トリモノ帖

北ヨーロッパに棲息する野鳥をテーマに
したもの。12種のバリエーション。

ヘレンドでも最も古いレパートリーに
属すだけでなく、18世紀末ヨーロッパで
描かれた最も古いポピュラーなものの
ひとつ。

ロスチャイルドとは言うまでもなく
世界の大富豪・ロスチャイルド家。

創業間もないヘレンドの器を本国
ウィーンのロスチャイルド家が愛用し
パリやロンドンの兄弟たちに宣伝。
こうしてヘレンドは、はやばやと
ヨーロッパの上層階級に広まって
行ったのですね。

枝にかかった首飾りはヴィクトリア女王
の逸話を秘めているそうで（気になる！）
女王がウィンザー城のために注文した事で
ヘレンドの名は『ブランド』として世界に
広まったのだそう。

磁器の修復会社から始まったヘレンド。
それがかつては修復していたマイセンと
肩を並べるまでになったのがすごい。
特にデザイン面では、他に類を見ない
優れたモノがあると思います。

そして下二枚は発展形のブルースケール。

周りの透かしや花飾り、そして独特の
ウロコのような模様がヘレンドらしく
とっても豪華なブルー・スケールですが
（その手の込み方はすごい！ため息モノ）
わたしは簡素なロスチャイルド・バード
の方が好きかなぁ。

ヘレンド・ジャパン
http://www.herend.co.jp/

2008/10/11 Sat