トリモノ帖

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干支の酉「ニワトリ」の漢字が「鶏」では理由

2017年の干支は“酉(とり)”です。
酉は、ニワトリのことで、ニワトリ年とも呼びますよね。

不思議なのですが、何で酉年の漢字は「鶏」ではないのでしょうか。
100504nagoya_cochin_1311web.jpgその疑問に答える前に、最初に干支の由来から説明します。

干支の由来は、古代中国の『干支(かんし)』です。

干支は、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた数詞。
60を周期として、主に暦や時間、方位などを表すのに使用されます。

十干(じっかん)・・・甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の総称
十二支(じゅうにし)・・・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の総称

日本ではこの十二支の動物のことを「干支」と呼ぶことが一般的です。

次に酉という文字の由来に行きましょう。
酉は象形文字で、酒をつくり貯蔵する器を意味しています。
そうした酒壺は、収穫を祝って神に酒を捧げることから神聖なものとされています。

ではなぜ、とり年が「酉」となったかといえば、諸説あります。

・酉年は十二支の10番目で12ヶ月に当てはめると10月(旧暦の8月)となり、酒の収穫時期となるため
・酉の刻は18時ごろとなり、ちょうど酒を飲み始める時間であるため

十二支の決まった経緯にも諸説あります。
いちばん有名なのは、お釈迦様のところに挨拶に来た動物の順番であるという説。
しかし庶民に身近なように動物を適当に当てはめただけと言う説もあります。
酉と鶏の間は無関係と考えたほうがよいかもしれません。

十二支は生命の成長する過程を表しているという説もあります。
ここでも「酉」は、果実が成熟の極限に達して、酒が熟している状態だと書かれています。

子・・・“孳”・新しい生命が種子の中に萌し始める状態。陽気が色々に発現する動き
丑・・・“紐”・芽が種子の中に生じて伸びる前の状態。生命エネルギーの様々な結合
寅・・・“演”・春が来て草木が生ずる状態。形をとっての発生
卯・・・“貿”・同音“冒”に通じる・草木が地面を蔽うようになった状態。開発の意
辰・・・“震”・同音“申”に同じ・草木の形が整った状態。生の活動
巳・・・“已”に通じる・草木の成長が極限に達した状態。陽盛の極、漸く陰に移ろうとする所
午・・・“忤(さからう)”に通じる・草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態。上昇する陰と下退する陽との抵触
未・・・“昧”・植物が鬱蒼と茂って暗く覆うこと、果実が熟して滋味が生じた状態。陰気の支配
申・・・“呻”・果実が成熟して固まって行く状態。果実の成熟・陰気の支配
酉・・・“酒”・果実が成熟の極限に達した状態。酒熟して気の漏れる象。陰気の熟する所
戌・・・同音“恤”および“滅”・草木が枯れる状態。統一退蔵
亥・・・“核”・草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態。生命の完全な収蔵含蓄

相場格言に「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」があり、酉年の相場は俗に騒がしくなるといわれます。
2017年はどんな一年になるのでしょうか。

2020/04/09 Thu


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