大切なものと言う認識〜浅田政志写真展『アルバムのチカラ』『みんなで南三陸』(Focus Rock Studio & gallery)

2016.08.31 Wednesday
浅田政志写真展『アルバムのチカラ』『みんなで南三陸』(Focus Rock Studio & gallery)のトークイベントに行ってきました。

すごーくよかったです。
浅田さんはまさかと思うかもしれませんが、私は泣いてしまったんです。

浅田さんは東北の震災後、自分に何か出来ることは無いかと被災地を訪れます。
そこで出会ったのは、がれきの中から出てきた写真をきれいにして、持ち主に返すというボランティアの人々。

とはいってもリーダーはごく普通の男子学生で、大きな組織のバックアップなどもなく、細々と続けられていました。
だけど、そこへスゴイ天才がやってきて、絶対無理だと思われたことをどんどん成し遂げていったりして。
そんなミラクルを目の当たりにしながら、浅田さんが出会った東北のパワフルな人たちの話が本当に、泣ける。

すごいなぁと思ったのは、写真ってやっぱり特別なものなんだってこと。
がれきの中から写真を見つけると、自衛隊の人たちは、ちゃんとまとめて置いておくんだそうです。
それって、日本だけの話じゃないそうで。人々の共通認識として「写真は大切なもの」と言う認識があるのだそう。

素敵な話ですよね。。。

160908_IMG_5807.jpg

トークライブで配られた浅田さんのミニ写真集。東北の人たちの笑顔が詰まっています。
ボケちゃってますが、左上で定食持ってるお母さんは、何と末期のがん患者だったんだそう。
それをはねのけて、震災後、食堂を始めたんだそうです。

何かすごく、チカラをもらいました。
浅田さんは終始軽妙な語り口で、笑わかされたし、きっと泣かせるつもりなんて無かったと思うけど
それでも、泣いてしまいました。
この日のトークライブは大人気で、キャンセル待ちでようやく入れたのですが、縁あってここに来られて本当によかった。

この夜の場を提供して下さった秦さん、そして浅田さん、ありがとうございました。


浅田政志さんProfile

1979年:三重県津市出身
2000年:日本写真映像専門学校 研究科卒業(当時:大阪市住之江区)
2003年:上京、翌2004年よりスタジオフォボスにて2年半勤務
2007年:写真家として独立
2009年:「浅田家」で第34回 木村伊兵衛写真賞(2008年度)受賞
2013年:平成25年度の三重県文化審議会 審議委員をつとめる。

浅田政志写真展『アルバムのチカラ』『みんなで南三陸』 
【開催期間】
2016年8月20日(土)〜9月4日(日)
13:00〜19:00(最終日は18:00まで) 入場無料


                  


160908_IMG_5767.jpg写真は「大切なもの」
だったら、イラストは?と、思わず考えてしまいました。

少し前に、あるご家族のイラストを描かせていただきました。
我が家にとって、すごくうれしいものをいただいたので、そのお礼に。

実はその家族には、いろいろ厳しい状況があって
そこを今必死に乗り越えようとしているところで。

祈る様な想いを込めて、描いたその絵。

額に入れて、玄関に飾ったら、見るたびに
「4人いるっていいなぁ」
と思えるのだそうで。

これが写真だと、今はあんまり撮られたくないし、かといって、若いころの写真も照れくさいし
だから、イラストっていいね、と言ってもらえて。

そうか、イラストもちゃんと役に立つんだなって、うれしかったのです。

どんな絵かはナイショ。


                  


今度こそスイカは最後。自分の作った料理がほとんどない。。。
I160907_MG_5473.jpg


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。


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