トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

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小鳥と樹木〜ウィリアム・モリスの愛した鳥・16〜

080509kotori_to_jyumoku.jpg小鳥と樹木
壁紙見本 チャールズ・フランシス・アンズリー・ヴォイジー
1904年頃 木版刷り

前の小鳥と花とは連作風のやさしい雰囲気の作品。
こちらの方が3年ほど古いものになります。
ともすればマンガチックだったヴォイジー作品が、
洗練されて行く様子がわかりますね。
この柄は横にボーダー状になっていて、画像のように
このグリーン部分とブルー部分に分かれています。
実際の壁紙ではどのように使用されていたんでしょうね。

ウィリアム・モリスについて

   
モリスと同じくヴォイジーは自然に発想の根源を求めたが、実際に目で
見たものに芸術家自身の想像力と解釈力を応用することが重要だと考えていた。
「自然に向かうということは、もちろん、創造の源泉を求めてのことであるが、
見たものをそのまま写しとることは良い装飾を生み出さない・・・私は、例えば
小鳥の形なら、それがひとつの記号にまでそぎ落とさない限り使わないだろう」
実際に、抽象的な小鳥の形はヴォイジーによるテキスタイル、壁紙、金工や
タイルのデザインの多くに繰り返し使われている。
2004年『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』展図録より
(大丸ミュージアム・東京・梅田)



2008/05/09 Fri
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