ある男友達と飲んだ時の事。彼にはちょっとカリスマ的な魅力があって、いろんなイベントを開催するのに多くの人を集める力のある人なのだけど、初対面の胡散臭い(笑)印象とは違い、けっこう「誰でもオッケー」な人で、気遣いの人でもある事に、話して見るとすぐに気づく。
しかし彼が言う。「オレと気が合うのには、共通点がある事に気がついたんだ」
「てか、ひよこってさ、『タモリ倶楽部』好き?」
・・・は?突然何を言い出すんだ?と思うが、「好きだよ、空耳アワーとか。あのバカバカしさがけっこう好き」と正直に答えてみる。「おお、合格!そうなんだよ。あのバカバカしさをおもしろいと思えない奴とは、オレダメなんだよ。」彼はうれしそうにお酒を口に運ぶ。
「あとさ、その中にもいろいろいてさ、ついてれば一応見る奴と、家にいれば必ず見てしまう奴と、留守でもビデオに撮ってまで見る奴とかさ」「わたしはついてれば見るタイプだな」「オレは家にいれば必ず見るね。あんまりいないけど。まぁ実際に見なくても、おもしろいと思うかどうかなんだな、肝心な事は。あとさ、テレビブロスって読んでる?」
おお!まさにわたしがよくブログのネタ元に使ってるブロスではないか。「読んでるよ、もちろん。五月女ケイコさんのイラストの下の勝手に悩み相談するコーナーがめちゃくちゃ好きだよ」「・・・・おまえマニアックすぎるよ。」「なんで?アレは隅から隅まで読まないと!だから結構読破するのに大変なのだよ」ていうか、わたしはテレビをほとんど見ないので、テレビ欄はいらないのに、コラム読みたさにブロスを買っているのだ。隅から隅まで読むのは当たり前。じゃなきゃ、元が取れん。
彼曰く、その二つが好きな人は共通のカテゴリなのらしい。何となく共通点がわかる。みうらじゅんのゆるい感じとかも、このカテゴリの人はきっと好きだ。
そういえば、姉がこの年末にやたら「同じページ」と言う言葉を使っていたな。これは顔の種類を示すもので、ちと違うんだが。昔の会社にキムタクとナイナイの岡村が同類に見えるという女の子がいたが、えーっそれは岡村さんに失礼だよっ!と怒るわたしは例外としても、いろんな人がいろんな基準で分類し、カテゴライズしたり、一つのページにスクラップしたりなんかしてるんだな。
今まで自分が好きだったり気が合うなぁと感じた相手は、もしかしたらその男友達の言うカテゴリに入ってるのかな、と思う。ずっと「空気が同じ」なんて詩的に言っていたが、なんだ、同じフォルダに詰め込まれた同類って事なんだな、結局は。