ずっとマシだ」
「自著を出すのに、タイトル変更や書き直しや挿絵の指定など、様々な出版社側からの要求にも屈せず、出版が中止されたこともしばしば。しかしそれでも、ひよることなく、自分の想いを貫いて本を出したから、その後、その感性を認めてくれる人だけが周りに集まり、認めてくれた人の元で仕事ができた」
「マーケティングは必要だけど、賞の傾向やクライアントの意向に合わせるのではなく、自分の作風にあった賞やクライアントを捜すほうがいい」
「パーティーには行け!!」
久しぶりすぎて、行くのを迷った勉強会でしたが、行ってよかったです。もちろん才能あふれる寮さんと自分をまったく一緒くたにはできないのですけど。
参加者の中にも、その後に繋がりそうな出会いもあり。新しい世界が広がっていきそうです。
・パーティーでも勉強会でも、行ける限りの場所には顔を出す。
・自分の本当にやりたいことをする。
うん、それでいいんだ。
この想いは翌日金曜日まで持ち越されることになるのでした。
寮美千子・公式Website『HARMONIA』 http://ryomichico.net
『小惑星美術館』ラジオの放送予定はこちら。
http://ryomichico.net/bbs/planets0012.html#planets20070628234858
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