『シン・ゴジラ』(ちょいネタバレ)

160903_IMG_5494.jpg絶賛再開発中の名古屋駅からほど近い
あおなみ線・ささじまライブ駅にある109シネマズに
「シン・ゴジラ」見に行きました。
年末に吉井ライブに来たZepp Nagoyaのお隣さんです。

メンバーは、名古屋在住の大御所作家・O先生と
某大型書店店長・I氏と、作家兼カリスマ書店員H女史と
某出版社書店営業・U氏と、オットと私の6名。

このメンバーで「シン・ゴジラ」初回は私たち夫婦だけで
書店さんと版元さんは2〜3回目、O先生に至っては何と5回目!

この映画、人と語り合いたくなるというもっぱらで
とにかくスピードが速く、一回ではまず理解できないとのこと。

それはあかん!だってわたしなんぞ、映画を見る時は大抵DVDで。なんでかっていえば、途中で止めて
オットに「今のどういう意味?」って聞くためなのだ!

特に外国人の顔の区別がつかなくて、金髪みんな同じに見えるし
「今殺されたの誰?」(おいおいそこかい!)みたいなことがしょっちゅうなのだ。

しかしふたを開けてみると
「陽菜さん、めっちゃ泣いてましたね。僕なんか最初、ストーリー追うのに必死で、泣く余裕なんかなかったですよ」
「よくそこに気づきましたね。僕なんか最初サッパリ気づきませんでしたよ」
と(主に版元営業U氏より)褒め殺しに合うという結果に。むふふー♪

この映画って、無駄に字幕が長いんすよ。
それも話の本筋とはあんま関係ないような、役職とか会議の名前だとか、どーでもいいこと。

私最近、すごく目が疲れていて、実は字幕読むのがつらかったんですね。
(IMAX画質よすぎて、目が疲れる―という贅沢なジレンマに襲われておりました(笑))
だから早々に字幕読むのは諦めて、その代わりに登場人物の会話には注力して
「この人よりこの人の方が偉いのね」くらいのことを何となく理解して
会話ちゃんと聞けた分、ストーリーには入り込めたのかも。ま、結果オーライってやつですね。

それにしても、私は今まで、ゴジラって子供向け映画だと思っていたのですが、今回のは完全に大人向け映画ですね。

でも、最初のゴジラがすごく怖かったことは知っていましたが、本当に不勉強ですが
第一作のゴジラが放射性物質をまき散らしていたことは全く知らなかったんです。

第一作(1954年(昭和29年)11月3日公開)は、海底に潜んでいたジュラ紀の怪獣「ゴジラ」が水爆実験で安住の地を追われ
東京に上陸するという設定で、怪獣映画、特撮映画、パニック映画としてだけでなく、反核映画の傑作として名高いのですね。

当時社会問題となっていたビキニ環礁の核実験に着想を得て製作した、第1作“水爆大怪獣映画”『ゴジラ』が公開される。身長50メートルの怪獣ゴジラは人間にとっての恐怖の対象であると同時に、煽り文句などで「核の落とし子」「人間が生み出した恐怖の象徴」として描かれた。また核兵器という人間が生み出したものによって現れた怪獣が、人間の手で葬られるという人間の身勝手さを表現した作品となった。

水爆実験や第五福竜丸(1954年3月1日)の事件などが社会問題になっていたからこそ作られた第一作目。
そして、福島やもんじゅなどの原発が問題視されている今だからこそ、よりリアリティのある作品として
これだけの人の心に刺さる作品になったのでしょう。

この作品で描かれるゴジラって、日本人が心の底で一番恐れているモノを具象化した塊みたいなものですよね。
水と空気だけでどんどん成長して巨大化して、街を破壊し、核をまき散らす。
ヘタな殺し方をすれば、汚染という爆弾を落として行くというわけで。

火事は阪神大震災を、津波は東日本大震災を思い起こさせて、今この時代の日本人だからこそ、胸に迫るものがあるのです。

それを倒さんと奮闘する矢口蘭堂は二世議員で10年後には総理のイスを狙う野心をも持ち合わせた普通の政治家なんだけど
最後まで志をもって、対処に当たって行くのです。
それについて行くのが、官民から集められた科学者チーム。そして自衛隊。諸外国の思惑も錯綜します。
いろいろゾワゾワっと鳥肌立つシーン満載で、飽きさせません。

正直、2時間が長いとも短いとも感じず、ちょうどよかった。
すごくよくできた映画だと思いました。詰め込む情報量がちょうど良かった。
小説が原作の映画だったりすると、原作の情報を全部詰め込もうとして、大抵失敗する。
数百ページの文字情報を、二時間の映画に埋め込むなんて絶対無理なので、そこに取捨選択が必要になる訳です。

この映画にも、民間の視点が欠けているなどという批判もあるそうですが、そんなん詰め込んだら
絶対助長した内容になってましたって。スパッと切って正解です。


とりあえず、一回見て、見終わった17時半から21時半まで約4時間語り合いまして
みなさまの補足の甲斐もあって、何とか理解出来てるようです。
贅沢な映画鑑賞会に出られて光栄でした〜!!

それにしてもこれだけ熱狂させるパワーを持つ映画、やっぱりリアルタイムで見ておくべき。
見られてよかった!

そしてIMAXは素晴らしい!
映画の予告編が素晴らしすぎて、予告観た映画みんな見たくなった。


                  


スイカもそろそろ最後(って、前回も書いたっけ?)。スイカとリンゴの組み合わせって結構レアよね。
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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。


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