8/18に校正・校閲担当者の方から赤の入ったゲラが届いた。
むちゃくちゃ緊張した瞬間だったけど、大きな修正(事実誤認して間違っている、つじつまが合わないなど)はなく
ホッとする。
ざっと確認すると、ほとんどは読みがなや誤字脱字の類。
直すと行が増えてしまう部分だけは自分で手を入れ、残りは赤をそのまま入れていただくことになった。
校正者選びは、担当編集さんが数週間前に悩んでおられた。
この本はそもそもナゴヤ人でないと校正・校閲が難しいのと、内容も幅広いので、適任者がいないというのだ。
結局名古屋出身の元編集者さんを思い出して依頼して一件落着。
文字を見ると恐らく女性。いろいろ細かい点に気づいて下さり、注釈などもつけられてよかった。
その後、担当編集さんより、校正者さんから
『著者さんの視点が面白く、納得いく内容だった』
との言葉をいただいたとのこと。
願ってもない褒め言葉に、祝杯を上げたくなるけど、ガマンガマン。
もう2週間くらい酒を一滴も飲んでいない。
そういえば、おととい(18日)はすごく体調が悪かったのだけど、校正を直すときはシャキッと元気にやれた。
イラストに取り掛かると途端にぐったりするのはなんでだ?
2020.08.21 Friday
宮田に指摘されて初めて気づいたのであるが、私は表をつくるのがすごく好きらしい。
何か調べ物をすると必ず表を作って納得し、それで満足して表の存在も忘れてしまうんだけど(笑)
仕事の進行などもよく表をつくる。
今も台割だけでなく、原稿やイラストの進捗状況なども事細かに表をつくり、終わったものから色を変えて行く。
完了の赤い色で埋められていくのが、何とも快感なのである。もうほぼ真っ赤。ああ萌える(笑)
2020.08.23 Sunday
仕事をしていると、あまりの理不尽さ、悔しさに身が震えることなんて、よくあることだ。
特に守ってくれるもののないフリーランスで何の肩書もない女など
ティッシュくらいの軽さで扱われることなんてしょっちゅう。
それでも、仕事をもらうためと思って耐え忍んできたわけだけど、なんか最近吹っ切れた。
同じ私という人間に対しても、キチンと扱って下さる方もいるのだから、そういう方だけを大事にして行けばいいのだと。
結局コチラを軽く扱う人にどんなに一生懸命になったところで、無駄なのだ。
2年ほど前に、あるとても理不尽で悲しいできごとがあって以来、ある職業全般が嫌いになった。
(「ある」ばかりですんまそん)
その職業の方々は知り合いに大勢いるし、悪い人ばかりではないことも知っている。
それでももうその職業を目にするだけで気分が悪くなるくらいのできごとだった。
ところで、自分の立場が変われば相手との関係も変わる。
イラストレーターにとってその職業はクライアントだけど、著者の私はその職業を出版社を通じて雇っている立場に近い。
私のOKがでなければその人の仕事は終わらない。
何かそう考えただけで、少し溜飲が下がった。
以前の私なら雑な仕事をされても我慢したかもしれないけど、もう我慢しないもんね。
(ある職業とは、編集者ではありません)
2020.08.23 Sunday
先週火曜日のNHK Eテレ「すイエんサー」。
久しぶりに画面に私のイラストが登場。
土曜日の再放送でようやく視聴。
イラストレーターとしては自信を失うことばかりですが
こうやって自分の絵を画面で見ると元気出ます。
少し前に書きましたが、私のイラストを担当していた
3代目デスクの女性プロデューサーが
産休に入られることになりました。
それで、前倒しでイラストを依頼されたのですが
今は難しいと伝えると快諾くださり
バタバタな中お別れとなってしまいました。
9月初めのイラストの依頼が、お盆明けに
新しい担当者の方からあり
「お忙しいとは思いますが、ぜひ陽菜さんにイラストをお願いしたく」
と書かれていて、ちょっと泣きそうになりました。
結局「あなただからお願いしたい」そういわれるために人は頑張るのでしょうね。
だからこそ、安く描いてくれるなら誰でもいい、なんて仕事はやってはいけないのだと思います。
でもこの先、どうなっていくんだろう。。。本を書いている間はとても楽しかったけれど、そろそろそれももうオシマイ。
この先のことを本格的に考えて行かなければ。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■
◆名古屋◆
原田治展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding "KAWAII"
2020年7月4日(土)〜8月30日(日)10:00〜19:00 (入館は18:30まで)清須市はるひ美術館
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition_info/2020/haradaosamu/
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治(1946-2016)。50-60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション――とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど他分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を越えて愛される、原田治の全貌に迫ります。