夫とその妻/玖保キリコ
玖保キリコの作品と言えば
『いまどきのこども』とか
『バケツでごはん』が筆頭に
挙げられるのでしょうが
ワタシはやっぱり最初に読んだ
『シニカル・ヒステリー・アワー』の
鮮烈な印象が忘れられません。
『いまどき』も『シニカル』も同じ
小学校が舞台で、主人公は子供。
『バケツ』は動物園が物語の舞台で
主人公はペンギンのギンペー。
子供や動物など、本来素朴で
可愛らしいはずの世界を扱っていても
玖保さんの手にかかると、まさしく
シニカルでさながら大人の社会の縮図。
この作品も、妻がひよこだったと言う一見ファンタジックな世界を
設定としながらも、やっぱりファンタジーではないところが、
キリコワールドならでは、なのですね。
ところで、このマンガをワタシに教えて下さった方は
「どっちかというと『妻とその夫』じゃないかって気がする」
とおっしゃっていましたが、確かにそんな気もしつつ、それでも
あえてこっちにしたのには、玖保さんならではの含みがあるのではないかと。
(深読みし過ぎ?)
『いまどきのこども』とか
『バケツでごはん』が筆頭に
挙げられるのでしょうが
ワタシはやっぱり最初に読んだ
『シニカル・ヒステリー・アワー』の
鮮烈な印象が忘れられません。
『いまどき』も『シニカル』も同じ
小学校が舞台で、主人公は子供。
『バケツ』は動物園が物語の舞台で
主人公はペンギンのギンペー。
子供や動物など、本来素朴で
可愛らしいはずの世界を扱っていても
玖保さんの手にかかると、まさしく
シニカルでさながら大人の社会の縮図。
この作品も、妻がひよこだったと言う一見ファンタジックな世界を
設定としながらも、やっぱりファンタジーではないところが、
キリコワールドならでは、なのですね。
ところで、このマンガをワタシに教えて下さった方は
「どっちかというと『妻とその夫』じゃないかって気がする」
とおっしゃっていましたが、確かにそんな気もしつつ、それでも
あえてこっちにしたのには、玖保さんならではの含みがあるのではないかと。
(深読みし過ぎ?)
単行本: 122ページ
出版社: マガジンハウス (1992/03)
ISBN-10: 4838702868
ISBN-13: 978-4838702862
発売日: 1992/03
2008/09/01 Mon