私を構成する5つのマンガ(少女漫画編・少年青年漫画編)・小説

3gbnvqXcfmx0RVYClv7H.png
noteに「# 私を構成する5つのマンガ」などという楽しいテーマがあったので、喜々としてやってみました。    
ぴよこさんを構成する5つの少女漫画は
「日出処の天子」「動物のお医者さん」「うちのママが言うことには」
「オルフェウスの窓」「いつもポケットにショパン」でした!    
本文めっちゃ長いので、触りだけ書くと
     
「日出処の天子」(山岸凉子)
もう後にも先にもあんなに夢中になって毎月の漫画の連載を心待ちにしたことってない。
どれほど賢く美しく才気にあふれていても、それと幸せかどうかは同義ではない。
でも果たして幸せとは?この物語の中には幸せと呼べる人は誰一人登場しないだけに、深く考えさせられました。
   
「動物のお医者さん」(佐々木倫子)
年頃の男女がいーーーっぱい登場するのに誰一人恋愛関係にならないところがすごい。
でもなぜか違和感ないところが佐々木マジック。
漆原教授や菱沼さんや清原くんなど変な人がいっぱい出てきて
マイペースでいいんだなぁって楽になれたマンガ。
   
「うちのママが言うことには」(岩舘真理子)
一番好きな漫画家は誰かと聞かれたら岩舘真理子さん一択。
この漫画が一番好きというわけではなく、岩舘作品はどれも好きすぎて一番好きって選べない。
   
「オルフェウスの窓」(池田理代子)
世間的には「ベルサイユのばら」の方が圧倒的に知名度も人気もあるだろうけど、私は断然オルフェウス派。
    
「いつもポケットにショパン」(くらもちふさこ)
このマンガ、名シーンだらけなんですが、中でも真骨頂は、ずっとうまく行っていなかった母親との関係が
修復されて行くきっかけとなった「麻子はシチューが得意です」
という言葉に尽きる。
もう自動的に泣ける。
    
うわっ。これでも十分長いけど(笑)ご興味ある方はリンク先をどうぞ。
https://note.com/hina_hiyoko/n/nb02bf7c6c88f


                  


AQ9RDX1JFYPNOF4yvEZ7.png
先日、少年マンガ編も載せたんだけど、痛恨のミスで、松本大洋先生を入れるのを忘れておった。
あかんやんか。

てなわけで
『ブラック・ジャック』 『ナンバーファイブ』 『伝染るんです。』 『ピンポン』 『火の鳥』

「ナンバーファイブ」は絶対なんだけど、「ピンポン」は迷った。
「鉄コン筋クリート」も「花男」も「ルーブルの猫」も好きだし。
んでも映画の井浦新や窪塚洋介がすごくよかったので、それで「ピンポン」にした。

私が漫画にはまるのってやっぱ絵はすごく重要。
私の中では岩舘真理子さんとこの松本大洋さんは同じ線の上に居る。
どちらも絵が繊細でイラストレーションとして高い完成度を持ち、物語に哲学があるのにファンタジー。
わかったのは、私の中で思った以上に手塚治虫先生の存在が大きかったこと。
語ってる比重が「火の鳥」がとんでもなく大きい。
しかし「好き」と言う意味では断然「ブラックジャック」だし。
東京にいた頃に行った手塚治虫展で買ったブラックジャック名言入りトイレットペーペーは
どんなにペーパーが品切れになっても使えない。。。

私は手塚治虫先生と松本大洋先生とギャグマンガで出来ているといっても過言ではない。

あと読んで好きだった漫画は「クマのプー太郎」「ぼのぼの」「20世紀少年」「JOJOの奇妙な冒険」など。
でもほとんど大人になってからなんで、自分を構成してるというとちと違うような。。。
MITTSさんに行く度にちょっとずつ読んでる「ワンピース」まだ5巻なんで
10巻くらいまで読むとまた変わるんかな。
https://note.com/hina_hiyoko/n/n8cbb5bea9a84


修正前は「オバQ」と「キン肉マン」を入れていたのだよ。
oQWDrtAQnwXkueeqsV7t.png


                  


5gbnvqXcfmx0RVYClv7H.jpg
FBって凄いなーと思ったのが、先日の「7日間ブックカバーチャレンジ」で
古くからの編集&ライターをしている友人Mさんが挙げていた本と
その中の「大学時代に実際の翻訳者と共に読書会をしていた。K.M. ペイトン『愛のはじまるとき』や・・・」
というコメントに食いついてしまった私。
この本、感動したとか感銘を受けたというわけではないのだけど、読んだ高校時代の自分のどこかに
確かに爪痕を残した作品。でもこれを読んだことある人に今まで出会ったことがなかったのだ。
Mさんとは10年以上の長い付き合いだけど、会ったところでそんな話をすることもなかっただろうし。

そこから高校時代から自分が感動したり感銘を受けた作品を思い出してみて、統一感があることに気づいた。
どれも「女性差別」「人種差別」といった社会的弱者について描いた作品ばかりだった。。。
まぁ、ベストセラーばかり読んでいたようで、そういった本が多かったのかもしれないけど。


『紫のふるえ』(The Color Purple:アリス・ウォーカー・1982年米)(集英社、1986年)
ピューリッツァー賞を受賞した名作。
スピルバーグ監督により1985年に映画化された原題の「カラーパープル」の方が有名。
でも最初の日本語タイトルがすごく秀逸で、ザワザワしたちょっと不穏な感じがよく出ている。
主人公は貧しく醜い黒人女性で、それだけで最下層に位置付けられて生きて行かねばならない。
周りの男たちから暴力で支配され続けひどい扱いを受け続ける中で、やがて不屈の精神で
誇りを取り戻し精神的な自立を果たす主人公の姿は、静かに胸に迫る感動を与えてくれる。
高校時代の美しくない自分の将来に悲観していた自分に重ね合わせていた。
自分も社会の最下層で生きて行くしかないのだろうけれど、この主人公のように強くありたいと思った。
男に支配されたくないという想いは、当時から自分の中にあったのだと改めて感じた。


『キッチン・ゴッズ・ワイフ』(The Kitchen Gods Wife:エイミ・タン・1991年頃?米)(角川書店、1992年)
20代前半の頃に読んで忘れられない作品。
女性の地位が低いのは、黒人や中東だけではなく、毛沢東以前の中国も相当。
裕福な家の第二夫人の娘として生まれた主人公が、高圧的な父や夫に翻弄されながらも
ささやかな幸せを得ようと希望を捨てない話が、回想として母から娘へ語られる。
エイミ・タンは映画化された前作の『ジョイ・ラック・クラブ』(1989年米)のほうが有名。
 

『ワイルド・スワン』(Wild Swans:ユン・チアン・1991年英)(講談社、1993年)
全世界で1000万部を超えるベストセラーとしてあまりに有名ですが、ものすごく衝撃的な話な上に
ノンフィクションというのが驚き。
中国の女性の地位がどれほど低かったかを、私はこの本に出てくる家系図で知った。
主人公の祖母には、名前がなかったのだ。どう呼ばれていたんでしょう。
大阪で長女を呼ぶ「とうさん」みたいな呼び名があったのだろうか。
文化大革命の混乱と狂気の中で、「ああ、毛主席の時代に生まれてよかった」と主人公が涙を流すシーンは
かの国では今もこうなのだろうか?とゾッとする。
やがて栄華を経て暗転し一族への迫害がはじまり、毛沢東の真実の姿に目覚めていく姿が描かれる。
繰り返すけどこれだけはノンフィクションなので、文芸と異なり感動作ではない。
けれど、中国近代史や女性の歴史を考える時に読んでおくべき本だと思う。


『眠れるラプンツェル』(山本文緒・1995年)(福武書店、角川文庫、1995年)
10〜20代は圧倒的に女性ものの翻訳ものを読むことが多く、日本人は山田詠美さんや吉本ばななさんくらい。
30代になって山本文緒さんや小川洋子さん、江國香織さん、角田光代さんなど読むようになった。
本作は、家から出られない専業主婦を「塔に閉じ込められたラプンツェル」になぞらえた作品。
子どものいない専業主婦の絶望的な孤独感を知る身には、読み進めるごとにヒリヒリと傷みさえ感じる。
『紫のふるえ』を読みこの作品を読んだ自分が離婚したのは当然だと思った。
山本さんの作品のうち本作と、主体的に生きていそうで男に流され生きる主人公と常に自己中心的で
身勝手に生きる母親の対比を描く『落花流水』のふたつは、特に女性の生き方を考えさせられる作品。


『愛のはじまるとき』 (Dear Fred:K.M. ペイトン・1984年英)(晶文社、1984年)
読んだのが大昔(35年前)すぎて細かな部分は覚えておらず、検索しまくった。
競馬の話で、少年に予知能力があること、実在のジョッキーが出てくることなどを今回思い出したり知ったりした。
この本の主人公は裕福な家のイギリス人少女で、社会的弱者には当たらない。
むしろ美しく若い白人女性は社会的強者になりうる点で他との対比となる作品。
主人公は初恋の人で実在の人物・フレッドに対しては純情なのに、自分に愛を寄せる二人の少年を翻弄する。
孤児で予知能力を持つ少年を愛していることは明らかなのに、初体験を従兄と手近に済ませようとする感じが
ちょっと理解できなかった。しかもこの従兄、全然魅力的じゃないし。
でもそれさえ受け入れて(最後に告白するのがスゴイ)主人公を愛する少年もスゴイ。


                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
ドレス・コード?―― 着る人たちのゲーム → 展覧会の開幕を延期・休館中
2020年4月11日(土)〜6月21日(日) 東京オペラシティ アートギャラリー 11:00〜19:00 
https://www.kci.or.jp/special/exhibitions2019/

◆名古屋◆
不思議の国のアリス展 → 中止
2020年4月18日(土)−6月14日(日)9時30分〜17時 名古屋市博物館
http://www.alice2019-20.jp/

higuchichirashi0325omote.jpgヒグチユウコ展 CIRCUS
2020年6月2日〜6月27日(さらに6月2日に延期)(4月25日から5月12日に延期) 
刈谷市美術館
https://higuchiyuko-circus.jp/
※4月25日の開幕は、新型コロナウイルス感染症対策のため延期となりました。
【会期】令和2年5月12日(火曜)から6月7日(日曜)→ 6月2日(火曜)から6月27日(土曜)
【会場】第3展示室、2階ロビー
【入場料(当日)】一般1,000円、学生800円、中学生以下は無料
空想と現実を行き交う自由な発想とタッチで、作品制作のみならず絵本の刊行など、幅広い活躍をみせる画家ヒグチユウコ。
本展では、自身初となる大規模個展として、約20年の画業の中で描かれた500点を超える作品を公開します。
ヒグチユウコが描く猫や少女、キノコ、この世ならぬ不思議ないきものたちが繰り広げる、楽しくもどこか切ないサーカス(CIRCUS)の世界をお楽しみください。


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

<< ものづくりの国 戻る うまく行く夫婦、うまく行かない夫婦。 >>