トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
<< 『ひよ子』じゃなくて『ことり』 :: main :: 山梨県・福岡県の鳥・ウグイス(都道府県の鳥・7) >>

うぐいすの紛

090312uguisu.jpg090312soushicyou.jpg昔から美肌の元とされるうぐいすの紛
もとい、ウグイスの糞。

現在は野鳥であるウグイスの捕獲や飼養は
禁じられているので、ソウシチョウ(画像)という
小鳥の糞を使用することが多いそうですが
薬効にはまったく問題ないそうです。

うぐいすの糞は、もともとは和服の模様抜きや
シミ抜きの必需品で、江戸時代には鮮やかな
長襦袢の模様抜きや、紋付の家紋抜きに
欠かせないものだったそうです。

衣類の色を抜いても生地を傷めないことから
人の肌のシミ抜きや、黒い肌を白くするのにも
使われるようになりました。

やがて美しい肌を創る洗粉として、役者や奥様方が
愛用するようになり、江戸時代から現代まで
引き継がれてきたのだそうです。

参考:美容文化社Website


哺乳類以外の脊椎動物はすべて、尿と糞を一緒に排泄します。
特に鳥は、いつまでも屎尿を体にとどめておくと、飛ぶためのエネルギーの
無駄になるので、頻繁に排泄をくり返します。小型の鳥ほどその頻度が高くなります。
だから空から鳩の糞が降ってくるのですね、ナットク。

ゲル状になった尿には純度の高い尿酸と燐酸が含まれていて、このふたつには
強い漂白力があるのです。これがかつては衣類の色抜きに使用され
その後女性の美容に使われるようになった、というわけなんですね。

なお、鳥によっての薬効の違いはないそうですが、イメージのよさから
「うぐいすの糞」が使われるようになったとのことです。


ソウシチョウ(相思鳥)
学名:Leiothrix lutea
英名:Red-billed leiothrix
鳥綱スズメ目チメドリ科(ヒタキ科)
体長14センチ。雌雄同色だが、メスのほうが若干色が薄い。

日本国内では留鳥として生息。関東〜九州の各地で繁殖。

数ある英名の一つに Japanese Hill Robin があり、またオランダ名は
Japanse nachtegaalであるが、日本在来の野鳥ではない。
姿が美しく鳴き声もよく、しかも丈夫なので非常に飼いやすく、中国では
ポピュラーな飼い鳥であり、江戸時代より我が国にも輸入され、親しまれてきた。

今のところ生態系に大きな影響を与えてはいないが、今後が懸念されるため
特定外来生物に指定されている。また、営巣場所が競合するウグイスやオオルリが
駆逐される危険があるため、日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっている。

非常に多くの餌を食べ、大量のフンをするため、その特徴を生かして
本種のフンを採取してウグイスのフンとして売り出している業者もある。
分類学上ではウグイスとはさほど近縁ではない。
ウグイスと違い、フン採取目的の飼養は、届出を出せば認められる。

つがいのオスとメスを分けてしまうとお互いに鳴き交わしをするため
相思鳥の名がついたと言われる。


2009/03/12 Thu


ワタシのマンガブログ。ひよこカップルが大活躍☆
https://ameblo.jp/hiyoko-dagane/
120712_hiyoko-dagane1383487780473.jpg
edit

    このエントリーをはてなブックマークに追加