本の備忘録 vol.8 Aug.3〜 Aug.6

2020.08.03 Monday
無事原稿の本文が終了し、ガリガリイラストに取りかかっている。
初稿用に自分で組んで提出した原稿を改めて見ると、点数以上に自分で考えたイラストのめんどくささにため息が出る。
自分がイラストレーターとして頼まれたら断るかも、というようなイラストをわざわざ自分に課すってドM過ぎないか?
   
本文イラストと同時にカバーや目次や章扉などのイラストも進めている。
デザイナーさんが「これがいい」とおっしゃったイラストや、先日別件でコンペで通ったイラストを見ていると
「いい」といわれるイラストの法則性が見えてくる。
     
でも見えたからといって描けるというものでもない。見えれば見えるほど、描けなくなるという方が正しい。
もはや自分の力ではどうにもならない域で良さって決まるんじゃないかとさえ思う。


                  


2020.08.04 Tuesday
iCloudのメールが、容量がいっぱいになると脅してくるので、昔のメールを消している。
2014年のメールをザックリ見ながら、後ろに引用されてるメールを確認しながらサクサク消していたら
戸田恵子さんの本のイラストを描いた時のメールが出てきた。

このときもとにかく忙しかったのだけど、一日に5回くらいメールのやり取りしていて、すさまじい感じ。
この仕事はぴあの編集さんと名古屋の編プロさんと3人でやり取りしていて、3人×5回。なんかすごいことになっていた。
回数だけじゃなくて、やり取りがとにかく若いのだ。

考えてみれば2014年は私もまだ40代半ばだったけど、編集さんは二人とも30代。
比べて今の仕事、ナゴヤ本の担当編集さんもコンペで通った仕事のデザイナーさんも恐らく50代Over。
50代の仕事は、一日一通のやり取りでのんびり進んで行くのだね。


                  


2020.08.04 Tuesday
ナゴヤ本について、取材取材と書いているけれど、取材は全体の1/3強くらい。
で、残りは持論や調べたことをもとにいろいろ好き勝手に書いている。
編集さん曰く、私の文章には直すところがないそうで、誤字脱字くらいしか修正は入れていないそうだ。
(それって普通なの?比べようがないからよくわかんないけど、イラストは結構赤がはいるよw)

つまり、自分の書いたものがそのまま世に出るわけで、人によっては「やったぜ!」という感じなのだろうけど
私のような「ビビり」で「ヘタレ」は、自分の書いたものが野放しにされて大丈夫なのか、不安しかない。

その最後の砦となるのが「校正者」の「校閲」。
今回は外部の校正さんに頼むのだけど、この本はカルチャーから歴史まで内容が多岐にわたる上
なにより「名古屋」を知らないと充分に校閲ができないので、頭を抱えているという。
(現状この原稿は私以外に、宮田(函館出身)と編集さん(札幌出身)の二人の道産子しか読んでいないのだ。驚愕!w)

どなたかいい校正者を知りませんか?と聞かれたけど、そもそも出版文化のほとんどない名古屋にいないよね
フリーの校正者なんて。

(前に別の人から装丁家を知らないかとも聞かれたけど、まぁいないよね。広告はあるから
グラフィックデザイナーは知り合いにもけっこういるけど、ブックデザイナーは東京にしか知った人はいない。)

そしたら、担当編集さんが、名古屋出身の元編集者さんの存在を思い出し、その方に了承いただけたという。
よかったー。
そうはいっても、細かいところまで突っ込まれて「ひーん」って泣きながら修正することになったりして。
まぁ、大事なことは読者に面白く、有益で、正しい情報を届けること!
そのためにまだまだ頑張るのだ。。。


                  


2020.08.05 Wednesday
いよいよイラストに取り掛かってまだ数日。今週末には初校が出てゲラが送られてくる。
イラストはまだ半分も入っていないけど、MAX8/20頃までだそうなので、全然間に合うと私は思っている。
もちろんすごく大変だし、当然缶詰で、遊びになんてまったく行けない。
普段イラストの仕事をしていない人には難しいスケジュールかもしれない。

でも今までもっとタイトで無茶ぶりな仕事もこなしてきた。
今回は著者として自分である程度コントロール(不自然でない範囲でイラストを使いまわすなど)できるのだから
それほど不安はない。
    
編集さんは間に合わないと心配しているようで、間に合うかどうかはお盆過ぎまで見極められないと思っているようだ。
私からすれば、間に合う合わないではなくて、間に合わせるのが当然なんだけどね、プロなんだから。
     
それはたぶん、今まで間に合うと言っておいて間に合わなかった著者が実際に多く、振り回されてきた結果なんだろう。
ほとんどの著者は職業作家ではない。経営者や研究者が本業の片手間に書くパターンが多い。
彼らの中にはたとえ原稿が間に合わなくて、ギリギリになって発売日が変更になって出版社に迷惑かけたって
知ったこっちゃないという人もいるんだろうなー。
    
でも、私のようなもともとイラストレーターをしているような人間にとって出版社はクライアントであり
迷惑をかけたら仕事上差し触りがあるわけで。
とにかく、間に合わせるのは当然、と思って仕事をするのがプロであり、一度引き受けたら
どんなにタイトなスケジュールでも体調が悪くとも一定レベルには仕上げるという覚悟がそこには一番求められる。

絵の上手い下手は実はあまり関係ないのかもしれないとも思う。(だから私でもやれてるんだよねw)


                  


2020.08.06 Thursday
震災の時もこの国ってこんな国だったっけ?と足もとがガラガラと崩れるような恐ろしい想いにとらわれたけれど
今はもっと暗澹たる想いに襲われる。
もう少しましな、少なくとも民主的な国なんだと思っていた。
かの国みたいに賄賂と利権だけで動く国ではないと信じていた。
でもそうじゃない。何ら変わらないように思う。

先日訪れたある施設は、目の前にパチンコ屋が建つことが決まり、少し前に宮田が撮影に行ったある遺構も
ギリギリの真隣にマンション工事の最中だったそうだ。
今回本には載せ損ねたある施設は、その施設の謎をめぐる重要なカギが、上にマンションが建ってしまったために
永遠の謎となってしまったという。

こういうの、何でこの国では普通なんだろう。
たとえば何で日本橋の上に高速道路が通るのを誰も止められなかったんだろう。
外国の昔ながらの美しい街並みが守られた映像を見るたびに、この国の無計画な、便利さしか取り柄のない
街並みを思って悲しくなる。きっと誰かが儲かっているから、なんだろうな。
守るべき文化財は守られず、どうでもいい箱を作るのに無駄遣い、マスクをさばくのに莫大な税金が使われる。
誰かの儲けのために。


                  


2020.08.06 Thursday
イラストを描くときは該当箇所を測って同じ縦横比で描く(小さなイラストだと等倍では描きづらいので
1.5〜2倍くらいで描く)ので、意外と仕事に定規が欠かせない。
いつもは夕方測ろうとするとミリ単位が怪しくなる。今日は朝から目盛り全体が怪しく
体中が休めと言っているような気がする。

しかし、明日朝までに到着した分が初校に反映されるというので、とりあえずできるところまではやりたい。
緊張しながら似顔絵をザザザッと4人分仕上げた。まぁまぁ似てる?かな。
雰囲気は出てると思うので良しとしよう。
定規は見えなくても絵は見えるから大丈夫(ホントか?)


                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
harada_title.jpg
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
 没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。



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本の備忘録 vol.7 Jul.30〜 Aug.2

121027_MG_2276_2.jpg2020.07.30 Thursday
いよいよ最後の原稿に取り掛かっていて、中村区で撮った写真を探していて見つけた懐かしい写真(2012年)。
しかし一緒に写ってる子は誰だ?と考えて思い出した。
このときは中村区の盆踊りの大会らしきものに出場したのだ。とはいえ10月も終わりだからちょいと寒く、夏着物で動き回ってちょうど良かった。
なんでそんな大会に出たかといえば、名城公園で盆踊りの練習をする人たちがあまりに個性的で、(宮田が)写真を撮らせてもらおうと思ったら、交換条件に一緒に大会に出てくれないかと頼まれたのだった。
1ヶ月くらい毎週日曜日に公園で練習に通ったのだわ。まだ宮田も学生で、ヒマだったのね。。。でも結構仲良くなって、この男の子のご両親には特にかわいがってもらったんだけど、その後誘われても盆踊りに行かなかったら、疎遠になってしまい。。。
しかし、去年くらいに宮田が仕事で盆踊りの写真を撮っていたら、メンバーのひとりを見かけたそうだ。彼らは盆踊りマニアで、地元以外の盆踊りにも参加するのが趣味で、各地の盆踊りで知り合った仲間なのだそうだ。いや、いろんな趣味の方がいるもんだすね。
さて、中村区の写真、ないなぁ。まぁええか。


     


2020.07.30 Thursday
疲れた。。。一昨日くらいから担当編集さんに添付付きのメールが届かなくなって、今朝になったら、ほとんどのメールが届かなくなってしまい、お昼から2時間ほどずーっとその対応に追われている。
       
メールの不着に供えて、私はずっとメインとサブのアドレス両方にメールを送ってもらっている。で、私には自分のメール(サブとメインの間)も相手のメールも届くんだけど、相手には私のメールがたまに届くという感じ。
     
内容の書かれたメールを何通か送ったのは届かず、「今こういう内容のメールを2通送りましたが届いてますか?」というメールだけ届くという感じ。なんなん?なんなん?なんなの〜〜〜〜??(号泣)

→ 一応解決?相手もサブメールを設定してもらったら、無事届いた。。。やっぱありがたやGmail。しかし私は長年使っていてもどうも慣れなくてイマイチ使いづらく、メインにはできずにいる。使いやすいのだ、iCloud。

→ その後お詫びがあり、編集さんのサーバがいっぱいだったそうですた。参りました。


                  


2020.07.30 Thursday
本当なら祝杯を上げたいくらいの仕事が決まったんだけど、コロナ禍でスケジュールが聞いてたのより1ヶ月前倒しとなり、お盆が恐ろしいことに。本当ならめちゃくちゃうれしいはずなのに、今はなかなか素直に喜べない(自慢ではありません。マジで死にそう)。うれしいのは確かなんだけど、不安が大きくて。
FBには今後も備忘録的にいろいろ書くけど、どんどん露出は減りそうです。みなさま、お元気で〜〜〜ヽ(^o^)丿(ってまた普通に書くけどさ。引きこもりの唯一の息抜きだもん)

                  


2020.07.31 Friday
それにしても、第二波が来るまでに出しちゃおってことで、前倒しに準備を進めてきたのに、結局緊急事態宣言とか出たら、笑うしかないよね。。。まだ撮影も残っているのに、中入れないかもとか、ガッカリ。やっと晴れたっちゅーのに。でもこれ、明らかに第二波じゃなくて、第一波抑え込む前にへんなキャンペーンやったせいだよねー。まぁとにかく書くしかないけどさ。


                  


200801_9251_n.jpg2020.08.01 Saturday
楽しい想い出を記録に残せる幸せ。自分たちの楽しみが、人の役にも立てるのは、最高の気分。
何年ぶりに訪れても、笑顔で出迎えてくれる。あたたかい場所。本に掲載する許可をいただくために来た。どうして自分たちで許可をもらいたくて。
   
しかし、みんな私のことは一瞬わからず、宮田を見て思い出すという。。。安定の顔力の強さを発揮するオトコ。


     


2020.08.02 Sunday
昨日行った市場には、実は小中学校の同級生がいて、最初に会った2011年秋に私は気づいていたんだけど、向こうはまったく気付いてくれず。(まぁそりゃ、こんなペンネームだし。まさかと思うよね)
最初の数年は「いつ気づくだろうね」とワクワクしていたのだけど、もう永遠に気づいてくれなさそうなので、昨日カミングアウトしてみた。
「ねぇ、◯◯◯小学校だよね?」というと「何で知っとるの?」「だって同級生だもん」「ええ?誰と?」「私と」「はぁ?マジで?誰?←この期に及んでもわからんらしい(苦笑)」しばらくして唐突に「◎◎さん?(旧姓)」「そうそう!」「わーなんか急に出た」とそこでひとしきり再会を祝う。
彼と最後に同じクラスになったのは小4で、中学も同じだったけど、全く接点がない。

なんと彼の奥さんは私も知る同級生で、でも付き合い始めたのは大学時代だとか、実は我が同窓生には芥川賞作家のSくんがいるんだけど、彼はSくんと仲が良く、一緒にETを封切り日に並んで見に行ったとか。へぇ、という話がイロイロ聞けて面白かった。
最後に名刺交換をしたんだけど、彼は最近社長に就任したそうで「こんな時期に参ったよ」と苦笑いしていた。「イラストレーターで本も出すなんて頑張っとるなー」とほめられた。昔なじみにほめられるってしみじみ感慨深い。


                  


2020.08.02 Sunday
昨日は8時に市場に到着し、9時にはおいとまして、名古屋駅の笹島あたりでモーニングを食べ
その後熱田神宮に向かう予定だったのだけど、あまりの暑さに駅まで向かうのが面倒になり
「この店の前からバス出てないかな」と冗談で言っていた。
そしたら、本当に神宮前行が出ていて、しかも1時間に1本しかないバスが5分後に来る!
これは乗らねば、と何年ぶりかに市バスに乗る。
名古屋駅から上前津、鶴舞をぐるりと回って神宮まで。なかなか新鮮だった。

これが正解で、熱田神宮を撮影しながら改めて全部歩くとホント広くて
帰りは足が痛くなってしまった。(どんだけヘタレ)
昨日は土曜日な上、朔日市(ついたちいち)が出ていて、結構な人出。
賑わいがあってホッとしていたら、お昼頃には混んで来て、「密を避けて下さい」とアナウンスが入って
「ああ」と思いながら帰宅。

暑さにやられたのと寝不足と疲れで、夜まで寝てしまう。
今週もう一件撮影があるのだけど、スケジュール的にも体力的にも私は厳しそうだなー。
宮田に1人で行ってもらって、しばらくは絵に集中しよう。
しかし、昨日は出かけてよかった。ホント歩いてないからね。ヤバイ。


                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
harada_title.jpg
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
 没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。



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