私を構成する5つのマンガ(少女漫画編・少年青年漫画編)・小説

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noteに「# 私を構成する5つのマンガ」などという楽しいテーマがあったので、喜々としてやってみました。    
ぴよこさんを構成する5つの少女漫画は
「日出処の天子」「動物のお医者さん」「うちのママが言うことには」
「オルフェウスの窓」「いつもポケットにショパン」でした!    
本文めっちゃ長いので、触りだけ書くと
     
「日出処の天子」(山岸凉子)
もう後にも先にもあんなに夢中になって毎月の漫画の連載を心待ちにしたことってない。
どれほど賢く美しく才気にあふれていても、それと幸せかどうかは同義ではない。
でも果たして幸せとは?この物語の中には幸せと呼べる人は誰一人登場しないだけに、深く考えさせられました。
   
「動物のお医者さん」(佐々木倫子)
年頃の男女がいーーーっぱい登場するのに誰一人恋愛関係にならないところがすごい。
でもなぜか違和感ないところが佐々木マジック。
漆原教授や菱沼さんや清原くんなど変な人がいっぱい出てきて
マイペースでいいんだなぁって楽になれたマンガ。
   
「うちのママが言うことには」(岩舘真理子)
一番好きな漫画家は誰かと聞かれたら岩舘真理子さん一択。
この漫画が一番好きというわけではなく、岩舘作品はどれも好きすぎて一番好きって選べない。
   
「オルフェウスの窓」(池田理代子)
世間的には「ベルサイユのばら」の方が圧倒的に知名度も人気もあるだろうけど、私は断然オルフェウス派。
    
「いつもポケットにショパン」(くらもちふさこ)
このマンガ、名シーンだらけなんですが、中でも真骨頂は、ずっとうまく行っていなかった母親との関係が
修復されて行くきっかけとなった「麻子はシチューが得意です」
という言葉に尽きる。
もう自動的に泣ける。
    
うわっ。これでも十分長いけど(笑)ご興味ある方はリンク先をどうぞ。
https://note.com/hina_hiyoko/n/nb02bf7c6c88f


                  


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先日、少年マンガ編も載せたんだけど、痛恨のミスで、松本大洋先生を入れるのを忘れておった。
あかんやんか。

てなわけで
『ブラック・ジャック』 『ナンバーファイブ』 『伝染るんです。』 『ピンポン』 『火の鳥』

「ナンバーファイブ」は絶対なんだけど、「ピンポン」は迷った。
「鉄コン筋クリート」も「花男」も「ルーブルの猫」も好きだし。
んでも映画の井浦新や窪塚洋介がすごくよかったので、それで「ピンポン」にした。

私が漫画にはまるのってやっぱ絵はすごく重要。
私の中では岩舘真理子さんとこの松本大洋さんは同じ線の上に居る。
どちらも絵が繊細でイラストレーションとして高い完成度を持ち、物語に哲学があるのにファンタジー。
わかったのは、私の中で思った以上に手塚治虫先生の存在が大きかったこと。
語ってる比重が「火の鳥」がとんでもなく大きい。
しかし「好き」と言う意味では断然「ブラックジャック」だし。
東京にいた頃に行った手塚治虫展で買ったブラックジャック名言入りトイレットペーペーは
どんなにペーパーが品切れになっても使えない。。。

私は手塚治虫先生と松本大洋先生とギャグマンガで出来ているといっても過言ではない。

あと読んで好きだった漫画は「クマのプー太郎」「ぼのぼの」「20世紀少年」「JOJOの奇妙な冒険」など。
でもほとんど大人になってからなんで、自分を構成してるというとちと違うような。。。
MITTSさんに行く度にちょっとずつ読んでる「ワンピース」まだ5巻なんで
10巻くらいまで読むとまた変わるんかな。
https://note.com/hina_hiyoko/n/n8cbb5bea9a84


修正前は「オバQ」と「キン肉マン」を入れていたのだよ。
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FBって凄いなーと思ったのが、先日の「7日間ブックカバーチャレンジ」で
古くからの編集&ライターをしている友人Mさんが挙げていた本と
その中の「大学時代に実際の翻訳者と共に読書会をしていた。K.M. ペイトン『愛のはじまるとき』や・・・」
というコメントに食いついてしまった私。
この本、感動したとか感銘を受けたというわけではないのだけど、読んだ高校時代の自分のどこかに
確かに爪痕を残した作品。でもこれを読んだことある人に今まで出会ったことがなかったのだ。
Mさんとは10年以上の長い付き合いだけど、会ったところでそんな話をすることもなかっただろうし。

そこから高校時代から自分が感動したり感銘を受けた作品を思い出してみて、統一感があることに気づいた。
どれも「女性差別」「人種差別」といった社会的弱者について描いた作品ばかりだった。。。
まぁ、ベストセラーばかり読んでいたようで、そういった本が多かったのかもしれないけど。


『紫のふるえ』(The Color Purple:アリス・ウォーカー・1982年米)(集英社、1986年)
ピューリッツァー賞を受賞した名作。
スピルバーグ監督により1985年に映画化された原題の「カラーパープル」の方が有名。
でも最初の日本語タイトルがすごく秀逸で、ザワザワしたちょっと不穏な感じがよく出ている。
主人公は貧しく醜い黒人女性で、それだけで最下層に位置付けられて生きて行かねばならない。
周りの男たちから暴力で支配され続けひどい扱いを受け続ける中で、やがて不屈の精神で
誇りを取り戻し精神的な自立を果たす主人公の姿は、静かに胸に迫る感動を与えてくれる。
高校時代の美しくない自分の将来に悲観していた自分に重ね合わせていた。
自分も社会の最下層で生きて行くしかないのだろうけれど、この主人公のように強くありたいと思った。
男に支配されたくないという想いは、当時から自分の中にあったのだと改めて感じた。


『キッチン・ゴッズ・ワイフ』(The Kitchen Gods Wife:エイミ・タン・1991年頃?米)(角川書店、1992年)
20代前半の頃に読んで忘れられない作品。
女性の地位が低いのは、黒人や中東だけではなく、毛沢東以前の中国も相当。
裕福な家の第二夫人の娘として生まれた主人公が、高圧的な父や夫に翻弄されながらも
ささやかな幸せを得ようと希望を捨てない話が、回想として母から娘へ語られる。
エイミ・タンは映画化された前作の『ジョイ・ラック・クラブ』(1989年米)のほうが有名。
 

『ワイルド・スワン』(Wild Swans:ユン・チアン・1991年英)(講談社、1993年)
全世界で1000万部を超えるベストセラーとしてあまりに有名ですが、ものすごく衝撃的な話な上に
ノンフィクションというのが驚き。
中国の女性の地位がどれほど低かったかを、私はこの本に出てくる家系図で知った。
主人公の祖母には、名前がなかったのだ。どう呼ばれていたんでしょう。
大阪で長女を呼ぶ「とうさん」みたいな呼び名があったのだろうか。
文化大革命の混乱と狂気の中で、「ああ、毛主席の時代に生まれてよかった」と主人公が涙を流すシーンは
かの国では今もこうなのだろうか?とゾッとする。
やがて栄華を経て暗転し一族への迫害がはじまり、毛沢東の真実の姿に目覚めていく姿が描かれる。
繰り返すけどこれだけはノンフィクションなので、文芸と異なり感動作ではない。
けれど、中国近代史や女性の歴史を考える時に読んでおくべき本だと思う。


『眠れるラプンツェル』(山本文緒・1995年)(福武書店、角川文庫、1995年)
10〜20代は圧倒的に女性ものの翻訳ものを読むことが多く、日本人は山田詠美さんや吉本ばななさんくらい。
30代になって山本文緒さんや小川洋子さん、江國香織さん、角田光代さんなど読むようになった。
本作は、家から出られない専業主婦を「塔に閉じ込められたラプンツェル」になぞらえた作品。
子どものいない専業主婦の絶望的な孤独感を知る身には、読み進めるごとにヒリヒリと傷みさえ感じる。
『紫のふるえ』を読みこの作品を読んだ自分が離婚したのは当然だと思った。
山本さんの作品のうち本作と、主体的に生きていそうで男に流され生きる主人公と常に自己中心的で
身勝手に生きる母親の対比を描く『落花流水』のふたつは、特に女性の生き方を考えさせられる作品。


『愛のはじまるとき』 (Dear Fred:K.M. ペイトン・1984年英)(晶文社、1984年)
読んだのが大昔(35年前)すぎて細かな部分は覚えておらず、検索しまくった。
競馬の話で、少年に予知能力があること、実在のジョッキーが出てくることなどを今回思い出したり知ったりした。
この本の主人公は裕福な家のイギリス人少女で、社会的弱者には当たらない。
むしろ美しく若い白人女性は社会的強者になりうる点で他との対比となる作品。
主人公は初恋の人で実在の人物・フレッドに対しては純情なのに、自分に愛を寄せる二人の少年を翻弄する。
孤児で予知能力を持つ少年を愛していることは明らかなのに、初体験を従兄と手近に済ませようとする感じが
ちょっと理解できなかった。しかもこの従兄、全然魅力的じゃないし。
でもそれさえ受け入れて(最後に告白するのがスゴイ)主人公を愛する少年もスゴイ。


                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
ドレス・コード?―― 着る人たちのゲーム → 展覧会の開幕を延期・休館中
2020年4月11日(土)〜6月21日(日) 東京オペラシティ アートギャラリー 11:00〜19:00 
https://www.kci.or.jp/special/exhibitions2019/

◆名古屋◆
不思議の国のアリス展 → 中止
2020年4月18日(土)−6月14日(日)9時30分〜17時 名古屋市博物館
http://www.alice2019-20.jp/

higuchichirashi0325omote.jpgヒグチユウコ展 CIRCUS
2020年6月2日〜6月27日(さらに6月2日に延期)(4月25日から5月12日に延期) 
刈谷市美術館
https://higuchiyuko-circus.jp/
※4月25日の開幕は、新型コロナウイルス感染症対策のため延期となりました。
【会期】令和2年5月12日(火曜)から6月7日(日曜)→ 6月2日(火曜)から6月27日(土曜)
【会場】第3展示室、2階ロビー
【入場料(当日)】一般1,000円、学生800円、中学生以下は無料
空想と現実を行き交う自由な発想とタッチで、作品制作のみならず絵本の刊行など、幅広い活躍をみせる画家ヒグチユウコ。
本展では、自身初となる大規模個展として、約20年の画業の中で描かれた500点を超える作品を公開します。
ヒグチユウコが描く猫や少女、キノコ、この世ならぬ不思議ないきものたちが繰り広げる、楽しくもどこか切ないサーカス(CIRCUS)の世界をお楽しみください。


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小説「グラスホッパー」と「マリアビートル」(伊坂幸太郎)

今までに読んだ伊坂さんの作品で一番怖かったのが「魔王」なら
一番恐ろしくて苦手に感じたのが「グラスホッパー」だ。
ある種「超常的な力」について書かれたのが「魔王」だけれど
人間の闇の世界こそが恐ろしいと徹底的に描かれているのが「グラスホッパー」。

「グラスホッパー」については、ここにも感想を書いているけれど
とにかく伏線が見事で、最後に「そうなるか!」とどんでん返しのドミノ返しに圧倒させられると言う感じ。

特にスズメバチにはびっくり。そのスズメバチには続編でも驚かされる。

登場する人物のほとんどが殺し屋や闇世界の人間なんだけど
なぜか心惹かれるのが「鯨」。「鯨」は「自殺屋」と呼ばれる不思議な殺し屋。
直接手を下さないが、彼のターゲットにされた相手はその目を見ると死にたくなるというもの。
どれだけの絶望を知ればそんな目になるのだろう。

逆に怖く不思議だったのが「槿(あさがお)」。彼は「押し屋」と呼ばれる殺し屋で、その名の通り
交差点や駅のホームでターゲットを押して、車や電車で轢死させるのが仕事。

グラスホッパー GRASSHOPPER
2004年に角川書店から出版され、著者伊坂が「今まで書いた小説のなかで一番達成感があった」と語っている。
サスペンス、コメディ、オフビートなど分類不能の要素を含み、ストーリーは鈴木・鯨・蝉の3人の登場人物が
代わる代わる語り手を務めている。第132回直木三十五賞候補作となった。

2008年に井田ヒロトによる作画で漫画化され、『コミックチャージ』(角川書店)で連載された。
2015年に映画が公開された。
【あらすじ】
「復讐を横取りされた。嘘?」
元教師の鈴木は、妻を殺した男・寺原長男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――。
「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
著者     伊坂幸太郎
発行日    2004年7月30日
発行元    角川書店
国      日本
言語     日本語
形態     上製本
ページ数   322
公式サイト  https://promo.kadokawa.co.jp/mariabeetle/
コード    ISBN 978-4-04-873547-6(単行本)
       ISBN 978-4-04-384901-7(文庫)


                  


これまた面白かった。
久しぶりになかなか魅力的な登場人物が登場した、と感じた。

章ごとに語り部が違う。彼らの名前のシャチハタが印象的だ。

元殺し屋の「木村」
元殺し屋の「天道虫」「果物」(蜜柑と檸檬のふたり)
それから中学生の「王子」

それ以外に、木村の両親や木村の父の部下や果物に仕事を依頼した闇社会の大物や
さらには「グラスホッパー」の主人公の鈴木や押し屋「槿」殺し屋コンビ「スズメバチ」も登場する。

殺し屋は全員運に見放されたような展開で、悪魔のような王子に翻弄され続けるが
最後に幾重にも重ねられたどんでん返しが待っている。

伊坂小説の凄いところは、推理をして一気にタネや伏線を解き明かすというより
まず一つの伏線が明かされてそういうことか、と思っていると、そこへさらにひとつ、さらに。。。と
どんどんいろいろな事実が明かされて行く。

一見無意味な独り言や無関係に見えたことが、ぴたりと綺麗なピースに収まった時のあの爽快感。。。。気持ちええ。

それにしても、木村のとーちゃん、かっこええ。でもこういうとき、わが身に置き換えて考えずにはいられない。
私はこのとーちゃんにどう見えるのだろう。そう器用に生きている方ではないけれど「クサイ」とは言われないだろうか。

伊坂さんの小説は、読みやすい切り口にだまされるけれど、実っは結構グロイ。
あっけないほどバタバタ意図が死ぬ。結構いいやつでも容赦ない。
それでも、一番報われてほしい人は報われるようになっている。この物語で言えば木村と天道虫だろう。
神さんは見てる、そんな気にさせられる。珠玉の言葉たちに息をのむ。
ハードボイルドなのに、元気をもらえるのだ。

マリアビートル MARIABEETLE
『グラスホッパー』の続編として描かれ、同作の登場人物も登場する。第7回大学読書人大賞受賞作。
【あらすじ】
酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に
復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。
取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は
車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。
そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は
奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが……。
著者     伊坂幸太郎
発行日    2010年9月22日
発行元    角川書店
国      日本
言語     日本語
形態     上製本
ページ数   465
前作     グラスホッパー
コード    ISBN 978-4-04-874105-7
文庫:2013年9月発行、角川文庫、LSBN978-4-04-100977-2-C0193
登場人物である七尾の前日譚「ついていないから笑う」(初出:ダ・ヴィンチ 2010年3月号)が併録。


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館


◆名古屋◆
不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/




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小説「魔王」と「モダンタイムス」(伊坂幸太郎)

今までに読んだ伊坂さんの作品で一番怖かったのが「魔王」。
目に見えない大きな力に翻弄される主人公の姿を描いている。
メッセージ性が強い作品で、いつもの伊坂作品のような爽快感には欠ける。
読んだのはもう10年近く前だ。

物語は主人公・安藤が自分が思った事を相手に喋らせることができる『腹話術』の能力に目覚めたところからはじまる。
ちょうどその頃、人を引き付ける魅力を持つ犬養舜二という、未来党の党首で国会議員が現れる。
政治に興味のない若い世代などから圧倒的な支持を集めるようになる。

でも主人公は、犬養の言動に胡散臭さを感じる。
「私を信じるな」と言いながら支持者を集める犬養は、小説で読むからこそ胡散臭いけれど
実際にこの場にいたら、日本人なんて簡単にコロッとだまされてしまいそうだ。

ドゥーチェというバーのマスターが、ただのマスターではなく、安藤が犬養に腹話術を仕掛けようとすると
その息の根を止める。。。。マジで怖い。

【概要】
著者自身が「自分の読んだことのない小説が読みたい。そんな気持ちで書きました」と語る作品。
安藤が主人公の「魔王」、その五年後の世界を描いた「呼吸」の二つの中編で構成されている。
魔王(『エソラ』vol.1 2004年12月)・呼吸(『エソラ』vol.2 2005年7月)

「魔王 JUVENILE REMIX」のタイトルで大須賀めぐみ作画で漫画化され、『週刊少年サンデー』(小学館)で
連載された。

【あらすじ】
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに
偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていく。

著者     伊坂幸太郎
発行日    2005年10月20日
発行元    講談社
国      日本
言語     日本語
形態     上製本
ページ数   294
コード    ISBN 978-4-06-213146-9


                  


その続編というべき「モダンタイムス」は五十年後が舞台。
読んでいてもそんなに近未来作品と言う感じではないのだけど、時折、現代の私たちにとって身近な人物が
歴史上の人のように描かれていて、それでふと未来の話なのだと気づく。

しかししょっぱなからキナ臭い。
いきなり「勇気はあるか」と尋ねられ、知らない男たちに拷問を受ける主人公・渡辺拓海。
それだけでも怖い話だが、実はそんなの序の口で、どんどん巨大な恐ろしい話に巻き込まれて行く。
最初は愛人を奥さんからどうかくまうかという話だったのに、実は愛人の方こそ悪の手先で
気付けば拷問をしていた岡本と仲間になっていたという、不思議な人間関係。

今までで一番怖かった伊坂作品は「魔王」だったけれど、一番恐ろしかったのは「グラスホッパー」だった。
なぜなら「グラスホッパー」は暴力的な描写が多く、ゾッとする恐ろしさがあったから。
けれど、暴力的と言う意味ではこの作品も負けてない。とにかく拷問シーンの連続なのだ。

最初は拷問する側だった岡本が、途中でされる側に周り、脅しのためにそれが主人公に送られる。
同じ言葉を検索した五反田正臣は失踪し、再会した際には失明していた。嫌われ者の上司は自殺し、
主人公の後輩の大石倉之助は、社会的に抹殺され、友人で作家の井坂好太郎は死亡。
どれも「システムについて知ろうとすることへの警告」だった。

岡本がどうなったか気になりつつ迎えたラスト。まさかの再会を果たしてホッとした。
こんなに最初と最後で扱いの違う登場人物もいないのではないか。

途中まで「魔王」の続編とはまったく気づかず、最後の方に気づいた。
主人公が導かれて行った岩手の高原に住む、安藤詩織からの言葉がきっかけだ。
詩織の夫である潤也の親族は、早死にした人が多いとか、お兄さんにも不思議な能力があったというあたりで
あれ?「魔王」に似てるなぁと気付くという。。。

しかし、「呼吸」のあと、ふたりは本当に競馬でひと山当てて、世の中の役に立つことをしてたんだねぇ。

ドゥーチェのマスター(緒方)の登場にはすぐに気づいた。
当然ながら、ただのバーのマスターではなく、超能力を使って政治の中枢に入り込んでいたのだ、魔王の時点で。

少なくとも、今回の奇跡の英雄・永嶋丈は、悪者ではなかった。
巨大なシステムが作り上げられた時、トップに誰が立つかどうかなんてどうでもよく
ただ巨大なシステムによって動いてゆくものなのだ。
そのシステムに流されるな、と抗う人々をえがくのがこのシリーズなのだ。

「魔王」に出てきた首相の犬養にしても、何かを変えようとしたけれどできなかった。
動かすのはむしろ緒方のような人間。いや、緒方も歯車に過ぎない。

最初のうちは、主人公をプロを使って締める嫁が怪しいと思っていたのだけど、実は結構カワイイ奥さんだった。
しかし、途中どんなに拷問にあっても奥さんの顔を見ると「顔はタイプだ」とぽうっとなってしまう主人公って
アホなんちゃうかとたびたび思った。顔がよければそれでいいのか?いいのか。。。。

まぁ、美人=顔が左右対称に近い、ということで、健康の証なのだそうで
そこから「健康な子孫を残すために、男は美人を好む」のだという。
(女が筋肉や財力のある男を好むのは、子を育てるために男には力が必要だからよね)
確かに、佳代子さんは健康そう。その身体能力の高さはタダモノではない。マジでこの人、何者?(笑)

あと、作中作というべき、井坂好太郎の小説が興味深かった。いつもの井坂らしくないとされる文体が、確かに
説明通りに読めるんだけど、それをこんな風に明確に書き分けられるって、当たり前だけどやっぱりすごい。
(こんな感想持つなんて私だけかしらん)

その井坂好太郎の言葉がとても印象的だった。「人生は要約できない」

【概要】
2008年に第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞を受賞した『ゴールデンスランバー』の制作時期とほぼ同時期に
講談社の漫画誌『週刊モーニング』2007年18号 - 2008年26号連載。
『魔王』の続編として50年後を舞台とする。作品中に『魔王』のキャラクターの安藤潤也などが登場。
キャッチフレーズは「検索から、監視が始まる。」

【あらすじ】
魔王の時代を現代とすると、今から50年後の世界。

「勇気はあるか?」29歳の会社員となった渡辺拓海の前で、見知らぬ男がそう言ってきた。
「実家に」と言いかけたが、言葉を止めた。拷問を受けた翌日、拓海は失踪した五反田正臣の代わりに
「ゴッシュ」という会社から依頼されたシステム改良の仕事を引き継ぐことになる。

恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。
けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。
そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。
彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

著者     伊坂幸太郎
発行日    2008年10月
発行元    講談社
国      日本
言語     日本語
形態     上製本
ページ数   540


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
塩田千春展:魂がふるえる
2019.6.20(木)〜 10.27(日)会期中無休 森美術館

バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館

みんなのレオ・レオーニ展
2019年7月13日(土)〜9月29日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

◆名古屋◆
クリムト展 ウィーンと日本1900
2019年7月23日(火)〜10月14日(月・祝)豊田市美術館
https://klimt2019.jp/

ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/

木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
2019年9月7日(土)〜10月20日(日)伊丹市立美術館
https://rutbryk.jp/

ショーン・タンの世界展
2019年9月21日(土)〜10月14日(月・祝)美術館「えき」KYOTO
http://www.artkarte.art/shauntan/

萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/




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「ルーブルの猫」〜GWの過ごし方〜

190406_IMG_3188.jpg映画「ピンポン」を4月のアタマに見た時に、
「ルーブルNo.9」で原画を見た「ルーブルの猫」の
単行本が出ていることをAmazonで知り、ポチはせずに、
数日後に書店に取材に行ったその足で買ってきました。

何だか胸がキュンキュンして、何度も読み返してしまった。
大好きな「ナンバー5」と世界観が繋がってる感じがして。

私にとって松本大洋さんの漫画を読むことは
岩舘真理子さんの漫画を読むのに近い感じ。
どこか絵本みたいな、大人になり切れていない世界。

絵の中に入るということは、大人になることを
拒否するということなんだろうか。

大人になったゆきのこは、子供の頃の事を、すっかり
忘れてしまった。自分がルーブルの絵が好きで、
絵に入ることができたことさえも。。。
190505_IMG_3189.jpg
それが大人になるということ。

そんな気がした。

今、子供のための本を作ろうと試みていて
子供の心を持つことの難しさを感じいることばかりだ。


   


GWは、結局普段となにひとつ変わらない日常だった。
尊敬するアートディレクターMさんとのFBのやりとりが
面白かった。

Yahoo!ニュース「みんなが一斉に休むことは必要なのか?」

Mさん「ってか、毎日が充実してりゃ休日なんて必要ないのだ!って考え方。」
わたし「普段とまったく変わらない日常でした(笑)」
Mさん「楽しみを探すためにわざわざ遠くにゆく必要なんてないんですよねー。町内だけ散歩にしても
 楽しみを見つけられなきゃ、遠くでも見つけられないっすw」
わたし「近所のバラ園(まだ3分咲きくらい)でブリンセスのバラを探すだけで楽しめました。
 ダイアナ妃とモナコ勢とアイコさまはあったけど、マサコさまはなくて、名古屋市的に(市の公園)まずいんでは?
 とか話しながら(笑)春は日本が一番いいのに。桜以外にも花はたくさん咲くのに。もったいないですねー。」
Mさん「究極の楽しみは、バラの葉っぱ一枚で10日間退屈させないってのはどうでしょうw」
わたし「私は昔、庭造りをしながら植物画家を目指していたので、葉っぱを見ると、いろいろ植物のウンチクを
 垂れたくなるんです。バラの葉っぱ一枚で10日間語れるし、自分は超楽しいですが、一緒にいる人(ほぼオット)は
 楽しいかどうかは謎w」

二枚目のまとめ写真の花の名前を書くと(調べなくてもわかる)
「コデマリ」「カキツバタ」「ドウダンツツジ」「バラ」「この木何の木?(笑)」「なんじゃもんじゃの木」
「バラ」×2。以上。

ちなみに中段左のピンクのバラは「プリンセス・ドゥ・モナコ(グレース・ケリー)」で、下段右は
「プリンセス・オブ・ウェールズ(ダイアナ妃)」。「ロイヤル・プリンセス(愛子さま)」はまだ咲いてなかった。


先日「カンブリア宮殿」で見た「ふなばしアンデルセン公園」に感動した。トリップアドバイザー(だっけ?)で
行きたいレジャー施設で、ディズニーランド、シーに続いて3位だったらしい。ベスト3全部千葉か!マジか!

それに比べると、我が市のこの公園、バラの位置が遠くて、香りをかぐことも出来ない。
アンデルセン公園の園長さんは「お客様を信頼していないとできない」とおっしゃっていたけど
きっとわが市のお客さん、信頼されてないんだなぁ。マナーも悪かったんだろうなーとか、いろいろ考えてしまう。

8年住んだ船橋には当時はふなっしーもいなかったし、イケアもなかったし、アンデルセン公園は普通の公園だった。
大嫌いだった船橋は頑張ってるなー。大好きな名古屋市にも頑張ってほしいのだわ。


一枚目のまとめは、4月初めの名古屋城。
引っ越してから久しぶりに名古屋城にお花見に出かけられて、楽しかった。
色々目的があってのお出かけで、引きこもりも返上できそうなほど忙しかったけど、なかなか充実した春だった。
まだこれから夏にかけても忙しくなりそうだ。体力つけなくては!


                  


4/24(木)〜4/26(土)
初日は亡き父の誕生日。最終日はついにGW突入。10連休だけれども、当然のように平常心。
そして平成ももうじき終わりでカウントダウン。何かあっと言う間に令和になったよねー。
もうずっと令和みたいな感覚になって行くんだろうなぁ。
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「ある男」(平野 啓一郎)


先月の終わりから、今月にかけて「ある小説」にはまっていた。それが「ある男」(平野 啓一郎)である。
平野氏曰く「読み出すと止まらない小説」ではなく「いつまでも読む終わることなく、その世界に浸っていたい小説」を
目指しているとあるけれど、本作においては、少なくとも私には成功していると言える。
最後の部分、何度も読み返して、何度も泣き、そのまま、この世界と自分の世界の境界が曖昧になりそうだった。

平野氏の「人の描き方」のこの丁寧さは何だろう。あまりに巧みで、まるでその場にその人がいるかのようなのに
技巧に走る訳ではなく、あくまでも真摯にどこまでも文学的に格調高く正統派なのだ。

実は主人公にはあまり共感しなかったのだけど、どんな恵まれているように見える人にも、そのバックヤードには
何かしらあるモノだという例えには、ちょうどよい人物なのだと思った。
背景に何かある人(主人公)、家庭に問題がある人(T)、自分の預かり知らぬところで不幸を背負わされている人(X)
この3人が主に登場し、主人公とXには妻が、Tには元恋人がいて、主人公はそのそれぞれの女性ともかかわりを持つ。

幸せって何だろう。
人はいつだって過去との比較で生きている。
その半生を理不尽な不幸で踏みにじられた男が、とある方法で人生をやり直す。
その結果、彼は唯一無二の極上の幸せを手に入れる。

ただ妻が居て子供が居て、そんなありきたりな、他の人にとっては「退屈」と言えるかもしれないその生活が
彼にとってはどれほど素晴らしいものだったか。

田舎の小さな会社で、実直に真面目に働いて、その地域に少しずつ溶け込んで行ったこと。
彼自身はそれまでと同じようにしてきたのに、ようやく静かな生活を手に入れられた、そんな些細なことが
彼にとってはどれほどかけがえないことだったか。

慎ましく慎ましく生きて幸せを手に入れたその姿が、身近な人と重なって、胸を打たれた。
名作だと思う。久しぶりに読んで良かったと思える作品に出会えた。


                  


2018.11.29 Thursday
いつも楽しみにしている「The Walking Dead」のSeason9前半が終わった。
今回の目玉は、実は見ているだけでは気づかなかったんだけど、知らない間に
主人公のリックと、Season2から出演しているメイン中のメインキャラ・マギーが降板していたこと。
(ネットで調べて知った。そうじゃなかったら、再登場を待ち続けただろうなー)

主人公がここでまさかの降板!まぁこの番組の場合、主人公より圧倒的に人気のあるキャラ・ダリルがいるから
こういうこともありえるんだろうけど、それにしてもビックリ。
しかも、終わらせ方が微妙。。。まだ原作では生きている主人公を死なせるのは忍びなかったのかもしれないけど
それにしても、この退場でこのまま出てこないって。。。どーゆーこと?

それにしても、漫画家の好きに描ける原作コミックと違って、人間が演じるドラマは、いろいろ大人の事情があって大変。
英国人であるリック役のアンドリューは、単身赴任で撮影を続けるのが限界だったようだし
マギー役のローレンは他のドラマの主役に抜擢されたのと、ギャラの交渉に失敗したせいだと言われてるそうだ。

事情がオトナな分、マギーの降板は唐突で、7話までは出ていたのに、8話になったら急によその土地に行っていた。
まだ最後の見せ場があって、リックはよかったねー。
しかし、すでに亡くなった仲間がたくさんリックの幻影?に登場したけど、一番肝心のカールが登場しなかったのは
彼の降板もひと悶着遭ったからなんだろう。ひさびさにシェーンが登場して、ジュディスが彼の子なのは
何かもう周知の事実なんだなー。

そして、ひさびさに「ウォーカーが怖い」って思う展開に。思えば農場辺りまではマジでウォーカー怖かったもんね。
3でガバナーが登場したあたりから「いや、人間の方が怖いよね?」ってなってきてたんだよね。

そうそう、ショックなのは、ジーザスが死んだこと。イケメンで身体能力も高くて、自分なりの哲学も持ってて
いうことナシの人で、もっと活躍するかと思ったのに、なんかいつも追跡とかしてるだけで
全然見せ場なかったよね?って思ってたんだよね。ダリルは人気かも知れないけど、ダリル優遇し過ぎじゃね?
その点ジーザス役のトムもずっと不満だったみたい。

最後に鮮やかなアクションシーンだけ残して、なぜかウォーカーに刺されて死んだ。
実はそのウォーカーはウォーカーの皮をかぶった人間だったのよね。想像しただけで気持ち悪いけど。
感染しないのかな?

そんな奴らに囲まれるミショーンとダリル、アーロンと新入りふたり(一人はユミコって名前の日系人)。
いつの間にかカップルになった神父とロジータ。ウォーカーも殺せるようになったユージーン。
その神父がうっかり牢の鍵を閉め忘れて(二回目か?)、ニーガンは逃げ出してしまう。
絶体絶命だわ!
そんなわけで、次は2月かー。待ち遠しい!!


                  


2018.11.26 Monday
最近、大小複数の「ちょっとめんどくさい事態」に巻き込まれていたのだけど、思いがけず、ひとつイイ感じに前進した。
そこそこ長い付き合いでも信頼が裏切られることもあれば、短い付き合いでも何かを察して動いてくれる人もいる。
ひとまず、待つしかない案件もひとつ、いやふたつか。
人生というのは一筋縄ではいかないことだらけだけど、だからこそ面白いのだ、と哲学者のように思うことにする。

追記:さらにひとつふたつと進展して、ますます好転していっていて、何だかあんなに悩んだのがウソみたい。


2018.11.28 Wednesday
久しぶりにコンペ以外の新規の仕事の依頼が来た。私がOKしさえすれば、仕事が決まるというのは、なんてありがたいのだ、と思う。


                  


11/14(水)〜11/17(土)割とジャンクな平日と金曜夜の寿司と、反動でめっちゃ料理した週末。
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食べた寿司・・・天然ぶり・さわら・活しまあじ・北陸えび三点盛(がすえび・白えび軍艦・生甘えび)・光物三点盛(あじ・こはだ・真いわし)・天然平目縁側・ぶりとろ・カワハギ(肝つき)・生サーモン・赤いか三点盛(身・耳・ゲソ)・ねぎとろ細まき

活しまあじとカワハギがうまかった。カワハギの肝、フォアグラみたい。そして光物とエビは安定の美味しさ。


                  


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「あまからデュエット」で行こう!人生も仕事も。

180729_IMG_3298b.jpg2018.07.29 Sunday
夕焼けでは無くて朝焼け。
暑さのせいか寝着かれずに朝を迎えることが、この夏は多い。


                  


2018.07.31 Tuesday
販促ツールを作っていて、改めてタッチが二つに絞られたのを感じる。
ずっと「複数タッチがある」と言われてきたし、細密画やコミックもあるけど、それは置いておいて。
そんなわけで、潔く暑中見舞いもタッチを分けて作るべきだ、と思いつつ、暑さに負けてダラダラと。。。。。

ようやくタッチBの暑中見舞いを描く。(なんかほかに名前ないかな。タッチブルーとタッチレッドとか。変か。)
もっと細かく手の込んだのを描こうかとも思ったけど、これくらいがちょうどよいのかも。

二つのタッチをバランスよくデュエットのように響かせて行こう、それが一番自分には合ってる気がする。
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2018.07.29 Sunday 「あまからカルテット」柚木麻子
よくできた話だと思う。中学時代からの仲良し4人組。毎回そのうちの一人に事件が起こり、残り4人で解決する。
軽〜いミステリ仕立てになっていて、謎はキチンと回収されて、もやっとしたところはない。
けれど、何だか出来過ぎのような、予定調和感があるのは否めない。
今はこういうすべてに「スッキリ」した小説が好まれるのかなぁ。「後味スッキリ」というより、後に何も残らない。
でも文学って、本来そう言うものではないはず。だからなんか、ラノベみたいって感じてしまう。

現実はそもそも、そんなに予定調和には行かないし、スッキリなんてしないもの。
モヤモヤしたものを抱えながら、それでも生きていくのが人生と言うものだから。

けれど、昨今では、フィクションの中でくらい予定調和と行きたいのか。

あるいは、フィクションの中だからこそ、通用起こり得ないような事件が起こるものだけど
最近では、小説の中でも事件なんて起きないでほしいらしい。
だったら何を楽しみに読むのさ?

繰り返し書きますが、よくできたお話です。最中はそれなりに夢中になれるし、読みやすいし、変なところはない。
確かに嫌な気持ちにはならないので、安心して読める。設定や解決方法が甘すぎる、とはいえ、納得はできる。

もともと超話題になってた「ランチのアッコちゃん」は気になってたんだけど、こっちを先に読んじゃったので
次は「アッコちゃん」と思ったけど、読書メーター読んでたら、どうやら「BUTTER」のほうが私には合ってそう。

重い、ドロドロしたものが好きなんだから仕方がない。好みの問題。
これはこれで読後感よく、楽しめたのでよし。




                  


最近は、料理するのが楽しい。と言っても、料理なんて言えないくらいの手抜きばかりだけど。
食事を楽しむためのちょっとした工夫が楽しい。それが毎日をちょっとだけ幸せにしてくれるから。
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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ
2018.5.12(土)〜2018.8.5(日)東京都写真美術館
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3050.html

巨匠たちのクレパス画展
2018年7月14日(土)〜9月9日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
http://www.sjnk-museum.org/program/expect/5380.html

浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる
2018年7月7日(土)〜9月2日(日)埼玉県立近代美術館
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=383

萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく
2018年7月14日(土)〜9月9日(日)高崎市美術館
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2018042600025/

マルセル・デュシャンと日本美術
10月2日(火)〜12月9日(日)東京国立博物館

(仮)集英社デビュー50周年記念 一条ゆかり 展
9月29日(土)〜12月24日(月・祝)弥生美術館

アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代
10月10日(水)〜12月24日(月・祝)東京国立近代美術館

ブラティスラヴァ世界絵本原画展
2019年1月20日(日)〜3月3日(日)千葉市美術館

ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ(役に立たない機械をつくった男)
2018年11月17日(土)〜2019年1月27日(土) 世田谷美術館

◆名古屋◆
サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法
2018年6月30日(土)〜2018年9月2日(日) 三重県立美術館

増田セバスチャン×クロード・モネ "Point-Rhythm World 2018 -モネの小宇宙-"
ルドンひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ
2018年7月22日(日)〜 12月2日(日)会期中無休 ポーラ美術館
http://polamuseum.or.jp/point-rhythm-world/
http://www.polamuseum.or.jp/sp/odilon_redon/

開館25周年記念 特別展 2018イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2018年9月29日(土)〜10月28 日(日)四日市市立博物館

元永定正展 おどりだすいろんないろとかたちたち
2018年7月14日(土)〜9月30日(日)清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2018/motonagasadamasa/index.html

スヌーピー×おもしろサイエンスアート展「SNOOPY FANTARATION」
2018年8月15日(水)〜8月27日(月) JRタカシマヤ
https://sn-fantaration.snoopy.co.jp/

長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜
2019年4月27日(土)〜6月16日(日)松坂屋美術館

◆大阪◆
おさるのジョージ展
2018年8月4日(土)〜9月2日(日)美術館「えき」KYOTO

生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。
2018年11月16日(金)〜12月25日(火)美術館「えき」KYOTO

特別展「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」
10月6日(土)〜12月2日(日)奈良県立美術館

MOE40th Anniversary 島田ゆか・酒井駒子・ヒグチユウコ・ヨシタケシンスケ・なかやみわ5人展
2018年12月19日(水)〜2019年1月7日(月)[予定]阪急うめだ本店


                  


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ずっと名古屋に住むということ。

180505_DJIO9618.jpg2018.05.05 Saturday
バラは美しいのに、名前に華がない。。。

イマイチ絵にならない。。。のは、なぜ?
ヨコハマとかコーベとかさ、ズルいよね。

FBで反応して下さった方々によると、演歌すら少ないそうです。。。
え、演歌。。。ビミョー。とーぜん、ポップスも小説も少ないのですわ。


                  


「ずっと名古屋 」(吉川トリコ)    ◇読書記録◇

ずっと名古屋に住んでいる訳ではありませんが
ずっと微妙なところに住み続けているのですわ。

生まれ育った名古屋もそうだけど
次に住んだ奈良も、古都なのに、ずいぶんと京都とは扱いが違うんじゃないの?という感じだったし。

次に住んだ千葉なんかもう言うに及ばず。
今でこそ、ふなっしーとか有名だけど(すでに終わった感あるが)、私が住んでた頃はナシしかなかったし。
しかも千葉で一番のヒット作って言ったら「木更津キャッツアイ」?木更津に負けてるし。

次に住んだ池袋は東側で、「池袋ウエストゲートパーク」って思いっきり西側だし。惜しい!!
最近マツコが池袋押ししてくれてるせいか、随分扱いが良くなったと思うけどね。

常に神戸とか京都とか横浜とか札幌とかさ、イケてる街とは縁のない人生なのよ。

そんなわけで、名古屋。

やばい、ほろっとする話で、電車の中で何回も泣かされた。
トリコさんとは、実は名古屋の作家や書店員さんの会でのお仲間で
その人柄も存じ上げているので、読ん出てニヤニヤしちゃう。

明らかに私小説でしょって感じの2本とか
書店員さんが主役になってるお話のモデルになってる方とか
それ以上に、これこそ、トリコさんのお話でしょって思える話とか。

なんだかすごくいとおしい。
名古屋悪くないじゃんって思う。

最近思うのは、名古屋のいい所って、特に何もないところ。
何か声を上げて「すげー!!」ってところなんか、ないんだよ。

何を言ったって東京や京都にはかなわない。
でも絶対住みやすさでは一番。最近ではそう思う。

文庫: 315ページ
出版社: ポプラ社 (2017/8/4)
言語: 日本語
ISBN-10: 4591155684
ISBN-13: 978-4591155684
発売日: 2017/8/4
梱包サイズ: 15 x 10.6 x 1.5 cm

ドラゴンズもSKE48も名古屋めしもあるのに、行きたくない街No.1!? ナゴヤドームで再会する父と娘、SKE48に憧れてストリートで踊る少女、運転免許試験場でサンタクロースと出会った女性、実直な書店員の一日――名古屋にある16の区を舞台に悲喜こもごものドラマを描く「名古屋16話」、東海・中部の都市が舞台の「8の旅」を収録。“素顔の名古屋”が見えてくる珠玉のショートストーリー集。

著者プロフィール
吉川トリコ(よしかわ・とりこ)
1977年静岡県浜松市生まれ。以後、愛知県に移住。名東区、長久手市、犬山市、東区、千種区と渡り歩く。好きな名古屋名物は台湾ラーメン。好きな名古屋弁は「でらわやだが」。好きな名古屋の公園は平和公園。好きな名古屋の通りは名古屋高速の「白川」から「四谷」にかけて。名古屋を舞台にした小説に、映画化された『グッモーエビアン!』ほか、『ぶらりぶらこの恋』『ミドリのミ』『光の庭』などがある。

内容(「BOOK」データベースより)
ナゴヤドームで再会する父と娘、SKE48に憧れてストリートで踊る少女、運転免許試験場でサンタクロースと出会った女性、実直な書店員の一日―名古屋にある16の区を舞台に悲喜こもごものドラマを描く「名古屋16話」、東海・中部の都市が舞台の「8の旅」を収録した短編集。
                  


名古屋ボストン美術館が今秋で閉館される。ただでさえ少ない名古屋の美術館がまた減ってしまう。。。というだけでなく、実はこの美術館には思い入れが大きい。
    
もう四半世紀前のことだけど、某大手ゼネコンでCADオペをしていて、この「金山南ビル(仮称)プロジェクト」(通称KBP)の図面も描いていたのだ。担当はホテル棟だったので、あの独特のフォルムが印象的だった。当時、米国ボストン美術館側とも揉めて、開館まで予定より大幅に遅れたんだったよねー。だから、オープンした頃には私は名古屋に住んでいなくて、東京からわざわざ帰省して駆けつけたのだった。懐かしい〜
    
ところで、閉館後、ここはどうなってしまうんだろう。せっかくだから、名古屋にない「現代美術館」を作ったらいいんではなかろうか。かねてから、名古屋にはビッグネーム以外の展覧会が来ない「名古屋飛ばし」が言われているけれども、箱がないというのも問題なのでは?東京のような、前衛アートやイラストレーション、インスタレーションを展示するような美術館がないのだ。その分、豊田市美術館や刈谷市美術館が頑張ってるけど、名古屋に無いのは寂しい。
   
正直、アートを目指す人にとっては、もう巨匠の作品なんてお腹いっぱいで、もっと見るべきもの、感性を刺激するものが必要なのだ。3月にワタリウム美術館で見た展覧会がすごく面白くて、こういうものは、名古屋では見られないな、やっぱり、定期的に東京には行かなくては、としみじみ思った。それって、当たり前みたいにみんな思ってるけど、本当にそれでいいの?
   
東京レベルは無理でも、せめて、大阪や京都と同レベルで展覧会を呼べるようであってほしい。ソール・ライターだって、名古屋に呼んで欲しかったよ。
    
なんて、えらそーに思った日曜の昼下がり。


                  


ちょっと色パキッとし過ぎたか。GW後半。真面目に家で作っております〜。
しかもずっと掃除とか仕事とかしてたんだぜ。えらいわ。
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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」
2018年5月19日(土)− 7月1日(日)東京ステーションギャラリー
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201805_yumeji.html

くまのパディントン展
2018年4月28日(土)- 2018年6月25日(月)Bunkamura ザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_paddington/

六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展 建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの
2018.4.25(水)〜 9.17(月)森美術館
http://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/japaninarchitecture/

TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ
2018.5.12(土)—8.5(日)東京都写真美術館
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3050.html

内藤正敏 異界出現
2018.5.12(土)—7.16(月・祝)東京都写真美術館
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3052.html


◆名古屋◆
クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム
2018年4月7日(土)- 2018年5月20日(日)岡崎市美術博物館
http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/exhibition/openexhibition/p022419.html

ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展
2018年3月17日(土)〜6月10日(日) 三重県立美術館
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/000211092.htm

驚異の超絶技巧! -明治工芸から現代アートへ-

サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法
2018年6月30日(土)〜2018年9月2日(日) 三重県立美術館

スヌーピー×おもしろサイエンスアート展「SNOOPY FANTARATION」
2018年8月15日(水)〜8月27日(月) JRタカシマヤ
https://sn-fantaration.snoopy.co.jp/


◆大阪◆
ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展
2018年4月7日(土)〜5月20日(日)伊丹市立美術館
http://artmuseum-itami.jp/jp/wp-content/uploads/2018/02/2018slitami_press.pdf

ジャック=アンリ・ラルティーグ写真展 永遠の少年、ラルティーグ ―写真は魔法だ!―
2018年4月21日(土)〜6月3日(日)細見美術館(京都)
(English information available)
http://www.contact-tokyo.com/information/jacqueshenrilartigue-hosomi/

ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展
2018年5月18日(金)〜2018年6月3日(日) 美術館「えき」KYOTO
https://www.walkerplus.com/event/ar0726e217515/

チャペック兄弟と子どもの世界〜20世紀はじめ、チェコのマルチアーティスト
2018年7月1日(日)〜9月9日(日) 芦屋市立美術博物館

おさるのジョージ展
2018年8月4日(土)〜9月2日(日)美術館「えき」KYOTO

生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。
2018年11月16日(金)〜12月25日(火)美術館「えき」KYOTO


                  


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チョコリエッタ & ビターシュガー & 貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

180503_IMG_8882.jpg2018.05.03 Thursday
お邪魔した知人宅の窓から。

宝物のような美しい空。

都心から地下鉄で10分ちょっとで
4階の窓からこんな空が見られるなんて!

そんな名古屋の便利さも
やっぱり捨てがたいと思う今日この頃。




ビターシュガー(虹色天気雨2)(大島 真寿美)

この世界観すごく好きだ。何が好きって、市子の人柄に尽きるのかなぁ。
いくらしたしい友人とは言え、こんなに頻繁に人が急に訪ねてこられるのは、私なら絶対無理!なんだけど
市子は不思議なほどそれを受け入れる。この受け入れ過ぎが、事件を呼ぶとも言えるんだが。。。それは置いといて。

途中、これは40代女性へのエールだなぁと思う箇所があちこちにあり、すごく励まされた気持ちになった。
そうそう、まだまだこれから、どんなことだってできる、40代なんて、まだまだこれからだ。

この先この人たちがどうなるのか、本気で気になる。続きが読みたいと久しぶりに思ったシリーズであった。

アラフォー女性の友情を描いた傑作小説!

前作の『虹色天気雨』から数年後の設定。市子とまりと奈津の三人は、二十年来の交流を続けてきた女友達だったが、ある日、市子の家に、まりの恋人だった年下のカメラマン・旭が転がり込むことになった。市子は旭の居候をしぶしぶ了承したものの、中学生になったばかりの奈津のひとり娘・美月にそのことを嗅ぎつけられ、弱みを握られてしまう。まりに秘密を抱えたうえに、美月からも信州に住む別居中の父親・憲吾に会いに行こうと懇願され、奈津にも市子は内緒事ができてしまう。一方、まりは仕事場で再会した年上の男性・内藤との新しい恋に悩んでいた。内藤には離婚した妻がおり、今でも元妻とはお互いの家を行き来するような仲だという。恋愛、結婚、離婚――。三人の女性たちに芽生えた「幸せの誤差」を描いた、大人の女子恋愛&友情小説シリーズ第2弾。

文庫: 233ページ
出版社: 小学館 (2011/10/6)
言語: 日本語
ISBN-10: 4094085734
ISBN-13: 978-4094085730
発売日: 2011/10/6
梱包サイズ: 15 x 10.6 x 1.2 cm
チョコリエッタ (大島 真寿美)

「ビターシュガー」より先にこっちを読んだ。
あま酸っぱい青春小説。。。というべきか。うん、そうなのだ。
青春とは残酷なものだ。特別悩みを抱えた少女にとっては特に。

私はもっと単純だし、こんな風に心に闇なんて抱えてなかったので
この子の気持ちを本当には理解できないと思うけれど。

当時は、恋以外に男の子と関わる方法なんて知らなかったから
この2人がプラトニックなまま、ひと夏だけで関係性を終わらせるのが、何だか切なかった。

幼稚園のときに事故で家族を亡くした知世子。孤独を抱え「チョコリエッタ」という虚構の名前にくるまり逃避していた彼女に、映画研究会の先輩・正岡は突然、カメラを向けて……。こわばった心がときほぐされる物語。

誰も呼ばない本当の名前、私はチョコリエッタ。がらんとしたモノクロームの記憶がやわらかに色づきのびのびと芽吹きだすまで-。私がある一匹の犬だった季節はそうして終わった。

文庫: 164ページ
出版社: KADOKAWA/角川書店 (2009/3/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4043808038
ISBN-13: 978-4043808038
発売日: 2009/3/25
梱包サイズ: 15 x 10.6 x 0.6 cm
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題(ジェーン・スー)

これは大好きな本。
私は20代半ばにさっさと結婚してしまったけど、かつて酒井順子さんの「負け犬の遠吠え」では「負け犬側」に共感したように
いつもなぜか自分とは対岸にいるはずの人たちの方に共感するし憧れる。
男と張りあえる才気があったなら、結婚なんてしなかったかもなぁ。
けれど、今はある意味、男性とも張りあって仕事しているのかもしれないけど
結婚して同じ船に乗った「同志」のような夫だから、やっていけてるんだろうなぁ。

それにしても、これもやっぱり、ほぼ同世代の女性へのエールだと感じた。
エール、欲しいのかな。やっぱりどこかで、「認められたい」「褒められたい」って気持ちがあるのかな。
そんな欲求、どこかへ飛んで行ってしまえ!と思うけど、自己顕示欲から逃れるのってムズカシイ。

「女子会には二種類あってだな」「ていねいな暮らしオブセッション」「私はオバさんになったが森高はどうだ」……誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題……etc.)から、恋愛、結婚、家族、老後まで――話題の著者が笑いと毒で切り込む。猝ずГ離廛蹲瓩凌森頂。講談社エッセイ賞受賞作。

ジェーン・スー
1973年東京生まれ東京育ちの日本人。作詞家/ラジオパーソナリティー/コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」をはじめとするラジオ番組でパーソナリティーとして活躍中

文庫: 298ページ
出版社: 幻冬舎 (2016/4/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 4344424646
ISBN-13: 978-4344424647
発売日: 2016/4/12

                  


お誕生日もちょっと落ち着いて、日常。
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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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「GOTH」「謎解きはディナーのあとで」に見る小説に置ける「萌え」要素についての考察。

81s5eN6+ndL.jpg2011年本屋大賞を受賞し、約140万部のセールスを記録している大ベストセラーということで、今更ながら「謎解きはディナーのあとで」(東川篤哉)を、ようやく読みました。
読み終わって、こうして感想を書こうとして初めてAmazonレビューを読んだのですが、こんなに売れた本なのに、評価が★2.5って低すぎないか?

しかしながら、皆さんが書いてることは言い得ている。これはラノベだ!とか、全盛期の赤川次郎っぽいとか。そしてこの設定。お嬢様と執事。この設定勝ちだよね。これにはやっぱり「萌え要素」があるからさ。

この「お嬢様」と「下僕」萌えってのは、今に始まった話ではなく、古くは「春琴抄」から、ハーレクインロマンス、シドニィ・シェルダンも、この設定やたら多かったわ。
「わたくし、お嬢様をずっと前からお慕いしておりました」とか、一生に一度でよいから言われてみたい♡みたいな願望を持つ女性が多いってことなのかしらねー。

推理小説としてではなく、お嬢様と執事の恋の行方と言う意味でなら、結構気になる
女性が主な読者層である小説誌『きらら』への掲載作品を依頼された著者が、女性読者を意識し、「ミステリーを読み慣れていない人向け」に考え出されたという経緯があり、「安楽椅子探偵の執事と新米刑事のお嬢様」という設定は、著者が執事喫茶のニュースを見たことから生み出されたものである。タイトルは著者の70もある案の中から決定したものであり、『きらら』掲載時のタイトルは『宝生麗子の謎解きはディナーのあとで』だった。(wikipediaより)

180211_31tGd9GApgL.jpg41IKaJhYCVL.jpgそして賛否両論あるのはこの作品も同じ。乙一の「GOTH」シリーズ。

私はこの作品には結構はまって、それこそ「萌え萌え」になって読んでいた。若干グロなので、そこ受け入れられれば、ストーリー展開としてはお見事。文庫版は「夜」「僕」の順に読まないと大変なことになりますが、番外編も含めた3冊セットがkindleで出ておりますね。ナイフが完成しているっ。読んだのは、昨年2017年の春から初夏にかけてくらい。
ライトノベル雑誌『ザ・スニーカー』に掲載されていたが、ライトノベルとして発売されず、一般小説として発売されたという変則的な経緯を持つ。第3回本格ミステリ大賞受賞作。

ストーリー
高校生の「僕」と森野夜は人間の持つ暗黒面に強く惹かれる。そんな二人は毎回、奇妙な巡りあいで猟奇的な事件に関わっていくことになる。
(ネタバレあり)

はっきりと言うと、猟奇的な犯罪や人の暗黒部分に「萌え」てしまう変態ちゃんの男女が主人公。
女子は森野夜と言う超絶美少女。男子の名前は、シリーズ終盤まで明かされない。
「夜の章」の「夜」とは森野のことで、「僕」の一人称で進めながらも、森野の感覚で進んで行くのが一冊目。
まだ甘いんである。

読者は最初、森野こそがこの2人の主導権を握っており、残酷な思考を持つ張本人だと思い、「僕」はただ「森野」につきあっているだけのような感覚で読み進むが、物語が進み、「僕の章」を読むと、それはとんでもない勘違いだったと気づく。そこがこの物語の一番恐ろしいところかも。こんな人が近くにいたら、嫌だし!

乙一はこのシリーズ全般を通じて、本当にミスリードが上手い!てか、いつもか!
悔しいけど「してやられた」と思うこと数回。でも面白いから許す(笑)

「僕」の正体は、物語の最後の最後に明かされるのだけど、実は彼はそれ以前に登場していて、とてもそんな嗜好を持つ変態とは思われない「好青年」として描かれる。ええーーーーー!って感じ。彼がその誰からも好かれる無難な人物だと知ると同時に、読者には彼こそが、快楽殺人を愛し、「殺す側」であると自分を認識していることが判明していく。ただの傍観者である森野などかわいいもの。

森野と「僕」を対比させるためと、ちょっとした疑似恋愛の萌え要素を加えるために、ちょいちょい森野は他の変態から狙われ、実は「僕」に救われている。自分ではしっかりしていると思い込んでいる森野のうっかりしたところに、読者はホッとし、萌えるのだ。

小説を読むというのは、想像と妄想の織りなすファンタジーなので、やっぱり萌え要素は大事。だけど、物語のどっしりとした作り込みや、登場人物のキャラクターを作りこんでから、の話ではあるけれど。

どの話が良かったかと言われると迷うけど、乙一らしい「切なさ」が出ていたのは「土」かなぁ。ちょっと昔の小説みたいな雰囲気とか。この空気感がたまらなあい。印象に残ったのは「犬」で、やっぱりびっくりしたけど、でも珍しくこのどんでん返しには途中で気づいた!

一番強く心に残ったのは、森野の白い腕を見て、切り落としたいと妄想する「僕」のモノローグ。てっきり「僕」は森野を好きなのだと思ったのだけど、そういう相手に対してもそう思うのか。それとも、愛ゆえなのか?

正直この2人にははまった!この先どうなるのか、気になるけど、謎のままの方がいいんだろうなぁ。普通の大人になってしまってもツマラナイし、本当に犯罪者になってしまっても、なんだかだし。。。。
世界に殺す者と殺される者がいるとしたら、自分は殺す側だと自覚している少年「僕」。人間の残酷な面を見つめるのを趣味とする美少女、森野夜。2人が出会う7つの事件を網羅した合本版!
「夜の章」・・・「暗黒系」最近起こっている連続殺人事件に関係すると思われる手帳を拾った森野夜は「僕」にそれを見せる。そこにはまだ見つかっていない死体の放置場所が書かれており、二人は死体を見つけ出すことにした。
「リストカット事件」動物、人間の老若男女を問わず手だけを切り落とし持ち去るという事件が起こっていた。その犯人を特定することができた「僕」は、ある計画を実行することに。
「犬」町内で犬の連続連れ去り事件が発生。「僕」は犯人の犯行現場をつきとめる。
「僕の章」・・・「記憶」「僕」と森野夜は、彼女の寝不足を治すための紐を買いに行った帰り道に、彼女は寝不足の原因である過去の事件を話しだした。
「土」人を生きたまま棺に入れ、埋葬することにとりつかれた男・佐伯。彼は第二の犠牲者を出そうとしていた。そして「森野夜」の生徒手帳を持つ少女が棺に入れられる。
「声」廃病棟で起こった女性惨殺事件。その被害者の妹は、その事件の犯人だと名乗る少年からひとつのカセットテープを渡される。
「番外編」・・・「森野は記念写真を撮りに行くの巻」死体の撮影をする日々を過ごしていた「私」は、ある日「僕」と約束をすることになる。




                  


1月末から2月初め。病がちだった1月と違い、2月は楽しいこといっぱいでワクワク。
後半の野菜や肉の盛り合わせは、私にしては珍しく、ネクタイした人たちと飲み。何かけっこう新鮮だった。
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このシロノワール小枝はなかなかのヒット!


                  


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『神の手ニッポン展供戮函愬郢里琉Δ靴真式』

171202_kaminote1.jpg171202_kaminote2.jpg2017.12.02 Saturday
名古屋&モリーダイベントの前には、こんな展示を見に行ってました。
世の中手先の器用な人っていますね、ホント。
特にすんばらしくって、作ってるところビデオでじっと見ちゃったのが
エッグアートの人!
1ミリよりも薄い殻を電動カッターで雪の結晶模様に切り抜いて
ホンの一部しか接してない状態で殻を切り取る瞬間にドキドキ。

それと立体間取りはもちろん素晴らしい!特にいいのが、やっぱり
誰もが知ってるアニメや映画の世界だってこと。
虚構の世界でも、人々に愛着のある世界だけに、キチンと関係者に
取材を重ねて作られたそうで。。。。頭が下がりますね。

「三丁目の夕日」「めぞん一刻」「幸せの黄色いハンカチ」「ドラえもん」
「あしたのジョー」「サザエさん」「トキワ荘」(一番よかった)
「北の国から」(廃材で作った家を廃罪で作るのがよいよね)
「となりのトトロ」「寅さん」(もはやお約束ですね)
「こち亀」(読んでないけど楽しめた)
「巨人の星」(投球する飛馬がくるくる回るのが面白かった)など。

本来は自分で自由に電灯をつけられるようになってるそうで
それは会場の混雑を考えてカバーが掛けられてたのだけど、代わりに数分ごとに
明かりがつくようになっていて、奥まで見えると、ホント感動!!



『神の手ニッポン展供
会期 2017年10月6日(金)〜12月3日(日)
11:00〜18:00(最終入場は17:30まで)
※10月30日(月)・31日(火)は休館
会場 テレピアホール
料金 一般 800円
高校・大学生 600円
小・中学生 400円
※未就学児入場無料 ※全て税込

                  


171212works_new1.jpg2017.12.07 Thursday
今、サイトのトップでの更新情報はえらいことになっとる。
新しいお仕事情報が3つ。PHPさんと学宝社さんと年賀状。
それにAll Aboutまで合わせると4つだがね。
そして風木さんと雨梟さんの「ホテル暴風雨」での連載。

それにしても、このイラストのふり幅、半端ないがね。
一人で描いとるとはとても思えん。
(「描いとる」が一発変換できた!ひよこ仕様PC?)
171125_profile.jpg
プロフが前とは変わっとるんだがね!!わかるかな〜??
(9歳年下とか王子とか言う痛々しい要素をなくしてみました(笑))


                  



2017.12.05 Tuesday
泣けました。そっか、こういう結末かぁ。
「メメント」という映画を観ていたので、同じテーマの作品。前から存在は知ってたけど、そういう話だったとは。
読んでいて、この主人公は、深津絵里以外ありえないと思った。もう他に浮かばない。

愛する人から嫌われるのと忘れられるのと、どちらがツライだろう。
忘れられはしないけど、新しい記憶を紡げないのって、どんな気持ちだろう。
どんなに楽しい時間を共有しても、決して相手の記憶にとどめられないのってどんな気持ちだろう。

共有と言うごく当たり前の記憶のことができなくても、交流できる奇跡。
変人だけどひたすら温かい「博士」と、初めてできた「友達」との物語。

「メメント」は救いのない映画だったけど、この本を読んで救われた。
第1回本屋大賞だったのね。確かに名作。小川さんも好きだなぁ。


                  


たとえ図書館で借りてでも、こうしてよい感想をいただけるとうれしいです。次も頑張ろうと思えます。
でも買ってもらえたらもっとうれしいけど、というか、切実だけど(笑)
というか、これ読んで、知り合いから「図書館で借りて読んだんだけど」って言われたらさすがに凹むけど(笑)
171206_twitter1.jpg


                  


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