続けるチカラ。数のチカラ。

170106instagram_ns.jpg彼(オットで写真家の宮田雄平)は
私(陽菜ひよ子)がいなかったら、自分と言う写真家は存在しなかったという。
けれど、それは私も同じ。

何年か前、私のイラストが停滞していた頃、私は下手くそなくせに
ダメダメなくせに、全然絵を描かないという本当にダメ人間で
でもそんな私に、彼が気づかせてくれた。

とにかくたくさん撮ること、たくさん描くことが全てなんだって。

彼は、本当に、本当に雨の日も晴れの日も体調の悪い日も
毎日毎日たくさん撮っていた。

「誰よりもたくさん撮ってるのは、写真を見ればすぐにわかる」
モーチャーカメラ部の顧問で、今回講師に抜擢して下さった秦先生に在学中に言っていただいたその言葉を
彼も私も、一生忘れない。



「なんで自分の写真は上手くならないんだろう」って言う人は大抵そんなに撮ってないよね。
という彼のブログに書かれた言葉がすごく心に響いた。


本当にそうなんだよ。
たくさん撮っていたら、たくさん描いていたら「どうして上手くならないんだろう」なんて思わないものなんだよ。

だって、ちゃんと上手くなるんだから。
たくさん撮れば、たくさん描けば、上手くなるのは自分でもちゃんとわかるんだから。
本当だよ。

まだまだヘタだな、と思うことはあっても「どうしたらもっと上手くなるだろう」と考えることはあっても
「どうして上手くならないんだろう」なんて思わない。
「時間はかかっても、撮れば、描けば、ちゃんと上手くなるものなんだ」って気付くんだよ。

ただそれだけ。


                  


もう10年以上仕事をして来て、大きな仕事を頂くようにもなって
それでも、描き始める前は、いつもすごく緊張する。

緊張感を持つのは悪いことではないけれど、緊張で線が固くなるのは好ましくない。

緊張感を持ちながら、手慣れた柔らかい線を描く。
いつか展示で見た動画の中の和田誠さんのように、迷いなく線を引き、色を入れられるようになりたい。

それにもただ描き続けるしかないんだよね。描いて描いて描いてこなれてゆくしか。


でもそんな風にひたすら描き続けていると、ほんのたまに、思いがけないご褒美がもらえることがある。
人にとってはとりとめない絵でも、自分にとってはほれぼれするような「いい線」が引けるその瞬間。

評価でもなく、金額でもなく(モチロンそれも大事だけど)、その瞬間のために、絵を描き続けているのだと思う。
そういう瞬間がたまにしか来ないから、描き続けていられるんだと思うんだな、きっと。


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。


#「アトピーの夫と暮らしています」の感想


リンク「アトピーの夫と暮らしています」
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ブクレコ


                  


昨日、移動の電車の中で「結婚てこんなに素晴らしい/ワイングラスのむこう側/林伸次」を読んで思わず涙ぐんでしまった。

よい結婚もダメな結婚も経験してるから言えるよ。
ダメな結婚してる人の方が、どうしても声が大きくなりがちだから、結婚=よくないって言われてしまうことが多くなってしまうけど
ちゃんとこっそり、みんなシアワセだったりするんだと思う。

特に最後の7は、夫婦でしか味わえない感情だとおもうよ。


心から愛していて尊敬していると思える人がこの世にいてくれるシアワセ。
その人からも愛されていて尊敬してもらえているという奇跡。

うん、やっぱり結婚って素晴らしい。


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