「老若男女世界文学選集8-宇宙の眼-を描く」(gallery dazzle・北青山)

150606dazzle_8898.jpg少し前にNEWSの方で告知したこの展示。先月末からデザイナーさんと一緒に制作に取り掛かっておりましたが、表1(カバーの表紙)、表4(カバー裏表紙)のデータと各背景データ、帯用文言、パンフ掲載用文字データなど全部完了しました!パチパチパチ。

私はこの展示で、デザイナーさんに今までの自分とは違う個性を引き出してほしかったというのもあり、担当デザイナーの宮崎萌美さんが提案して下さるままに、あえて自分の方からは、こうしたいという具体的なことは提案せずに進めました。ただ、この本に関する自分の意見や想いなどは、しっかり伝えましたが。


            


当初はこんなに早く終われる予定ではなかったんですが、イラストの仕事の指示が大幅に遅れていて、まだ彩色のGOが出ておらず、先にできることを進めて行こうということで、展示の制作をガシガシ進めていたのですが、それでもまだ指示待ちで、今は秋に出る書籍(コミックエッセイ)の原稿をガシガシ描いています。

女性はマルチタスクが得意だなどと言われますが、私は同時に仕事を進めるのはすごく苦手で、男性脳なのか?と思っていたら、この記事によれば、マルチタスクってのはコンピューター用語で、同時に複数の作業をコンピューターで行うことで、人間には同時に二つのことを行うのは、不可能なんですって!

女性が何故マルチタスクが得意と言われるかと言えば、たとえば、料理を作ってる時に同時に電話で話したり、子供が泣きだしたら対処するというようことができるから、ですが、それは一つの作業中に何か別の問題が起こった時にすぐに対応できるという能力で、マルチタスクではなく、マネージメント能力なんだそうです。なるほどね!ですから、仕事は同時進行するより、一つずつ着実に終わらせていくのが、結局は一番早く仕事を終わらせられるんだそうです。納得です。

私はイラストレーターと言っても、複数の作風を持っているし、絵だけでなくコミックを描いたりもするので、それぞれの仕事に、切り替えが必要だったりします。特にコミックは、入りこんで波に乗るのに若干時間がかかるので、ある程度まとまった時間集中したいのです。ですが、今日にでも、イラストの指示が来れば、しばらくそちらに集中しなくてはならず。。。そうこうするうちに他のレギュラー仕事の依頼も舞い込んできて、こちらは想定内のことだったので、ああ、先週忙しい方がありがたかったのになぁ。。。と思いますが、そうも言っていられません。

仕事と言うのは、相手の都合もあって、予定が立たないもの、という意識は常に持っています。そうでないと、上手く行かない時に無駄にイライラしちゃいますよね。最後は結局ギリギリの時間で描くしかなくなり、本当にちゃんと納品できるのが、不安でいっぱいの中、寝る時間削って仕上げることも多いのですが、それでも、自分の描いたものが出来上がってくると、そんな大変さも吹き飛んでしまいます。それがあるから、しんどくても、この仕事が好きだと思えるんでしょうね。


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

<< ビール一考 戻る 父の日と『オリーブの罠』 >>