トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
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ヒヨコに賭ける熱き思い/後藤 静彦 (著)

080627hiyoko_atuki.jpgひよこ版『プロジェクトX』と言った趣の本。

中島みゆきの歌声と
田口トモロヲのナレーションが
聞こえてきそうです。

我々がニワトリに持つイメージは
いわゆる日本の地鶏ですが、こちらでも紹介した本
Niwatori』をみていても、意外と外国産の
羽のふさふさした全体に濃い感じの
ニワトリも多いようで。

(アレはなんでなんでしょうかね?ネコにしろイヌにしろ鳥にしろ、
日本は短毛で、欧米のは毛がふさふさなのは)

たとえば、日本古来からある野草などが、外国から
入って来た雑草のせいで絶滅してしまったり
おかしな病気の元になったり。
外から異文化が持ち込まれると言う事は、弊害があるわけで。

でも、そこを折り合ってやって行くのも大切で。

自分たちの文化や種の維持を図ることと、
よそから入って来たものを受け入れる事は相反する事なんだけど
そこを超えて、真の意味の自国らしい文化を、さらにその上に
構築できたら素晴らしいと思うのです。
そのなかには、もとは自国のものではないものが混じっていたとしても
それはそれでよいと思うのですね。
    
  

単行本(ソフトカバー): 270ページ
出版社: 日本教文社 (1996/01)
ISBN-10: 4531062795
ISBN-13: 978-4531062799
発売日: 1996/01
商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm

内容(「BOOK」データベースより)
昭和37年、突然にヒナ鶏の輸入自由化が行われた。
怒涛のごとく押し寄せる外国ヒナ。マスコミは「青い目の鶏」とはやしたて、
国産鶏は全滅すると言われた。鶏と一緒に入ってきた様々な病気、薬品。
本書は、その中にあって日本の風土にあった健康な鶏を作ろう、農家にも
消費者にも喜ばれる卵をたくさん産む鶏を作ろうと、戦前より鶏の改良に
全てをかけて、他に例を見ない研究施設を作り、産卵率、抗病性共に追随を
許さぬ一代雑種を作り、日本の農産物の中で唯一世界をリードできる分野を
作りあげた男達のドラマである。

2008/06/27 Fri
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