スヌーピーと仲間たちの心と時代〜だれもが自分の星をもっている/広淵 升彦


もっと堅い本なのかと思ったが、全く違って、するすると読めてしまった。
スヌーピーのマンガは何冊か過去に読んだ事があるのだが、おもしろいものと、よくわかないものが、正直なところあったのだった。
きっとこれは、アメリカンジョークだから、翻訳されてわかりにくくなっているのだと、都合良く解釈していたが、ただそれだけのせいではなかったようだ。
    

            


スヌーピーを通じて、アメリカ社会(の縮図としての子供の世界)を描き、人としての普遍的なものを描くシュルツ氏。 まだ広淵氏の解説なしでは、なかなか全部を理解するのが難しいピーナッツワールドだけど、少しずつでもわかりたい、その面白さを味わいたい、と思った。

余談だが、仕事柄、キャラクター作りを考える事が多いのだが、初期のチャーリーブラウンはもっとわんぱくで利かん坊で、実は彼が最初は毛布を持っていたのだと、ネット上で知り、シュルツ氏ほどの人でも、最初のキャラクター作りでは、ぶれる事もあるのだ、それでも2万ものストーリーを書くうちに、おのずと定まって来るものなのだ、と思った。
キャラクター作りは、じっくり取り組まねばならない事は確かなようだ。その結果、広淵氏の言うような、味わい深い世界が産まれるのだろう。


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