本の備忘録 vol.14 Aug.26〜 Aug.31 いよいよ入稿
2020.08.26 Wednesday
わーやっと、全部の提出が終わった!
あとは色校が届いたら、色と文字の最終チェックでオシマイ!脱稿だ!だっふんだ!
この絵は微妙に使われそうで使えなかったもの。
この女の子は最初ネコを飼っているという設定を考えていて、でもヒヨコがメインだからやめとこかな、ということに。
んでも、どうやら担当編集さんがネコ好きのようなので「ネコ登場させません?」と話しを持ちかけてみた。
もう本文は無理なので、目次とかにちょろちょろネコがいたらかわいいし!とフガフガしてたんだけど、デザイナーさんにあっさり「今回ひよこいますからね、また今度」と却下された。今度って何だよ!
悔しいので、デザイナーさんの力の及ばない本文にこそっとこの絵を載せてやろうかと思ったのですが、ビビりな私にはできませんでした。
てか、世界観ずれるしな、確かに。
んでもデザイナーさんも頑張って下さり、本のデザインも、先日載せた表1以外も、いろいろねばってかわいくしてもらいました。
わたくしのようなしがないひよこには身に余るような素敵な本になりそうです。
ご協力くださったみなさまに心より感謝。
2020.08.27 Thursday
ありがたいことに、編集さんによると、東海地方の書店からの事前注文だけで、当初の予定初版部数を大幅に超えたため、初版部数が増えるそうだ。バンザーイ。
印税は、定価と初版部数で決まるため、だいぶ増えることになる。ありがたい。ここだけの話、本を書くのって、相当売れて何度も重版がかからないと、本当に儲からない。本が形になることだけが喜びで、赤字が当たり前な感じで数か月頑張ってきたけど、ご褒美をもらえた気分。それでも会社行ってる方が全然儲かるよ(笑)
9/17に中日新聞の三八広告の掲載も決まったそうで、ありがたや。
そんなわけで、色校のチェックを待って無事校了となる訳で、先日載せなかった帯付きの書影。
サブタイトルと帯コピーには悩んだのだけど、編集さんがやたらと名古屋弁と入れたがり、最初、サブタイトルは地元民も知らないどえりゃー魅力」はどうですか?とか言ってきた。
「えっとですね、『どえりゃー』というのは単体で『すごい』という意味ではなく、北海道弁で言うところの『なまら』、英語で言うと"very"なんです」みたいな説明をして、すると「どえりゃースゴイ魅力」となり、長くなる。「ここ、名古屋弁いりますか?」で結局私の要望通り『スゴイ魅力』に(笑)
この本のそもそもの企画意図は、私がナゴヤで出会った「ナゴヤ愛に溢れた人々」の紹介をするというもの。取材を通じて伺ったお話の中には、キラ星のように輝く名言だらけだった。
その中で帯コピーに使用させていただいたのは、名古屋ネタライターの大竹さんの名言。
大竹さんは、お話の中に他にも名言がポンポン出てきて、感動してしまった。
本文中にも三英傑の「鳴かぬなら〜」が登場するが、宮田がそれを使ってコピーを考えたのを元に考えたのが「知らぬなら 教えてあげよう ナゴヤの底力」。編集さんの「名古屋弁」へのこだわりはココに反映され、「だがね」と入れた(笑)
表4(裏表紙)やソデ(カバーの折り込んだ部分)などにもちょこちょこ工夫されていて、楽しい本に仕上がった。ぜひ書店で見てね。
2020.08.29 Saturday(noteに投稿)
9月に本を出すことが決まり、少しずつこのnoteにも進捗を報告し
盛り上げて行こう!なんて考えていたのだけど、甘かった。
ここ3ヶ月ほど、すんごい勢いで原稿を書き散らかし
最後の1ヶ月はひたすらイラストを描き散らかしておりました。
まぁ何というか、よく間に合ったなという感じ。
特につらかったのが、イラスト。。。.
8月はじめからお盆くらいまでの間に、100点近くのイラストを
ひたすら描くという千本ノックのような毎日が始まりました。
まぁイラストは慣れてるからね。
大丈夫かな、と思っていたら、全然そんなことなくて。
結局終わったのは8/26(水)の朝。
「ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力」
ナゴヤが「名古屋」でないのは、「名古屋市限定」ではなく、もう少し範囲を広げて「名古屋圏」という意味でナゴヤ。
正確には愛知県本が正しい感じです。愛知の北部や知多や三河も結構登場します。
この本のポイントとは?
全部で第7章までありまして、最初の方は地域性や文化について、モロモロ持論を展開したり
食べ物ネタやナゴヤの名所などについて、ツラツラ書いています。
まぁでもこの本の見どころは、どちらかというと後半で、第5章と第6章とでいろんな方に取材をしています。
今のナゴヤを作っている人々、ナゴヤ愛を持った活動をしている人々。
そんな方々にスポットを当てたいと考えたことが、この本の企画を立てたきっかけなのです。
取材させていただいた方々が、本当に素敵な方たちばかりで、面白くて良いお話ばかりで
私はイタコのようにそれを伝えるだけ。
あるいはシェフのように料理するだけ。
素材がいいのだから、三流イタコでもへっぽこシェフでも、そこそこおいしく仕上がったと思います。
9月の発売まであと少し、少しずつお話していきます。
2020.08.29 Saturday
今朝、本の4校(最終校)にして色校が届いた。
届いたとき私は立ち上がれなかった。
久々に来た相当ひどい腰痛だ。
疲れると弱いところに来るほうで
首だったり足がむくんだりするんだけど、今回は腰。
今日は午後から東京時代の友人たちと
リモートティータイムだったのだけど何もできず
オットがせっせとおやつを準備してくれて、時間が来てスタート!
LINEのビデオ通話、なかなか快適で楽しい。
デコるだけで小一時間楽しめた。
東京時代の私は今みたいな引きこもりではなく
けっこうあちこち出かけていて、この友人たちとも週一くらいで会う仲間だった。
こっちに来てもう9年が経ってしまったけど、そんなの関係ない感じがうれしい。
引っ越しの多い人生だし、人と深くかかわることを、どこかであきらめているようなところがあるけど
距離が離れても、続く関係は続くんだねー。
2時間半しゃべって通話を終えると、腰痛がすっかり消えていた。
さてこれから、原稿の最終チェックだ。
2020.08.31 Monday
8/31(月)朝が最終校(色校)への最終チェックの締切ということで
週末、宮田が本腰を入れて校正をやり出したら、出てくる出てくる。
さすが元SE。
先日道産子は校正者に向かないという持論を展開される道産子が
いらしたけど、宮田の校正の精度は容赦ない。
どんな悪事も見逃すまいと言う地獄の閻魔様より恐ろしいのだ。
私の作ったマップの中の7ポイントくらいの文字の「てへん」と
「きへん」の違いに気づくとか。
ありがたいけどおそがい(恐ろしい)。
やってもやってもやり足りない感じで、写真の色も気になり出すときりがない。とことんやって、やり切ったと思っても、できあがったものを見たら、気になるところだらけなんだろーなー。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)
清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
本の備忘録 vol.13 Aug.20〜 Aug.23「頼れるのは自分だけ、というプレッシャー」
2020.08.20 Thursday
8/18に校正・校閲担当者の方から赤の入ったゲラが届いた。
むちゃくちゃ緊張した瞬間だったけど、大きな修正(事実誤認して間違っている、つじつまが合わないなど)はなく
ホッとする。
ざっと確認すると、ほとんどは読みがなや誤字脱字の類。
直すと行が増えてしまう部分だけは自分で手を入れ、残りは赤をそのまま入れていただくことになった。
校正者選びは、担当編集さんが数週間前に悩んでおられた。
この本はそもそもナゴヤ人でないと校正・校閲が難しいのと、内容も幅広いので、適任者がいないというのだ。
結局名古屋出身の元編集者さんを思い出して依頼して一件落着。
文字を見ると恐らく女性。いろいろ細かい点に気づいて下さり、注釈などもつけられてよかった。
その後、担当編集さんより、校正者さんから
『著者さんの視点が面白く、納得いく内容だった』
との言葉をいただいたとのこと。
願ってもない褒め言葉に、祝杯を上げたくなるけど、ガマンガマン。
もう2週間くらい酒を一滴も飲んでいない。
そういえば、おととい(18日)はすごく体調が悪かったのだけど、校正を直すときはシャキッと元気にやれた。
イラストに取り掛かると途端にぐったりするのはなんでだ?
2020.08.21 Friday
宮田に指摘されて初めて気づいたのであるが、私は表をつくるのがすごく好きらしい。
何か調べ物をすると必ず表を作って納得し、それで満足して表の存在も忘れてしまうんだけど(笑)
仕事の進行などもよく表をつくる。
今も台割だけでなく、原稿やイラストの進捗状況なども事細かに表をつくり、終わったものから色を変えて行く。
完了の赤い色で埋められていくのが、何とも快感なのである。もうほぼ真っ赤。ああ萌える(笑)
2020.08.23 Sunday
仕事をしていると、あまりの理不尽さ、悔しさに身が震えることなんて、よくあることだ。
特に守ってくれるもののないフリーランスで何の肩書もない女など
ティッシュくらいの軽さで扱われることなんてしょっちゅう。
それでも、仕事をもらうためと思って耐え忍んできたわけだけど、なんか最近吹っ切れた。
同じ私という人間に対しても、キチンと扱って下さる方もいるのだから、そういう方だけを大事にして行けばいいのだと。
結局コチラを軽く扱う人にどんなに一生懸命になったところで、無駄なのだ。
2年ほど前に、あるとても理不尽で悲しいできごとがあって以来、ある職業全般が嫌いになった。
(「ある」ばかりですんまそん)
その職業の方々は知り合いに大勢いるし、悪い人ばかりではないことも知っている。
それでももうその職業を目にするだけで気分が悪くなるくらいのできごとだった。
ところで、自分の立場が変われば相手との関係も変わる。
イラストレーターにとってその職業はクライアントだけど、著者の私はその職業を出版社を通じて雇っている立場に近い。
私のOKがでなければその人の仕事は終わらない。
何かそう考えただけで、少し溜飲が下がった。
以前の私なら雑な仕事をされても我慢したかもしれないけど、もう我慢しないもんね。
(ある職業とは、編集者ではありません)
2020.08.23 Sunday
先週火曜日のNHK Eテレ「すイエんサー」。
久しぶりに画面に私のイラストが登場。
土曜日の再放送でようやく視聴。
イラストレーターとしては自信を失うことばかりですが
こうやって自分の絵を画面で見ると元気出ます。
少し前に書きましたが、私のイラストを担当していた
3代目デスクの女性プロデューサーが
産休に入られることになりました。
それで、前倒しでイラストを依頼されたのですが
今は難しいと伝えると快諾くださり
バタバタな中お別れとなってしまいました。
9月初めのイラストの依頼が、お盆明けに
新しい担当者の方からあり
「お忙しいとは思いますが、ぜひ陽菜さんにイラストをお願いしたく」
と書かれていて、ちょっと泣きそうになりました。
結局「あなただからお願いしたい」そういわれるために人は頑張るのでしょうね。
だからこそ、安く描いてくれるなら誰でもいい、なんて仕事はやってはいけないのだと思います。
でもこの先、どうなっていくんだろう。。。本を書いている間はとても楽しかったけれど、そろそろそれももうオシマイ。
この先のことを本格的に考えて行かなければ。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)
清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
本の備忘録 vol.12 Aug.17〜 Aug.19「カバーデザイン完成・怒涛のイラスト千本ノック」
2020.08.19 Wednesday
そんなわけで、カバーも決定して、発売日も着々と迫ってきております。
「ナゴヤ愛 地元民も知らないスゴイ魅力」
陽菜ひよ子(文・漫画・イラスト)+宮田雄平(写真)
出版社:秀和システム 2020年9月12日発売予定
この少し前の投稿にチラッと書きましたが、このカバーの女の子は
3年前くらい前、キャラクターを考える段に
サクッと2〜3分で描き殴ったもの。
今回、カバー用となにやらポスターを作ってくれるというので
5〜6点イラストを描きおろしたのに、デザイナーさんがこれともう一点
同じ時に描いた絵が気に入ったと聞いて笑ってしまいました。
一生懸命描くと、ダメなんだよなぁ。
2020.08.17 Monday
イラストをザクザクと進めている。
前にも書いたけど、希少なカラーページは写真もしくは私の食べ物が多いので
それ以外のイラストはほとんどモノクロ。
載るのはモノクロだとわかっていても、カラーで描きたくなるのを抑えるのが大変。
時間があるならいいんだけどね。
モノによっては後でカラーで使えるかなとか、どうせなら一度で済ませたいと
理由を付けてはカラーで描いてモノクロに変換したりもする、この2枚みたいに。
そうすると思いがけない色が濃いグレーになるのだね。
肌色は真っ黒になってしまうので、これは白く抜いている。
あと黄色系がイメージと違ってビックリするくらい濃くなるので
これはエビの尾を黒くするなど処理が必要になる。
なので、最初からグレーのグラデで描けば早いんだんだけどね。
わかってるんだけどね。
もう時間もないのでいい加減にせねば。
これから一番めんどくさいイラスト群の彩色にはいるので
これはもうキリないからモノクロで描こう。
そして余裕ある時にカラーでも塗ろう。。。ああめんどくさい。
仕事じゃなきゃやんないな(笑)
(画像のイラストは本の中には登場しません。
だいぶ前に描いた落書きの1枚。
しかしその落書きの中の別の1枚が、カバーイラストに使われることになった
という衝撃。そのあとカバー用に一生懸命描いた絵の立場ないわ。。。)
2020.08.17 Monday
ラストスパートでなかなか余裕が持てない中、うれしい差し入れに
思わずとっておきの食器を出す朝。ごちそうさまでした💕
2020.08.18 Tuesday
エビぞーの言葉にグッとくる。
緊張なんてしてたら仕事にならない。緊張しないためには、とにかく稽古を積むしかない。
稽古を積んだという自信が緊張を解くのだと。
なるほど、緊張するのは繊細なわけじゃなくて、甘えなんだな。
緊張しないのは大器なんじゃなくて、やり切ったからなんだな。
絵も同じ。
故・和田誠さんは、どんな絵も1時間程度で描くとおっしゃった。
もうアタマの中でこの絵を描くルーティンができあがってるので
描いている動画を見ても全く筆に迷いがないのだ。
そこまで到達するためには、描いて描いて描くしかないんだろうな。
厳しい世界である。
2020.08.19 Wednesday
ずっと調子よく進んでいた仕事が、疲れがたまってきているのか、猛烈なコリや目の疲れや頭痛や倦怠感に襲われて
効率が恐ろしく下がる。
いつもはマッサージや体操で軽減するのだが、まったくよくならず。
それでも本の発売日は待ってくれないので、やめるわけに行かず、コツコツ描いてたんだけど
夕方ちょっと横になったらそのまま寝てしまい、起きたら深夜0時過ぎ。
夕飯を作ったオットは起こしても起きない私の横で待ちくたびれて寝ていた。
私が起きた気配で彼も起きて、そこから深夜の貫地谷しおりのドラマ(田中哲司が迫真の演技)見ながら夕飯を食べて、ほっとひと息。
いやそうもしていられない。とガリガリ仕事中。
ところで、昼間仕事をする私の横でオットはずっと寝ていて、オットが起きている時は私は最近大抵寝ている。
お互い寝たい時に寝ているので、眠りの周期が違うからなんだけど、24時間一緒に暮らしているのに
微妙にすれ違ってる感じ。
今は珍しく二人とも起きている深夜2時過ぎの丑三つ時。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)
清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
本の備忘録 vol.11 Aug.12〜 Aug.15「カバーデザイン届く・マンガ描き終わる・本以外のイラストの仕事は流れまくる」
2020.08.12 Wednesday
5年前、マンガ本の執筆で死にそうになってた夏。
短期のキツさでいえば5年前の方が辛く
漫画家の修羅場は私には耐えられそうにないと思った。
しかし5年前は発売が10月の終わりで
全体的には余裕あるスケジュールだったのと
大変だったのが7月半ばからお盆前の入稿までの1ヶ月程度で
終わりだった。
(だから5年前の今頃はもう修羅場は終わってたのね)
それに対して、今回は発売まであと1ヶ月しかなく
かつ忙しさは6月終わりから8月末までダラダラ2ヶ月以上続く
という違いがある。
すでに1ヶ月以上休みなくやってんのに
さら半月近く踏ん張らねばならん。
どっちがキツいかね。って、前回の方がキツかったわ!
2020.08.14 Friday
私がネコ好きになったのは、このぴぴちゃんとの出会いがきっかけ。
こんなに近づいても起きやしない。みんなに愛されていたなぁ。。。
2020.08.14 Friday
デザイナーさんから本のカバーデザイン案が届いた。
気分が上がる―!!
今まで私の知る限りでは、ナゴヤ本で女子が「カワイイ♡」って
手に取りたくなるような本ってなかったので
絶対カワイイ本にしたい!(フガフガ)と訴え続けたのだ。
見た目かわいいけど、中身は結構硬派なのがこの本のポ・イ・ン・ト♡
イラストの進捗状況は、とりあえずマンガが全部終了。
あとは女の子中心のイラストがまだ少々(笑)。
ひよこのぴぴちゃんをもうあまり描けないのでちょっと寂しい。。。
2020.08.14 Friday
7年ほど前にメールフォームの不着事故が起きて、管理画面に残っていたメールを見ると
1年間くらいの間に数本、そこそこ大きな新規の仕事の依頼や出版企画の話があって、死にたくなった。
気を取り直して、お詫びのメールを送り、その中の数名とはその後もメールのやり取りを続けている。
ひとりの方とはいくつか本の企画を考えてもなかなか通らず、でもその方曰く
「知り合って10年経ってベストセラーを出せた相手もいるので、私はあきらめない。陽菜さんとは縁がある気がする」
だそうで。そうであることを祈りたい。
本日、メールをやり取りしている別の会社から、7年前以来初めて仕事の依頼が来て、30点近くを今月納品だとのこと。
さすがに今はそれは無理だわ、と、申し訳ないけどお断りする。
やっぱり縁がないってこういうことなのかな、とふと思う。縁ってなんだろうね。
2020.08.15 Saturday
今日ではないけど、朝6時に散歩に出かけたら
すでに暑くてパピコ(和梨最高)食べながら
何とか無事生還。
そんな中でも宮田先生は淡々とスナップに余念なし。
しかしよくマスク落ちてるよね。(2ヶ所で撮影)
朝ご飯の冷やしうどんとデザート。
台湾カステラはこれはもう誕生日ケーキだね。
(納言風に)
(2020.08.13 Thursday)
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)
清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
本の備忘録 vol.10 Aug.7〜 Aug.11「初校ゲラ届く・チェックしつつひたすらイラスト・ひよこマンガを描けるシアワセ」
2020.08.11 Tuesday
この「桃そっくり」なインコはアキクサインコというらしい。
めっちゃカワイイ。オーストラリアの固有種だそうな。
オーストラリアといえばモモイロインコというけっこう大型の美しいインコがいるんだけど
鶴舞公園にインコ好きの方に連れられて来ていた個体にガブリとやられて手の平を流血したことがあり
(飼い主さん曰く結構気性が激しいらしい)、ドキドキするが、アキクサインコはおとなしく飼いやすいらしい。
原種は青や黒の混じったもっと地味な色合いで、その中でピンクの強いものを改良して
この桃っぽい子・ルビノーやルチノーが生まれたようだ。
最近日々ひよこを描いているせいか、また鳥熱が再熱していて、萌え萌えしてしまう。
昔から「鳥っぽい」と共に「桃っぽい」とも言われてきたので、生まれ変わったら私はきっとこの鳥になるのだろう。
それで私のような鳥好きに愛されて一生を終えたい。。。ああ、疲れてるなー。。。
画像:
今年の桃シリーズその2
アキクサインコ ルビノ― 雛 里親募集
2020.08.08 Saturday
初校のゲラ(確認・校正用に印刷したモノ)が出版社から到着。
この上に乗ってるのがゲラで、下のが私がパソコンで組んだもの。
予想はしてたけど、本当にほぼ同じ(フォントの違いくらい)で
感動がない(笑)
そしてほぼこのように、イラストや漫画はまだラフのまま(笑)
このページはマンガだけど、イラストだけや写真だけのページなどもあり、ページごとにレイアウトがいろいろなので、まぁ私が1ページずつ組むしかなかったわけで。イヤー大変でした。
それに比べれば、もうあとイラストだけなんて、楽なもんだ。
とはいえ、校正作業もやんなくてはいけないので油断できない。
校閲(事実関係などの確認)による修正も恐ろしいところだ。
でもあと少し。今月末には、祝杯を上げられるぞ〜!
2020.08.08 Saturday
今まで、名古屋城は何度も絵に描いてきたけど、今回犬山城と岡崎城と清洲城も描き、全部の区別がつくようになったぞ、という何の役にも立たなさそうなスキルが身についた51の夏。
早く本を描き上げて清須に原田先生の展示を観に行きたいものだ。(行けそうなのはどう考えても25日過ぎ。)
緊急事態宣言出たけど、休止にはならなさそうで、ホッ。
2020.08.09 Sunday
この本を書いていてなにがうれしいかといえば
この「ひよこたち」が描けること。
ちょうど10年前、アメブロに毎日毎日4コママンガを描いてUPしていた。
下手すれば1日3本描いたりもして。
ホーントひよこ漬けで、マンガだけで飽き足らず絵本もひよこばっかり。
あまりのことに絵本仲間からは「ひよこはいい加減ひよこ以外を描いたら?」
とギャグみたいなことをいわれる程(笑)。
その後数年経って、ようやくその助言を受け入れた途端
仕事が来るようになったんだけどさ(感謝)。
でも、ひよこを手放して、描かなくなったら
こんな風に発表する機会に恵まれるんだから、人生って不思議やね。
2020.08.11 Tuesday
モノを書く仕事をしていると「寝ないで仕事」をしがちだし、「寝ないで仕事しています」アピールもしがちだ。
私もずっとそうだった。
いろんな研究結果から、今はほとんどの人の「ショートスリーパー説」は否定されているという。
睡眠時間が短かったとされる偉人の多くは「うたた寝」ばかりしていたとも言われるそうだ。
健康で長生きするためには8時間睡眠は必須で、6時間でも65歳以上生きるためには医師の助けが必要。
4時間はもはや徹夜と変わりないとも言われる。
米国のある番組で司会者が48時間?72時間?くらい寝ないで司会を続けたら
番組の進行に従ってどんどん怒りっぽくなり
番組終了後、通常の生活に戻ってからも人格に違いが見られるようになったという。
徹夜をすることで脳細胞が深刻なダメージを受けてしまい、修復不可能だからだと見られている。恐ろしい。
そんなわけで、すごくよく寝ている。眠ければ寝るようにしている。
眠いのに無理に仕事をすると、パフォーマンスがだだ下がりだからだ。
ありがたいことに息抜きにと、様々なお誘いを受けるが、寝る時間と家事の時間以外はすべて仕事に充てたいので
すべてお断りしているのが現状、すんません。
運動も大事だけど、家で家事の合間に背伸び運動やスクワットをするだけでも、けっこう違うよね、と思う。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)
清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
本の備忘録 vol.9 Aug.3〜 Aug.6「原稿終了でいよいよイラスト・校正者さんも無事決定」
2020.08.03 Monday
無事原稿の本文が終了し、ガリガリイラストに取りかかっている。
初稿用に自分で組んで提出した原稿を改めて見ると、点数以上に自分で考えたイラストのめんどくささにため息が出る。
自分がイラストレーターとして頼まれたら断るかも、というようなイラストをわざわざ自分に課すってドM過ぎないか?
本文イラストと同時にカバーや目次や章扉などのイラストも進めている。
デザイナーさんが「これがいい」とおっしゃったイラストや、先日別件でコンペで通ったイラストを見ていると
「いい」といわれるイラストの法則性が見えてくる。
でも見えたからといって描けるというものでもない。見えれば見えるほど、描けなくなるという方が正しい。
もはや自分の力ではどうにもならない域で良さって決まるんじゃないかとさえ思う。
2020.08.04 Tuesday
iCloudのメールが、容量がいっぱいになると脅してくるので、昔のメールを消している。
2014年のメールをザックリ見ながら、後ろに引用されてるメールを確認しながらサクサク消していたら
戸田恵子さんの本のイラストを描いた時のメールが出てきた。
このときもとにかく忙しかったのだけど、一日に5回くらいメールのやり取りしていて、すさまじい感じ。
この仕事はぴあの編集さんと名古屋の編プロさんと3人でやり取りしていて、3人×5回。なんかすごいことになっていた。
回数だけじゃなくて、やり取りがとにかく若いのだ。
考えてみれば2014年は私もまだ40代半ばだったけど、編集さんは二人とも30代。
比べて今の仕事、ナゴヤ本の担当編集さんもコンペで通った仕事のデザイナーさんも恐らく50代Over。
50代の仕事は、一日一通のやり取りでのんびり進んで行くのだね。
2020.08.04 Tuesday
ナゴヤ本について、取材取材と書いているけれど、取材は全体の1/3強くらい。
で、残りは持論や調べたことをもとにいろいろ好き勝手に書いている。
編集さん曰く、私の文章には直すところがないそうで、誤字脱字くらいしか修正は入れていないそうだ。
(それって普通なの?比べようがないからよくわかんないけど、イラストは結構赤がはいるよw)
つまり、自分の書いたものがそのまま世に出るわけで、人によっては「やったぜ!」という感じなのだろうけど
私のような「ビビり」で「ヘタレ」は、自分の書いたものが野放しにされて大丈夫なのか、不安しかない。
その最後の砦となるのが「校正者」の「校閲」。
今回は外部の校正さんに頼むのだけど、この本はカルチャーから歴史まで内容が多岐にわたる上
なにより「名古屋」を知らないと充分に校閲ができないので、頭を抱えているという。
(現状この原稿は私以外に、宮田(函館出身)と編集さん(札幌出身)の二人の道産子しか読んでいないのだ。驚愕!w)
どなたかいい校正者を知りませんか?と聞かれたけど、そもそも出版文化のほとんどない名古屋にいないよね
フリーの校正者なんて。
(前に別の人から装丁家を知らないかとも聞かれたけど、まぁいないよね。広告はあるから
グラフィックデザイナーは知り合いにもけっこういるけど、ブックデザイナーは東京にしか知った人はいない。)
そしたら、担当編集さんが、名古屋出身の元編集者さんの存在を思い出し、その方に了承いただけたという。
よかったー。
そうはいっても、細かいところまで突っ込まれて「ひーん」って泣きながら修正することになったりして。
まぁ、大事なことは読者に面白く、有益で、正しい情報を届けること!
そのためにまだまだ頑張るのだ。。。
2020.08.05 Wednesday
いよいよイラストに取り掛かってまだ数日。今週末には初校が出てゲラが送られてくる。
イラストはまだ半分も入っていないけど、MAX8/20頃までだそうなので、全然間に合うと私は思っている。
もちろんすごく大変だし、当然缶詰で、遊びになんてまったく行けない。
普段イラストの仕事をしていない人には難しいスケジュールかもしれない。
でも今までもっとタイトで無茶ぶりな仕事もこなしてきた。
今回は著者として自分である程度コントロール(不自然でない範囲でイラストを使いまわすなど)できるのだから
それほど不安はない。
編集さんは間に合わないと心配しているようで、間に合うかどうかはお盆過ぎまで見極められないと思っているようだ。
私からすれば、間に合う合わないではなくて、間に合わせるのが当然なんだけどね、プロなんだから。
それはたぶん、今まで間に合うと言っておいて間に合わなかった著者が実際に多く、振り回されてきた結果なんだろう。
ほとんどの著者は職業作家ではない。経営者や研究者が本業の片手間に書くパターンが多い。
彼らの中にはたとえ原稿が間に合わなくて、ギリギリになって発売日が変更になって出版社に迷惑かけたって
知ったこっちゃないという人もいるんだろうなー。
でも、私のようなもともとイラストレーターをしているような人間にとって出版社はクライアントであり
迷惑をかけたら仕事上差し触りがあるわけで。
とにかく、間に合わせるのは当然、と思って仕事をするのがプロであり、一度引き受けたら
どんなにタイトなスケジュールでも体調が悪くとも一定レベルには仕上げるという覚悟がそこには一番求められる。
絵の上手い下手は実はあまり関係ないのかもしれないとも思う。(だから私でもやれてるんだよねw)
2020.08.06 Thursday
震災の時もこの国ってこんな国だったっけ?と足もとがガラガラと崩れるような恐ろしい想いにとらわれたけれど
今はもっと暗澹たる想いに襲われる。
もう少しましな、少なくとも民主的な国なんだと思っていた。
かの国みたいに賄賂と利権だけで動く国ではないと信じていた。
でもそうじゃない。何ら変わらないように思う。
先日訪れたある施設は、目の前にパチンコ屋が建つことが決まり、少し前に宮田が撮影に行ったある遺構も
ギリギリの真隣にマンション工事の最中だったそうだ。
今回本には載せ損ねたある施設は、その施設の謎をめぐる重要なカギが、上にマンションが建ってしまったために
永遠の謎となってしまったという。
こういうの、何でこの国では普通なんだろう。
たとえば何で日本橋の上に高速道路が通るのを誰も止められなかったんだろう。
外国の昔ながらの美しい街並みが守られた映像を見るたびに、この国の無計画な、便利さしか取り柄のない
街並みを思って悲しくなる。きっと誰かが儲かっているから、なんだろうな。
守るべき文化財は守られず、どうでもいい箱を作るのに無駄遣い、マスクをさばくのに莫大な税金が使われる。
誰かの儲けのために。
2020.08.06 Thursday
イラストを描くときは該当箇所を測って同じ縦横比で描く(小さなイラストだと等倍では描きづらいので
1.5〜2倍くらいで描く)ので、意外と仕事に定規が欠かせない。
いつもは夕方測ろうとするとミリ単位が怪しくなる。今日は朝から目盛り全体が怪しく
体中が休めと言っているような気がする。
しかし、明日朝までに到着した分が初校に反映されるというので、とりあえずできるところまではやりたい。
緊張しながら似顔絵をザザザッと4人分仕上げた。まぁまぁ似てる?かな。
雰囲気は出てると思うので良しとしよう。
定規は見えなくても絵は見えるから大丈夫(ホントか?)
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)
清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
本の備忘録 vol.8 Jul.30〜 Aug.2「ようやく梅雨明け・最後の原稿に着手・撮影と許可取りと」
2020.07.30 Thursday
いよいよ最後の原稿に取り掛かっていて、中村区で撮った写真を探していて見つけた懐かしい写真(2012年)。
しかし一緒に写ってる子は誰だ?と考えて思い出した。
このときは中村区の盆踊りの大会らしきものに出場したのだ。とはいえ10月も終わりだからちょいと寒く、夏着物で動き回ってちょうど良かった。
なんでそんな大会に出たかといえば、名城公園で盆踊りの練習をする人たちがあまりに個性的で、(宮田が)写真を撮らせてもらおうと思ったら、交換条件に一緒に大会に出てくれないかと頼まれたのだった。
1ヶ月くらい毎週日曜日に公園で練習に通ったのだわ。まだ宮田も学生で、ヒマだったのね。。。でも結構仲良くなって、この男の子のご両親には特にかわいがってもらったんだけど、その後誘われても盆踊りに行かなかったら、疎遠になってしまい。。。
しかし、去年くらいに宮田が仕事で盆踊りの写真を撮っていたら、メンバーのひとりを見かけたそうだ。彼らは盆踊りマニアで、地元以外の盆踊りにも参加するのが趣味で、各地の盆踊りで知り合った仲間なのだそうだ。いや、いろんな趣味の方がいるもんだすね。
さて、中村区の写真、ないなぁ。まぁええか。
2020.07.30 Thursday
疲れた。。。一昨日くらいから担当編集さんに添付付きのメールが届かなくなって、今朝になったら、ほとんどのメールが届かなくなってしまい、お昼から2時間ほどずーっとその対応に追われている。
メールの不着に供えて、私はずっとメインとサブのアドレス両方にメールを送ってもらっている。で、私には自分のメール(サブとメインの間)も相手のメールも届くんだけど、相手には私のメールがたまに届くという感じ。
内容の書かれたメールを何通か送ったのは届かず、「今こういう内容のメールを2通送りましたが届いてますか?」というメールだけ届くという感じ。なんなん?なんなん?なんなの〜〜〜〜??(号泣)
→ 一応解決?相手もサブメールを設定してもらったら、無事届いた。。。やっぱありがたやGmail。しかし私は長年使っていてもどうも慣れなくてイマイチ使いづらく、メインにはできずにいる。使いやすいのだ、iCloud。
→ その後お詫びがあり、編集さんのサーバがいっぱいだったそうですた。参りました。
2020.07.30 Thursday
本当なら祝杯を上げたいくらいの仕事が決まったんだけど、コロナ禍でスケジュールが聞いてたのより1ヶ月前倒しとなり、お盆が恐ろしいことに。本当ならめちゃくちゃうれしいはずなのに、今はなかなか素直に喜べない(自慢ではありません。マジで死にそう)。うれしいのは確かなんだけど、不安が大きくて。
FBには今後も備忘録的にいろいろ書くけど、どんどん露出は減りそうです。みなさま、お元気で〜〜〜ヽ(^o^)丿(ってまた普通に書くけどさ。引きこもりの唯一の息抜きだもん)
2020.07.31 Friday
それにしても、第二波が来るまでに出しちゃおってことで、前倒しに準備を進めてきたのに、結局緊急事態宣言とか出たら、笑うしかないよね。。。まだ撮影も残っているのに、中入れないかもとか、ガッカリ。やっと晴れたっちゅーのに。でもこれ、明らかに第二波じゃなくて、第一波抑え込む前にへんなキャンペーンやったせいだよねー。まぁとにかく書くしかないけどさ。
2020.08.01 Saturday
楽しい想い出を記録に残せる幸せ。自分たちの楽しみが、人の役にも立てるのは、最高の気分。
何年ぶりに訪れても、笑顔で出迎えてくれる。あたたかい場所。本に掲載する許可をいただくために来た。どうして自分たちで許可をもらいたくて。
しかし、みんな私のことは一瞬わからず、宮田を見て思い出すという。。。安定の顔力の強さを発揮するオトコ。
2020.08.02 Sunday
昨日行った市場には、実は小中学校の同級生がいて、最初に会った2011年秋に私は気づいていたんだけど、向こうはまったく気付いてくれず。(まぁそりゃ、こんなペンネームだし。まさかと思うよね)
最初の数年は「いつ気づくだろうね」とワクワクしていたのだけど、もう永遠に気づいてくれなさそうなので、昨日カミングアウトしてみた。
「ねぇ、◯◯◯小学校だよね?」というと「何で知っとるの?」「だって同級生だもん」「ええ?誰と?」「私と」「はぁ?マジで?誰?←この期に及んでもわからんらしい(苦笑)」しばらくして唐突に「◎◎さん?(旧姓)」「そうそう!」「わーなんか急に出た」とそこでひとしきり再会を祝う。
彼と最後に同じクラスになったのは小4で、中学も同じだったけど、全く接点がない。
なんと彼の奥さんは私も知る同級生で、でも付き合い始めたのは大学時代だとか、実は我が同窓生には芥川賞作家のSくんがいるんだけど、彼はSくんと仲が良く、一緒にETを封切り日に並んで見に行ったとか。へぇ、という話がイロイロ聞けて面白かった。
最後に名刺交換をしたんだけど、彼は最近社長に就任したそうで「こんな時期に参ったよ」と苦笑いしていた。「イラストレーターで本も出すなんて頑張っとるなー」とほめられた。昔なじみにほめられるってしみじみ感慨深い。
2020.08.02 Sunday
昨日は8時に市場に到着し、9時にはおいとまして、名古屋駅の笹島あたりでモーニングを食べ
その後熱田神宮に向かう予定だったのだけど、あまりの暑さに駅まで向かうのが面倒になり
「この店の前からバス出てないかな」と冗談で言っていた。
そしたら、本当に神宮前行が出ていて、しかも1時間に1本しかないバスが5分後に来る!
これは乗らねば、と何年ぶりかに市バスに乗る。
名古屋駅から上前津、鶴舞をぐるりと回って神宮まで。なかなか新鮮だった。
これが正解で、熱田神宮を撮影しながら改めて全部歩くとホント広くて
帰りは足が痛くなってしまった。(どんだけヘタレ)
昨日は土曜日な上、朔日市(ついたちいち)が出ていて、結構な人出。
賑わいがあってホッとしていたら、お昼頃には混んで来て、「密を避けて下さい」とアナウンスが入って
「ああ」と思いながら帰宅。
暑さにやられたのと寝不足と疲れで、夜まで寝てしまう。
今週もう一件撮影があるのだけど、スケジュール的にも体力的にも私は厳しそうだなー。
宮田に1人で行ってもらって、しばらくは絵に集中しよう。
しかし、昨日は出かけてよかった。ホント歩いてないからね。ヤバイ。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)
清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。
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