フリーでイラストレーターしてますって言うと、かっこいいとかすごいとか言われることが多いけれど
所詮下請けですし、ヒエラルキーで言えば底辺をはいつくばっているようなもの。
組織に守られたサラリーマンには想像もつかないような悔しい思いもたくさんしてきているわけです。
でも上へ行きたいという原動力に「悔しい思い」ってのは絶対あるよね。
周りから支えられて来た「感謝」を糧にすべきだってことも思うけど、そんなきれいごとばかり言ってはいられない。
両方あっていいんだよなーと思う。
まだまだ、自分はちっぽけな存在だってことをしみじみ思う。
ありがたいことに、まだ仕事は来ているので、まだ存在していいんだなって、なんとかやってる。そんなもんですよ、フリーなんて。
だけど、悔しい思いをさせた人間に無理におもねらなくていいのも、フリーのいい所でもあるんですよね。ふふふ。
と、こんなことをSNSに書いたら
「私はまだ駆け出しですが、やりたくない仕事を引き受けなくていいのは、フリーならではだなぁと思います。
といっても選り好みしすぎても、自分の実力を考えると仕事が激減してしまうので、考えつつ。」
と言うコメントが来たんだけど、うーん??
それは違うかなぁ。。。
失礼かもしれないけど、「やりたくない仕事」を引き受けなくていいのは、フリーだからじゃなくて
生活がかかってないからなんでは、もしくは、フリーでも、すでにかなり力があるからでは、と思うのですよ。
私は基本的には仕事は断りません。そんな恐れ多いことは出来ません。
やりたくない仕事を引き受けるかどうかというのは、自分が生活を担ってるかどうかにもよりますし
フリーが皆そうだとは思いません。
たとえ気が進まなくても、生活のために受けざるを得ないことと言うのは往々にしてあります。
ただ、どうしても我慢できないくらいに、理不尽な要求ばかりで自分が消耗してしまうような相手を
スパッと切ることが出来るのはフリーの良さだと思います。
ていうか、そもそも考えてみると、私はやりたくない仕事と言うのが来たことないのかも。
(仕事をもらう以前の段階で、理不尽なことを言われたことはたびたびあるけれど(笑))
いつもどのお仕事も「こんな素敵なお仕事がいただけた!うれしい!!」って思うような仕事ばかりだったし
いつもワクワクお仕事させて頂いている。
これは非常に恵まれているのか?
ただそれは、自分の心がけだとも言えるし(どんな仕事も楽しむ姿勢を持つ)
自分がこう言う仕事をしたいんだって、わかるようにアピールしてきたからなんだと思う。
どんなことも経験しておいて悪いことってあまりないから
あまり自分の幅を狭めずに、柔軟に仕事は引き受けた方がいいかなって思うんです。
ましてや駆け出しのうちは仕事を選んでちゃいかんと思うよ(笑)
それがいつの日か自分の身を助けてくれることって絶対あるはずだから!
そしたらSNSを読んだ尊敬するある社長さんに
「ひよ子さんがかっこいいのは、覚悟があることですね。
その覚悟は言わずとも伝わるものだし、だからこそ、多くの協力者が現れるんだと思います。」
言っていただいた!う、うれしい!!
しかし、ここまで書いて、実は最近、ある大きなお仕事をお断りしたのを思い出しました。
それは、自分自身の行きたい方向とはあまりにかけ離れているように感じられて
いわゆる「自己ブランディング的に」どうしても無理!と思った結果でした。
自分の名前も顔も全部出して仕事しているんですから、自分の立ち位置をはっきりさせて
そこからブレることはしない、と決めることは大事なことだと思います。
決して選り好みするということではありませんよ。
2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。
#「アトピーの夫と暮らしています」の感想
リンク「アトピーの夫と暮らしています」
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ブクレコ
大事なのは、自分の立ち位置を明らかにするということ。
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