トリモノ帖

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小鳥と花〜ウィリアム・モリスの愛した鳥・15〜

080508kotori_to_hana.jpg小鳥と花
壁紙見本 チャールズ・フランシス・アンズリー・ヴォイジー
1907年頃 木版刷り

一連のヴォイジーのデザインの中では
繊細で洗練された、やさしいイメージの作品。
この作品だけ、このとき展示された他の作品より
随分後に作られたものだからでしょうか。
その間にモリスなど他のアーティストの影響を受け
彼自身の中に変化があったのかもしれません。
こうした変化を読み取るのも美術鑑賞では楽しいところ。

ウィリアム・モリスについて

   
モリスと同じくヴォイジーは自然に発想の根源を求めたが、実際に目で
見たものに芸術家自身の想像力と解釈力を応用することが重要だと考えていた。
「自然に向かうということは、もちろん、創造の源泉を求めてのことであるが、
見たものをそのまま写しとることは良い装飾を生み出さない・・・私は、例えば
小鳥の形なら、それがひとつの記号にまでそぎ落とさない限り使わないだろう」
実際に、抽象的な小鳥の形はヴォイジーによるテキスタイル、壁紙、金工や
タイルのデザインの多くに繰り返し使われている。
2004年『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』展図録より
(大丸ミュージアム・東京・梅田)

2008/05/08 Thu
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