トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
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ひな祭り

090303yanagawa_sagemon.jpg3月3日はひなまつりということで
ひな=鳥の子供というわけで
ひな祭りについての考察。

もともと雛(ひな、ひぃな)とは
大きなものを小さくする、小さな
かわいいものという意味なんだそう。
ままごと遊びのために小さくしつらえた
人形やお道具のことをそう呼んだのですね。

鳥の雛は、親鳥を小さくしたもの、ということなんでしょうか。

画像のさげもんは、福岡県柳川市に伝わる風習。
吊るし飾りのひとつで、色鮮やかな飾りがとってもにぎやか。
いつかこの目で見たい行事の一つ。


■ひな祭りの由来・起源

ひな祭りとは、もともと五節句のひとつ「上巳の節句」が
今の「ひな祭り(桃の節句)」になったもの。
◇五節句◇
・人日(じんじつ) → 一月七日「七草がゆ」
・上巳(じょうし)  → 三月三日「桃の節句」
・端午(たんご)  → 五月五日「端午の節句」
・七夕(たなばた)→ 七月七日「七夕祭り」
・重陽(ちょうよう)→ 九月九日「菊の節句」(現在は廃止)

とはいっても、最初から今のような形ではなく
平安時代には、上巳の節句の日は薬草をつんで
体のけがれをはらって健康や厄除けを願っていたのだそう。

やがて、この節句の行事と宮中の"紙のきせかえ人形"で遊ぶ
「せいな遊び」が結びつきます。

そして、紙人形に自分の災厄をひき受けてもらって
その人形を川に流す『流し雛』へと発展していくのです。

室町時代になると、この節句が三月三日に定着して
豪華なおひな様を飾って宮中で盛大にお祝いするよう変化。
こうして今のひな祭りの原型が完成していったのだそう。

現在のひな祭りは、女の子の初節句として、赤ちゃんの
すこやかな成長と厄よけを願う行事となっています。
うーん。まさに「ひな祭り」ですねぇ(こじつけ?)。

■桃の節句なわけ

3月3日が桃の節句なので、なんとなくこの頃に桃が
咲くように思いがちですが、桃は桜とほとんど同じ
4月に咲きます。
なぜこんなことになったかというと、桃の節句と
決められた時には、旧暦が使われていたから。
旧暦の3月3日はちょうど桃の咲く時期なんです。

それに昔から桃には邪気をはらう力があるとされているので
邪気祓いをする上巳の節句が桃の節句になったのです。
邪気=鬼ですから、節分では鬼をはらいますが
そういった信仰が結びついて、桃太郎伝説が生まれました。

■その他雑記

3月3日もかつては祝日だったそうなんですね。
明治に新暦が採用され、戦後に新たに祝日が制定される
ときに、寒冷地ではまだ寒い3月ではなく
温暖な5月の端午の節句にこどもの日を持っていかれて
普通の日になっちゃったんだそう。

子供の頃、何で女の子の日は休みじゃないの?
男尊女卑だーって思いませんでした?

このお雛様のもともとの意味が、人形に厄災を引き受けて
もらうことにあるので、ひとりにつきひとつのお雛様が
本来必要なんだそう。姉妹が大勢いれば、その人数分
用意しないといけなんですって。きゃー大変だぁ。


2009/03/03 Tue


関係ないですが、少し前にちょっとだけ
CSSをいじって、テキストのリンクを
イチゴ色にしてみました。

このブログの今までを通じて一番人気なのは
このブログのデザインの要ともなってる
モリスさんのいちご泥棒の記事なんです。
いちご泥棒と入れてググると、このブログが
TOPに出てくるみたいですね。
ありがたや&光栄だがやという感じです。

で、ひなまつりはイチゴではなくて桃の節句。
(無理やりそこへつなげるか(笑))
edit

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