ビール一考

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私もオットも、長年ずっとビールが好きではなく、かつて(2007年冬)は、日本の会社員である以上「とりあえず、ビール」の呪縛からは、なかなか抜け出せないものがあるよね、ということでも、意気投合したのであるが、どうしたものか、このところ、急にビール好きになっているのだった。随分長いこと、ビール自体ほとんど飲んでいないので、その間に味覚が変わったのか、それともたまたま口にある商品が登場したのか。そのあたりを解明する旅が始まったのであった。

150324_3841_n.jpgIMG_8704.JPGきっかけは、サントリーのプレミアムモルツを頂いて、飲むことになったことから。「これ、おいしいかも」。はたして、単にプレモルが口に合っただけなのか、プレミアムビールならどれでもおいしく感じるのか。イロイロ飲み比べてみることにしました。彼がキリンなら一番搾りが好きだというので、季節ものを買ってみたり、プレミアムビールと言えばこれでしょってことで、ヱビスを久々に買ってみたり(ヱビスも好きで、たまに飲んでいた)、と言ってもこれはプレミアムヱビス。なんて贅沢なw

でも高ければいいってものでもなく、セブン先行販売で入手したプレモルの瓶のもPALE ALEも、おいしいけど、プレモルほどは口に合わない。唯一、赤缶のBROWN ALEは美味しかった!もともと黒ビール好きなんですけど、ちょっと黒糖みたいな甘みもあって、でもすっきり飲みやすくて。

家飲みばかりじゃなくて、実は東京で飲んだこの日は、プレモルじゃなくて、フツーのモルツ生だったんだけど、やっぱりおいしかったのよね。これはやっぱ、私はサントリーが合うのかしらと思い、その後家でもサントリーばかり選んで飲むことにしたんだよね。んで、左の画像は、東京二日目に、原宿の竹下通りのカフェで飲んだプレモル生。吉井ライブで足がへとへとで、もう一歩も歩けなくて、山手線に乗る気もしなくて、休める店を探したんだけど、プレモル生を出すというので、速攻で入ってしまった。ははは。カフェだから夜だっていうのに、ツマミがサンドイッチにポテトサラダなんですよ(後で調べたら、ワッフルが有名だったんですね)。この店のお姉さんに、最近は鳥貴族がプレモル生を飲み放題で出してるという情報を聞き、その後確認したら、確かに!すごいな、鳥貴族。

サントリーが合うならと、金麦も試してみましたが、やっぱりプレモルほどの感動はなかったかなぁ。んでもよかった、金麦が最高に美味しかったりしたら、今まで高いお金払ってプレモル飲んでたのは何だったの?と思いそうだから。んで、アサヒだけまだ飲み比べていないので、これからもいろいろ試してみたいです。この日飲んだ友人は、とにかくスーパードライが大好きで、飲み放題でも、発泡酒が出てきたらすぐに分かるそうで。プレモルが好きだと言ったら、一番搾りも好きでしょうと言い当てたので、すげーな、ビール好きって!って思いました。私もビールを極めるのだわ。(フガフガ)

過去にはこんな絵日記(続き)を描いていたっていうのにねー。


            


『苦手なものが同じという共通点』update : 2013/10/23 mer

131023hiyoko_dagane4462.jpg(画像はクリックで大きくなります)

ブログネタ :苦手な飲み物 参加中

そう、ビール!!
忘れもしない、最初二人で飲んだ時、彼は、カシスオレンジ6杯飲んだんだがねっっ

ひよこと知り合う前からオットは、最初の一杯目から堂々とカシスオレンジ一筋!だったそうで、なんてマイペース!と感心したのでした。彼と会うまでは、周りに合わせて、つい一杯目は、ビールを頼んでいたひよこでしたが、だんだんと一杯目から、「八海山!」とか頼めるようになったんだがね・・・

ビールって炭酸でおなかがいっぱいになるうえに、量も多いので、なかなか飲み終わらなくて、ほかの飲みたいのに飲めなくて、それまで、ストレス溜まりまくりだったので、すっごく飲み会が楽しくなりました♪♪♪その代わり、酒豪と陰で噂されるようになっちまいましたが!

真夏にすっごく喉が乾いたときにコップ一杯だけ、キューーって飲むのは、最高にうまい!けどね。

141012_6604_n.jpg去年の秋にディスカウントショップで見つけたベルギービール。うーん、イマイチピンと来なかったなぁ。やっぱりビールは苦く切れがあるもの、と言う洗礼を受けている日本人の感覚では「ううー。ゆるすぎるっ」となってしまうのが、ヨーロッパのビールなのかしら。それにしても、元々はヨーロッパからは行ってきたと思われるビールがこんなに日本独自の進化を遂げたのは何故なんでしょうね。不思議。やっぱスーパードライの登場は大きかったのかな。

んで、私がビールが嫌いだったのは、たぶん、父がいつも飲んでいた、キリンの「ラガー」(大手メーカーが通年販売しているビールの中では最も苦味を示す数値(IBU)が高い。)があんまり好きじゃなかったからなんだと思う。それはオットも同じで、上にも書いたように、彼はキリンの一番搾りが好きだったんだよね。

調べてみたら、ラガーってのはキリンの商品の名前じゃなくて、ビールの製法なんですね。(お恥ずかしながら、初めて知りました)そもそも、英語でビールと言えば、beerですが、実は、ビア, beer (en:beer) と、エール, ale (en:ale) の2種類の言葉があり、エールの方が古いそうなんです。で、現在はエールと言うと、ビールの製法のひとつのことで、上面発酵のビールを、エールと呼ぶそうです。出芽酵母を用い、常温で短い時間で発酵を行います。一般に、上面発酵のほうが醸造は容易で、19世紀以降にラガーが爆発的に普及するまでは、ビールといえばエールを指しました。複雑な香りと深いコクが特徴。それに対して、下面(かめん)発酵のビールをラガーと呼びます。酵母を用い、低温(10℃以下)で長時間発酵を行います。もともと、中世ドイツのバイエルン地方のローカルなビールでした。秋の終わりにビールの材料を洞窟の中に氷と共に貯蔵し、翌年の春に取り出すと、発酵が終了してビールが完成(ラガー=貯蔵されたビールの意)。冷蔵庫が発明された19世紀以降、これが瞬く間に世界のビールの主流となりました。比較的すっきりした味が特徴。

今回飲んだサントリーのビールはPale AleとBrown Aleって名前なので、エールなんですね。ふむふむなるほど。ザ・プレミアム・モルツは、麦芽100%のピルスナースタイルのプレミアムビールだそうで、日本でビールといえばピルスナースタイルのビールを指すことが大半なんだそう。大手ビール会社が醸造、販売するビールもほぼ全てがピルスナースタイルのビールって、、、そーなんだ!そのピルスナーってのは、チェコのピルゼン地方を発祥とするビールのスタイルの一種。淡色の下面発酵ビールであり、ホップの苦味を特長とし、日本だけじゃなくて、現在、世界中で醸造されているビールの大半はピルスナースタイルなんですね。ピルスナーはラガーに属するスタイルなんだそうです。下面発酵ビールだからかな?ややこしいけどね。

最後にプレミアムモルツまでのサントリーのビールづくりの歴史。
1899年(明治32年)2月に、鳥井信治郎が、葡萄酒の製造販売を目的とした鳥井商店(とりいしょうてん)を創業。これを母体として、1921年(大正10年)12月1日に株式会社壽屋(寿屋。ことぶきや)を設立。1929年(昭和4年)4月、初めて発売したウイスキーに鳥井信治郎が「サントリー」と名付けた。これは当時発売していた赤玉ポートワインの「赤玉」を太陽に見立ててサン(英語のSUN)とし、これに鳥井の姓をつけて「SUN」+「鳥井」(とりい)=「サントリー」とした、ということになっている。「鳥井さん」(とりい・さん)を逆さにしてサントリーとした、鳥井に三人の男子がいたから「三鳥井」にした、という説も広まっているが、これは誤りである。1963年(昭和38年)3月に、ビール発売を期して新天地に向かう思いを込めて、商品名であったサントリーを社名にも用いて、サントリー株式会社に商号変更した。

1928年(昭和3年)に横浜市鶴見区の日英醸造(商標名「カスケードビール」)を買収して「新カスケードビール」を製造販売した。1930年(昭和5年)に前首相(当時)・田中義一の愛称にちなんで「オラガビール」と改称し、低価格競争を仕掛けたが、大手各社の反撃に遭い、1934年(昭和9年)にビール事業からの撤退を余儀なくされる。1963年(昭和38年)、武蔵野ビール工場でサントリービールを製造、大手三社が寡占状態のビール業界に再進出した。後に佐治敬三はビール業界に再進出した当時の経緯について、「洋酒(ウィスキー)が絶好調で作れば何ぼでも売れる状態。そんなことでは(=努力しなくても売れることに慣れれば)会社がやがて傾く。だからビールに再進出した」と語っている。1967年(昭和42年)に「純生」を発売、この時「生ビールの定義」や「純生」の商標登録を巡って他のビール会社との間で論争が展開されたが、サントリーの主張が認められる形で終結した。1980年代末からのドライ戦争の只中に、麦芽100%ビール「モルツ」を発売し、以降同社の主力ビールとなる。

2005年(平成17年)から、全てのビールを天然水仕込に変更。同2005年、「ザ・プレミアム・モルツ」がビールとして日本初のモンドセレクション最高金賞を受賞し、サッポロの「ヱビスビール」を中心とするプレミアムビール市場に一石を投じた。2006-2007年にも、モンドセレクション最高金賞を連続受賞(3年連続最高金賞受賞により「ハイ・クオリティ・トロフィー」を授与されている)。2007年、新ジャンル(第三のビール)である「金麦」を発売。「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」「ジョッキ生」の好調が追い風となり、2008年(平成20年)上半期には、ビールへの参入を行って初めて日本での課税出荷量の業界シェアの第3位を確保。


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