トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

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小鳥と樹葉〜ウィリアム・モリスの愛した鳥・9〜

080502kotori_to_jyuyou.jpgウィリアム・モリスのテキスタイル 
”Bird and Leaves” 壁掛け
チャールズ・フランシス・アンズリー・ヴォイジー
1900年頃 毛と木綿の織物

若干わかりにくいですが、青い葉と緑の葉の間に
青い鳥さんが向かい合っています。
写実的に近く優美なモリスのデザインとは違い
シンプルなヴォイジーの作品。
自分とは違った価値観を認める懐の大きさも
モリスは持ち合わせていたんですね。

ウィリアム・モリスについて
    
モリスと同じくヴォイジーは自然に発想の根源を求めたが、実際に目で
見たものに芸術家自身の想像力と解釈力を応用することが重要だと考えていた。
「自然に向かうということは、もちろん、創造の源泉を求めてのことであるが、
見たものをそのまま写しとることは良い装飾を生み出さない・・・私は、例えば
小鳥の形なら、それがひとつの記号にまでそぎ落とさない限り使わないだろう」
実際に、抽象的な小鳥の形はヴォイジーによるテキスタイル、壁紙、金工や
タイルのデザインの多くに繰り返し使われている。
2004年『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』展図録より
(大丸ミュージアム・東京・梅田)

2008/05/02 Fri
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