【ライブ】今井美樹ライブに思う

有楽町の国際フォーラムの今井美樹のライブに行きました。

ロックな私としては、こういうちゃんとした コンサートホールで、着席したままじっと耳を傾けると言う、そんなコンサートはほとんどない事で、うっかり何度か寝てしまった・・・・・
しかし素晴らしい歌声でした。

今井美樹はロックな人ではないので、彼女に布袋の楽曲は合わない、と私は常々思っているのですが、最近の彼女の曲は布袋の楽曲は少ないようです。それは何か関係の変化を意味するのでしょうか。


(以下、長文です)


              


先日、山下久美子の自伝を読みました。 山下久美子と言えば、今井美樹の夫・布袋寅泰の元奥さん。 布袋との出会いから別れまでが赤裸々に描かれていました。

布袋は、ピカソのようなものなのかなぁと思いました。 ピカソと言えば、必ず彼にとってのミューズがいて、ミューズが代わるたびに画風が変わって行った事で有名です。 (布袋はミューズが変わっても作風は変わらないですが、常にミューズが必要だと言う点で)
ミューズとなった女性は、天才に振り回されて、ピカソと別れてからは悲惨な運命を辿って行ったようです。

山下久美子はロックな人なので、彼女に布袋の曲はとても合っていたと思うのですが、布袋にとってのミューズは、いつのまにか今井美樹に変わっていました。
今井美樹との不倫関係が表面化してから、離婚が成立するまでに、何年かの月日が経っています。 その間、自分(山下)にも楽曲だけは提供してくれるように、布袋に頼み込んでいた、と書かれていました。
男女の愛情はあきらめても、彼の才能をあきらめるのに、時間がかかったようです。布袋のギターもメロディラインも、他にはない天才だと思うし、山下久美子がそこにしがみつきたくなる気持はわかります。


また布袋も、23歳という若さで結婚した年上の女性、当時は本当に愛し合っていたし、むしろ彼の方が、非常にヤキモチ焼きだったという事から、新しい恋人ができたと言っても、彼の方からは、なかなか彼女を断ち切りがたかったようです。

自分の方から切り出さなければ、決着はつかない事を、山下久美子は感じますが、当然彼女としても辛い。そんなとき、新居の地下の彼のスタジオで偶然聴いてしまった、彼が今井美樹のために作った新しい曲のデモテープ。 それを聴いて、彼の彼女への想いを感じて、別れを告げる決意をしたそうです。
ココを読んでいて、泣いてしまいました。

正直、布袋はズルい、と思いましたが・・・・


そして離婚。一年後の布袋と今井の再婚。

あの永ちゃんに
「山下久美子はかっこいい」
と言わしめたそうですが、ホントかっこいい。

その後、彼女を愛している穏やかな関係の人との間に、子供を作り、双子の女の子を出産しますが、結婚はせず、シングルマザーとしての道を歩みます。そんな彼女の決意も、それを見守ってくれている子供の父親も、とっても素敵だと思うのです。

悲しいのは、山下久美子にとって、布袋はたったひとりの運命の人であったのに、布袋にとっては今や、それは今井美樹に他ならないという事。でもそこで、意地にならず、布袋への想いを貫いたかのような山下久美子は潔くてかっこいいです。


そしてそんなドロドロがあっても、40歳を過ぎても、今なお清純で可憐な今井美樹もまたスゴい人だと思うのです。
彼女の場合、布袋と出会わなくても、あらゆる人にとってミューズなのだろうな、と言う気がします。過去のモデルから女優、そして歌手としても。 ひとりでいろんなものを持ちすぎていて、やっぱりズルいって思ってしまいますが・・・・

どっちも甲乙付けがたいいい女です。布袋って幸せ者。女の趣味がよすぎます。

布袋はきっと、高岡早紀(この人も素敵です)との不倫のように、今後も自分のミューズを求めていくのでしょう。彼はそれの許される数少ない「天才」なのかもしれません。

布袋が今井美樹にあまり楽曲を提供しなくなったのは、彼にとってのミューズではなくなったせいではなく、お互いに、アーティストとして、常に新しいものを求めた結果なのでしょうか。


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