【映画】『宮廷画家ゴヤは見た』

2010.07.26 Monday 16:17
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ




また時代は変わり、かつて異端尋問をさばいたロレンゾが、今度は裁かれる立場に。そして死刑が執行されるんですが、拾った赤ん坊を高く掲げて、イネスは何度も叫びます。「ロレンゾ、見て、あなたの娘よ!」


そして、二人の娘アリシアは、イギリス軍の将校と一緒に、それをは知らずに、自分の父親の処刑を楽しそうに見物。そんな娘の姿を認め、イネスの姿を最後に見たロレンゾは、何か達観した感じで、最後に処刑されて行きました。

荷車で運ばれて行くロレンゾの死体を、取り巻いて歌う子供たち。(当時は本当に人の処刑は、老若男女通じて娯楽だったんですね)彼と手をつないで歩いて行くイネス・・・・


あわれとしか言いようがないのですが、イネスは幸せだったのかも。


この時代、正気を失うことでしか、幸せを得られない時代、そんな風に思いました。この時代に生まれなくて本当によかった。


ところで、「ゴヤは見た」賛否両論ありそうなタイトルですが
「イネスの家族がロレンゾを尋問するところ」
「イネスがロレンゾの子供を産んだと告白するところ」
「アリシアが目の前でフランス軍に連れ去られるところ」
「ロレンゾの処刑」

すべて「ゴヤは見た」のです。すごくピッタリなタイトルだと思います。
タイトルバックに流れるゴヤの絵。怖い絵のときに流れる怖い音楽にうなされそうでした。

とにかく描きたい、描いて残したいと言うゴヤの報道画家的欲求も、同じ絵を描くものとしてわかるような気がします。



余談ですが、ゴヤが最初にロレンゾの絵を描くときに
「手は難しいから別料金」
と言われて、すぐに手をひっこめたロレンゾが面白かったのです。

その後、展覧会の近代以前の絵画に手が描いてあると
「別料金」「お金持ちだね」
と笑い合うようになってしまいました。


映画っていろんな楽しみをくれますね。



個人的には、ロレンゾ修道士役の、バビエル・バルデム(また覚えにくい名前だこと)の顔が、どうしても好きになれなくて、どーでもいいのですが、この人、本当に最近、ペネロペ・クルスと結婚したそうなんですね。(本当にどうでもいい)

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