『三菱東京UFJ銀行貨幣資料館所蔵 歌川広重 東海道五拾三次展』(名古屋ボストン美術館)

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170507_IMG_3881.jpgずーーーっと家に引きこもっていた連休最終日、前日に何とか大掃除も終了し
お出かけできました!久しぶりの金山。
名古屋ボストン美術館は、その昔私が大手ゼネコンでCADオペをしていたころに
図面を引いたりした案件なので、行くたびなんだか懐かしい気分に。

先日、東山タワーに上ったときに、名古屋って本当に高い建物がないなーと思いましたが
私がこの建物(金山南ビル)の図面を引いていた1993年ごろ
名古屋で一番背の高い建物って、どの建物だったかご存知でしょうか。
なんと、伏見にある26階のヒルトン名古屋が一番高かったんですよ。

数年後にそれをこのボストン美術館が抜いて、さらに数年後JRツインタワーが抜きました。
そして私はこの金山南ビルが完成するころには名古屋にいなかったのでした。

私のいない間にJRは美しく変身し、名城線は環状線になり、あおなみ線がひっそり開通して
名古屋の街は大きく変わっていきました。
名城線に乗ると必ず迷うので、金山にはできるだけ名鉄で行きます。(山手線で環状線には免疫あるはずなのに)
金山は地下鉄と名鉄とJRが乗り入れる総合駅なんです。めっちゃ便利。
それにしても、なんであんなに迷うんだろう名城線。やっぱり時空が歪んでる!?

と、全然関係ない前置きががかったですが、面白かったです、広重。
私が子供の頃は「安藤広重」と習いましたが、今は「歌川広重」と呼ばれていますね。
安藤というのは本名で、広重は号(ペンネーム)だそうで、広重自身がそう名乗ったはずはなかったとか。
私が死後「宮田ひよ子」って呼ばれるようなもんですよね。そりゃおかしいってもんだ。

東海道五十三次って、よくよく考えると、宿場ごとに滞在してこの絵を描き上げたのかな
そりゃすごいなぁ、と思いながら見ていたのですが、広重がいつ頃どこに滞在したかということは
出てこなくて、どうやら今では、広重は東海道を歩いていないというのが定説だそうですね。
それ以前に描かれた絵を参考に描いたと言われています。

すでに石に代わっている橋が木製のままだったり、いろいろ矛盾点があるそうで
それでもこれだけの作品を世に生み出し、人気を博したというのはそれだけですごいことです。

当時あまりに人気があったので、いろんな版元から依頼を受けて描いたので、東海道五十三次には
いくつかのバージョンがあるそうです。一番有名なのは保永堂版。
今回の展示の大きな見どころは、その保永堂版55点を一度に見られるというものだったそうで。
予備知識もなく行ったら、連休中ということもあってか、名古屋の美術館にしては意外と混んでいました。

保永堂版は、遠景の構図が多く、その宿場ごとの景色がよくわかって素晴らしいですが
他の版は、人にクローズアップしたものが多くて、私はその方が好みでした。
特に新しい「隷書版」は、色も鮮やかで素敵でした。

また保永堂版で一番の名作と呼ばれる「庄野 白雨」をはじめとする雨の表現は本当に素晴らしい。
これを描くだけでも大変だったでしょうが、彫るのも刷るのも大変だったでしょうね〜

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ボストン美術館と言えばお決まりの場所にて。
男性の旅装束は、コスプレ好きにはうれしいサービス。
会場には塗り絵も用意されていて、私は無心に塗ってしまいました。
また今度改めて載せます。気が向いたら。

街道と宿場の整備が進み、人々が旅を楽しむようになった江戸時代。中でも江戸から京を結ぶ東海道は、もっとも賑わいのある街道でした。歌川広重(1797〜1858)の代表作・保永堂版《東海道五拾三次之内》は東海道を題材とした揃物で、その旅情あふれる風景版画は今も人々に愛されています。本展では三菱東京UFJ銀行貨幣資料館所蔵の浮世絵コレクションより、保永堂版全55点と、類作の行書、隷書れいしょ、竪絵たてえ東海道から東海地方の作品などを加えた75点で《東海道五拾三次》をたどります。広重の情趣豊かな絵画世界をどうぞお楽しみください。

会期 2017年3月18日(土)〜5月14日(日)
開館時間 平日10:00〜19:00、土日祝日10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)

入館料金
        当日  前売・団体  平日午後5時以降
一   般   900円  700円     700円
高 大 生   700円  500円     500円(高校生は無料)
中学生以下   無料

主催 名古屋ボストン美術館
共催 中日新聞社
後援 愛知県、名古屋市、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、名古屋商工会議所
協賛 中京テレビ放送
特別協力 三菱東京UFJ銀行
協力 アダチ伝統木版画技術保存財団、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋、エスカ、中部国際空港、ユニモール

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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

異郷のモダニズムー満洲写真全史―
4月29日(土・祝)〜6月25日(日)名古屋市美術館
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/manchoukuo

シーボルト没後150年記念 特別展 よみがえれ!シーボルトの日本博物館
2017年4月22日(土)〜6月11日(日) 名古屋市博物館
http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/past/tenji170422.html

横尾忠則 HANGA JUNGLE
2017年4月22日(土)〜6月18日(日) 町田市立国際版画美術館
http://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2017-333

ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター展
2017/4/29(土・祝)−6/25(日) Bunkamura ザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_saulleiter.html

マリメッコ展 ─ デザイン、ファブリック、ライフスタイル
2017年3月4日(土)〜6月11日(日)新潟県立万代島美術館
http://banbi.pref.niigata.lg.jp/exhibition/open/

企画展「幻のナカヤマ 華麗なる洋食器の世界」
2017年4月28日(金)〜8月27日(日) 多治見市美濃焼ミュージアム
http://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/archives/4206

奈良美智 for better or worse
2017年7月15日[土]−2017年9月24日[日] 豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2017/special/narayoshitomo.html

デンマーク・デザイン
2017年9月9日(土)〜11月12日(日) 静岡市美術館
http://www.shizubi.jp/exhibition/future_170909.php

2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2017年9月30日(土)〜10月29日(日) かわら美術館
http://www.takahama-kawara-museum.com/exhibition/schedule.html

篠原有司男展 ギュウちゃん、“前衛の道”爆走60年
平成29年9月16日(土)〜11月5日(日)刈谷市美術館
http://www.city.kariya.lg.jp/museum/exhibition/schedule/

ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展
2017年9月16日(土)〜11月5日(日) 名古屋市博物館
http://www.peterrabbit2016-17.com/
http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/lineup/index.html


                  


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