小鳥とアネモネ〜ウィリアム・モリスの愛した鳥・4〜
ウィリアム・モリスのテキスタイル ” Bird and Anemone”
内装用ファブリック ウィリアム・モリス 1882年に登録
木版刷り、インディゴ抜染・木綿
もともとのインディゴの作品は一番左の感じだったようですが
藍一色とカラーとでは、随分印象が違うものですね。
そしてカラーも青系と赤系では、ただトーンを置き換えただけでなく
鳥の色の濃さや色の配置などもバランスを考慮して変えていて
それぞれにいい味をだしているなぁと感心することしきりなのです。
ウィリアム・モリスについて
モリスとウォードルは、インディゴを使った木綿プリントの試作を既に2004年『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』展図録より
1876年の8月にクィーン・スクエアで始めており、その後グッドエーカーと
いう名の新しい染物職人の助けを得た。グッドエーカーはそれ以前に
自然染料であるマメ科の木藍(indigofera tinctoria)の若い葉から取った
インディゴ青を使ったプリントの経験があった。
《ブレア・ラビット(兄弟ウサギ)》《小鳥とアネモネ》などは、モリスが
インディゴ染色技法を念頭に置きながらデザインしたが、この技法は
最終的には1881年マートン・アビーへ移転後に整えられた新しい設備を
使って完全なものになった。
(大丸ミュージアム・東京・梅田)
2008/04/27 Sun