描き続けるということ。

150718_genkou9314web.jpg150721_4846_n.jpgもうおとといの話。
週末に送ったメールの返事が全然来ないなぁと思ったら、20日は祝日でしたねー。そんな世の中の3連休とは全く無縁でガリガリ描いていました。一日当たりに換算すると、とんでもない作業量で、本当に死ぬかもしれないと思ったりしますが(んなわけないですけどね)、とにかく描かないと終わらないので、ガリガリ描き続けます。


        


少し前に受けたワークショップで、私の絵が課題とあまりに合わなさ過ぎて、どうしたもんだか、悩んでいたのですが
「あなたに仕事の依頼が来たって言うことは(と言う仮定で)、あなたの絵でいいんだから、自信を持って描きなさい」
と言っていただいたことが、ものすごく背中を押してくれる言葉でした。

そか、私の絵でいいと言われてるんだから、勝手に自分の絵が合わないと思いこんで、勝手に自分の絵を無理くり捻じ曲げて描く必要なんて全然ないんだ、と素直に思えるようになりました。
当たり前と言えば当たり前の話なんですが、イラストレーターと言う仕事は、自分の絵を表現するとういうより、クライアントの想定通りの絵を描く仕事だと私は考えているので、どうしても過剰に期待に応えようとしてしまうんだなぁと思いました。それはいいことでもあるけれど、ほどほどにってことですね。

そんなときに、自分の過去の日記にさらに後押しされたり。
今書いてるこのブログは、実は今年の4月から描きはじめたんですが(これが最初の記事※)、今まであちこちに書き散らかしてきた記事を、集めてきて一つのブログにしてるんですね。んで、2007年10月の記事を拾って来たら、上の記事が見つかったんですが、8年近く前のことって忘れてるものなんですね。

先日のワークショップの件も書かないでおこうかと思ったんですが、多分それだと私は忘れてしまうかもしれないので、やっぱり書き残しておこうと思うのでした。2007年の編集長に言われたことも、覚えてることもあるんですが、大体「陽菜さんはもっと絵をたくさん描かなくちゃダメだ」というものでした。ダメ出しされたことしか覚えてないのですが、いいイラストだって言われていたとはびっくり。けっこう期待されていたのかなぁ、なんて、急に超ポジティブに捉えたりして。
そうそう、実はその後、別の編集さんからですが、その会社からはお仕事頂けたので「ウチでは使えない」と言われたことは払しょくできたなぁって思ってます。

※このブログシステムは記事URLが通番になってる。最初の記事はeid1.htmlになってるでしょ。
このブログ最初の記事  http://hiyoko.tv/journal/log/museum/eid1.html


          


最近いただいたメールで、感銘を受けた言葉が
「自分の努力に見合う機会は必ず来ます。その機会が訪れた時に準備が出来ているか」
でした。

私は今、10年来の目標をちょうど、達成しようと奮闘しているところなのですが
「私はちょうど10年前から、あることを目標に、一見無駄ともいえるようなことをコツコツ頑張ってきたのですが、その努力に見合うチャンスがやって来たと思っています。」
と言うお返事を書きました。

そしたら、今度はその方から
「コツコツと歩みを止めずに来たからこそ、機会と巡りあったんでしょう。
歩みを止めずコツコツ、心つよくないと出来ませんね」
と言っていただきました。

確かに10年と言うのは長い時間で、その間ぶれずに目標を持ち続けるのは、とてもしんどい時もありました。私は心強い人間ではありませんし、今でこそポジティブな人と言われますが、若いころは超の付くネガティブ思考でしたから。ポジティブってのは、鍛えればなれるもんだと思っています。でもやっぱり、私がポジティブになれたのは、常にそばにいて、私を肯定し続けてくれる人がいるからと言うのが大きいと思うのです。

そして彼は今も私を助けてくれています。。。二枚目の写真はね、見る人が見ればわかるけど、ある種の原稿なんですが、基準となる枠を仕切ってくれています。几帳面な彼に頼むと、自分でやるよりキレイな仕上がりになり、超助かる!→彼のinstagramより 
最近は、同じような仕事してるせいか、ぶつかることも前より多くなってきたけれど、でもやっぱり感謝の気持ちは忘れないように。ここに記しておこうと思います。


        


いろいろ書きましたが、評価されることもあれば、無残に打ち砕かれることもあるけれど、それでも、描き続けるということ。それがやっぱり大事なのかな、と思うのです。

たとえ仕事のない時にも「ないない」と嘆くだけでなく、突然大きな仕事に抜擢された時に、いつでも大きな期待に応えられるように。また、自分の方から新しい仕事を提案できるように、自分を磨いていきたいと思います。


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