時代を彩る女優(おんな)展

080406actress1.jpgガレ展を見る前に、地下鉄の駅を上ってくると、ふと大きな岸田今日子の写真に一瞬目が釘付けに。

ガレ展のあとミッドタウンの桜を楽しんだり、ふらふらお店を覗いたりして、さて帰ろうかということになったんですが、その前にせっかくだからと見てきた展示。

それがFUJIFILM SQUAREで開催中の『時代を彩る女優(おんな)展』だったのでした。

日本を代表する女優を、これまたやはり日本を代表する写真家が撮った写真を一堂に展示。

すごく印象的だったのは前出の岸田今日子。もうすでにお年を召した写真なのに、みなぎるオーラのようなものを感じたのでした。

それから、ほとんどの写真がよそ行きの美しいポートレートだったのに対して、ただ一枚、楽屋でのショットだった十朱幸代。時代劇のメイクにカツラをかぶる前、お衣装もまだで襦袢のみなのに、やはり大女優の風格がみなぎっています。

あとは一瞬工藤静香?と思った夏木マリ。舞台で鍛え抜かれた肢体がとっても美しく官能的。

あとは古手川祐子の若い頃は、本当にお人形のように可愛らしい。目はあまり大きくない方ですが、縁取るまつげがびっしりで、今時のエクステなんて全く必要ないなぁ、と感嘆。

それぞれひとりひとり違った美で、だからこそ素敵だなぁと実感。

同じ女性として生まれて、美を商品とするこの方たちには、遠く及ばないものの、自分なりの美しさを追求して行きたいと思うのでした。


            


080418mina_necco1.jpgおまけ:ネコモノ帖

4月から復活してる『トリモノ帖』の中で、mina perhonenのトリモノのテキスタイルについて調べていたのだけど、minaといえば、鳥や紋白蝶が有名だけど、ネコのモノもいくつかあって、それがめちゃくちゃかわいい。
そんなわけで、ネコ好きさんのためにご紹介。

上の画像はnecco。ネコ本体は白い糸で、その背中には小さく水色の羽が丁寧に刺繍されています。飛べなくなって「根っこ」の生えちゃったネコ?


『mina perhonen』
necco
2007 s/s

星の子供が落ちているのに気付いた”彼”は、興味津々に近づいて。
じゃれてみようと思ったそのとき、向こうにゆれる小さな花が気をそらす。
今はもう飛べなくなった羽が少しもち上がった。
壁紙DL
刺しゅうで表現された猫。
黒いコットンの生地にもじゃもじゃした糸で描かれた猫の前方には小さな星、そして後ろには花がある。
猫の背中に生えている羽根も、不思議なムード。
            


080418mina_tama1.jpgこちらはTama
藍に赤で和な布だけど、モチーフとしては幾何学的で洋のテイスト。

『mina perhonen』
Tama
2002 s/s

散歩する赤と白のぶちねこ、タマ。
空にはおそろいの模様の花が浮かぶ。ほぐしで織った柄。

壁紙DL
かすりの一種である「ほぐし」という織りの手法を採用したこの生地は、
あらかじめプリントを施した縦糸に横糸を通すため、微妙に絵にずれが生じ、
ぼやけたように見えるのが特徴。この手法の持ち味を活かすために、
あえて直線を使って猫を描いている。2002年春夏の柄で、大小の猫が
散歩しているようにも見える。


080418mina_usagi1.jpg
こちらはおまけのウサギ。金色のウサギさんですよ。

『mina perhonen』
usagi
1998 s/s

月から降りてきたような金色のうさぎ。
屏風に使う金箔を使ってプリントした。


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