映画「ピンポン」(ネタバレあり)

190331_8048_n.jpg2019.03.31 Sunday
明日から1ヶ月間、覚王山スタジオの宮田のクラスの
グループ展が行われます。宮田も講師として参加。

展示は2週間ずつ前半後半に分かれてガラッと
入れ替わる予定です。本日搬入に出かけて行きました。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

@伏見のMITTS COFFEE STANDにて
恐れ入りますが、飲み物のオーダーをお願い致します。

そして覚王山スタジオの宮田のクラス
「The Street Snap」
また一年続投が決まりました。

5月からスタート。
そうか、「令和」最初のクラスなんだなぁ。

そして今展示しているのは「平成」最後のクラス。なんだかしみじみ。


                  


2019.03.17 Sunday 映画「ピンポン」(2002年・日本)

松本大洋氏は、我々夫婦に取って、神にも等しい存在だ。
なぜわざわざ「我々夫婦」と書くかと言えば、私は夫の影響なしに松本大洋氏と出会うことは、おそらく
いや絶対になかっただろうと思えるから。
私が一番好きなのは「ナンバー5」。。。とこう語り出すと長くなるので、この話はまた後ほど、別の機会に。

「ピンポン」原作もすごく好きで、特に「スマイル」がすごく好きだったので
ラストの海のシーンがすごく好きだったのだ。(ここから先ネタバレあり)

あのラストのシーン、そして大学の場面が映画で削られてしまったのはかなりザンネン。
海で、「タダの人」となったスマイルとドラゴンが、かつて互角に戦いながら
今は海外へ飛び出した「特別な人」ペコについて語る。
二人がしみじみと海を眺めるシーンが切なくて、「現実」ってものを思った。

どんなに頑張っても天才と凡人の間には、大きくて険しい壁がある。
それがこのマンガを読んだ時の感想だった。

しかし、映画を見ると、また違った感想を持った。

それは、スマイルとペコが、電車に乗っている時の会話。
ペコが言うのだ。「俺は世界に行く」って。
それに対してスマイルは、「ただ何となく」卓球をやっているというスタンス。
勝っても勝たなくてもどっちでもいい。

ただその時点では、実力はスマイルの方があった。
周りの評価もスマイルの方が高かった。

チャイナにコテンパンにやれて、ペコは覚醒する。
おばばの猛特訓を受けて、再度現れたペコは、スマイルのよく知る無敵のペコだった。

それで思ったのは、「世界に出て行こうと思ったら、世界へ行きたいと思わなければ無理」だってこと。
「自分には無理」って思った時点で無理だってこと。

やさしさゆえに情けで勝ちを譲ってしまうようなスマイルやバタフライジョーには見えない世界があるってこと。
スマイルには最後までペコと自分しか見えてなかった。

そんな風に感じた。

キャスティングも絶妙で、窪塚くん以外にペコができる人はいないというのは誰もが感じることだろう。
スマイルのARATAは、ちょっとイケメンすぎるけど、いい味を出していた。
アクマもドラゴンもよかったし、おばばの夏木マリにはびっくりだけど、これもアリ。

すごく良い映画でした。ラストは、うーん、だけど。でも、尺が足りなかったのかな。
2時間でコミックス何巻分もギュッと詰め込むのってホント大変だろうなといつも思う。
そんな中では成功してる映画だと思う。

ピンポン PING PONG
監督  曽利文彦
脚本  宮藤官九郎
製作  小川真司・鈴木早苗・井上文雄
製作総指揮  椎名保
出演者 
星野裕(ほしの ゆたか)(通称ペコ)・・・窪塚洋介
月本誠(つきもと まこと)(通称スマイル)・・・ARATA
風間竜一(かざま りゅういち)(通称ドラゴン)・・・中村獅童
孔文革(コン・ウェンガ)(通称チャイナ)・・・サム・リー
佐久間学(さくま まなぶ)(通称アクマ)・・・大倉孝二
オババ・・・夏木マリ
小泉丈(こいずみ じょう)(通称バタフライジョー)・・・竹中直人

主題歌  SUPERCAR「YUMEGIWA LAST BOY」
撮影  佐光朗
編集   上野聡一
配給  アスミック・エース
公開  2002年7月20日
上映時間  114分
製作国  日本
言語  日本語
興行収入  14億円

これ欲しい。。。
       
               もちろんコッチでもいい。。。


              


3/8(金)〜3/12(火)
ヤキソバ弁当やポテチなど、ジャンクなものも織り交ぜつつ、普段ちゃんと食べてるんだからこれでいいのだ、と思う。
精神的に楽なこと、ストレスをためないことが、やっぱり一番大事。
190308_190309_IMG_1218.jpg190310_190312_IMG_1326.jpg


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

アトピーの夫と暮らしています



←感想・お問い合わせ・執筆やイベントなどのご依頼はこちらからどうぞ

151027fbpage_atopi.jpg『アトピーの夫と暮らしています』FBページです。



#「アトピーの夫と暮らしています」の感想


リンク「アトピーの夫と暮らしています」
読書メーター




                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR
2019年3月15日 (金) - 2019年6月30日 (日) 21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/humor/index.html

東京都現代美術館 リニューアル・オープン記念展
企画展 百年の編み手たち−流動する日本の近現代美術 −
コレクション展 MOTコレクション ただいま/はじめまして
2019月3月29日(金) − 6月16日(日) 東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/renewal2019/

バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー

みんなのレオ・レオーニ展
2019年7月13日(土)〜9月29日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

◆名古屋◆
日本・スウェーデン外交樹立150周年記念
長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜
2019年4月27日(土)〜6月16日(日)松坂屋美術館

クリムト展 ウィーンと日本1900
2019年7月23日(火)〜10月14日(月・祝)豊田市美術館
https://klimt2019.jp/

ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/

木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館

◆大阪◆
不思議の国のアリス展
2019年3月16日(土)〜5月26日(日)兵庫県立美術館
http://www.alice2019-20.jp/
名古屋は6番目に巡回予定。

ヒグチユウコ展 CIRCUS(サーカス)
2019年6月15日(土)〜9月1日(日) 神戸ゆかりの美術館

クマのプーさん展
2019年4月27日(土)〜6月30日(日)あべのハルカス美術館
https://wp2019.jp/


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

<< インプットから一か月半〜浅井忠展〜 戻る 3月に書き損ねたこと、つれづれ・その1。 >>