hideさんがもし生きていたら。。。

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長いことブログを書いてきているけど、hideさんのことを描くのは初めて。ファンの方々からすれば、何を今更って感じですが、2015年今現在も、彼の音楽が新たなファンを獲得しているという事実に敬意を払いつつ書きます。

1998年に33歳でhideさんが亡くなって17年になる。バンドブームの頃、高校生だった私は、BOOWYの解散と共に自分もバンドブームを卒業して、ドリカムなどの保守的な音楽を好むようになって、生活全ても保守方向へと進んで行った。なので、ポストBOOWYの音楽はほとんど聴いていない。ただ、BOOWY解散後、布袋さんの1st『GUITARHYTHM』を初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。ありきたりな表現だけど、魂が震えるような高揚感を感じた。そんな気持ちは、初めてBOOWYを聴いた時すら感じなかった。次にそう感じた、いや年取って感覚鈍くなったのにそれ以上の衝撃を受けたのは、イエローモンキーの音楽に本格的に触れた時なんだけど。

90年代は私的に、とっても保守的に生きた時代だったので、きっとこの音楽好きになるな、はまるな、と思う楽曲からは、逆にあえて離れようとしていたところがあった。そうでないと、自分の生活が根底から崩れそうな恐怖感があったのかもしれない。イエローモンキーは、「BURN」や「LOVE LOVE SHOW」を聴きながら「ああ絶対好きだわ、この人たち」って思っていたし、ユニコーンや黒夢ももう少し若かったら、はまっていただろうなーと思いながら暮らしていた。音楽的には決して詳しくないので、偉そうには語れないけど、自分の好みに一定の方向性があるのはよくわかる。

そんなわけで、こう言った音楽からは距離を置いていたので、実はhideさんのことも、亡くなった報道まで、存在を知らなかったのだった。けれど、あの頃「ピンクスパイダー」のPVが繰り返し繰り返し流れて、29歳だった私は「ああ絶対好きな世界観だ」と思った。だからこそ、近づけずにいた。(周りに同じ音楽を聴く人が居なかったせいもあると思う。30代になってタガが外れたのは、会社の同僚にロックファンの子がいたり、ネットの仲間が出来たことが大きかった)

昨日、仕事をしながら吉井さんの動画をYoutubeで流していたら、今って類似の動画をどんどん流してくれるんだけど、それがなぜかいつのまにかhideさんの動画に切り替わっていて、あれ?と思いながら見ていたら、やっぱりすごくよくて。隣で聴いていたオットもいいよねって。オットとは音楽とファッションの感覚が9割がた合うので、彼がいいと勧めてくれるものは大抵はまる。とにかくカッコイイ!!今聴いても全然古くないもんね。私は音楽的に詳しくないので、見当違いなことを言ってるのかもしれないけど、布袋さんの音楽聴いてる時に近い感じがした(そっくりとかパクリと言うことではなく、方向性が近い感じ)。確信した。私は絶対はまってた。生きてる頃に出会ってたら、ビジュアル的には華のある分、hideさんに魂持って行かれてたと思う。

それにしても、こんなにPVが魅力的な人、こんなにジャージ姿がチャーミングな人っているだろうか。骨格が華奢で、何とも言えない魅力がある。オット曰く「決してオカマちゃんじゃない、中世的な魅力」うん、そうだね。50歳になったhideさんは、どんなイカしたおじさんロッカーになっていただろう。それを想像することしか出来ないのは、本当に本当に残念なことだ。。。

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彼の死について、ファンでもない私が無責任には言えないけれど、創作って本当に孤独なもので、人と言うのは他者の承認なしには生きられないものであるということは、確かなことだと思う。吉井さんもバンド解散後、ソロ活動の最初の数年は「派手な格好をしたロッカーであることを放棄した」時期があった。バンドで話し合いながら「これいいよね」って承認し合いながら、音楽を作っていた人が、たった一人ですべてを作り上げなくてはならないとなった時、その重圧に負けそうになるのは、わからないでもない。

「これでいいんだ」って自分で思えるところまで、自分を持って行くのが、本当に大変なのだ。受けた仕事をこなす商業イラストでも、自分が何をしたいのかを明確に打ち出さねば、自分の欲しい仕事をとりに行くことは難しいから、女性向けなら女性に向けた、子供向けなら子供用のタッチで、まずは見せることは必要だけれども、音楽ってその比じゃない。まずは作り上げた音楽が全てだから。そして、絵や写真と違って、音楽や小説って、どこか「天から降りてくるもの」ってところがあるから、できない時の辛さって半端ないと思う。だからこそ、薬に依存するのは、圧倒的に音楽やる人なんだろうな、と推測する。思わず現実逃避したくなるほど、音楽で食べていくってのは、過酷なことなんだろう。

まさにロック!10年前に解散したバンド THE YELLOW MONKEY が今見てもかっこいい
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そうか、吉井さんも女子的なルックスだったのか。でかいけどね。


       


最近、あまり帽子をかぶらなくなったり、鳥より猫が好きになったり、自分の中の変化が少し怖くなって、久しぶりに「バラ色の帽子」のサイトを見たら、やっぱり気分が上がった。ああやっぱり好きだ。好きなものってそんなには変わらない。それにしても思うのは、好きなものを好きと言える環境で生きるのが幸せってことだね。

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