「老若男女世界文学選集8-宇宙の眼-を描く」終了しました(gallery dazzle・北青山)

2015.07.14 Tuesday 12:51
陽菜ひよ子


image[150617utyuu_hina1web.jpg]北青山(外苑前)のギャラリーDAZZLEで開催されていた「宇宙の眼-を描く」無事終了いたしました。展示会場の写真はコチラで見られます。悪天候の中、脚を運んでくださった方、気にかけて下さった方、ありがとうございました。

この展示は「宇宙の眼」と言う作品の装幀を制作すると言うものでした。その内容はと言いますと、ある事故をきっかけに、8人の男女が奇妙な世界に迷い込みます。その世界は非常に不気味で恐ろしい世界で、表紙(表1)の8人の男女と1人の女性(彼女は事故には遭遇していませんが、奇妙な世界には登場)は、何を考えているかわからない、不気味な表情を浮かべています。

ひっくり返して裏表紙(表4)、一瞬「なんだ、表紙と同じか」と思ってしまいそうですが、よく見るとどこかが違います。実は、この物語の中である「鍵」を握る人物は、裏表紙ではニヤリと笑っているのです。そのことに気づくと、結構怖いかもです。表1側だけに描かれたネコは、帯を取ると現れる、可愛らしい仕掛けになっています。作中で一番散々な目に遭うネコちゃん、愛を込めて描きました。
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image[150617utyuu_hina2web.jpg]帯を付けるとこんな感じ。帯の文言も自分が考えました。「観測台の事故に巻き込まれた8人の男女が迷い込んだ世界とは?」と言うフレーズはオリジナルで、下敷きのようにグレイで書かれているセリフは、物語の中で主人公と妻のもので気になったものをチョイス。
妻「わたしたちが生きていけるか、という問題。答えはノーだわ。いいえ、それよりずっと悪いかも」
主人公「ただ、ここにすわって待っているより、どんなにいいかわからない。この世界は終わらせなければならないんだよ」

なお、コチラの素敵な装幀は、マルプデザイン宮崎萌美さんが担当してくださいました。

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