月半ばに届いてから、毎日のように作っている。
それでもまったく飽きないし、明日は何を挟もうと、考えるだけでワクワクが止まらない。
豊川に行ってから、不思議に明るく楽しく暮らしている私たちだけど、そんな5月最後の日は、まるで神様から私たちに与えられたギフトの様な一日だった。
起きるとまず、前日に送った原稿への称賛と、テストに合格したことを知った。それだけでも自分の今目指してる場所からすれば、ものすごくありがたいことだったし、認められて本当にうれしかった。
そして夕方、そのメールは届いた。決定ではなかったけれど、この10日ほどの間に、実現に向けて動いて下さっていたこと、前向きな返事ができるところまでこぎつけたということが書かれていた。この人が、ここまでおっしゃるなら、もう大丈夫。ここまで長かったような短かったような。。。不思議な時間。
本音を言えば、人生は過酷なことの方が多いと私は思う。過酷で辛くて、やるせないことが多いからこそ、ほんのたまにきらりと光る、一筋の星が見えると、とてつもなく幸せだと思えるのだ。
私は決して恵まれた人間ではない。もっとお金持ちで美人で、才能に恵まれていたら、こんなに苦労しなくても、もっと結果を出せていたかもしれない、と思わなくもない。
裕福ではない家に生まれ、美大にも行けず、人並みかどうかも分からない容姿で、才能もあるかどうかもわからないけど(笑)(随分やな 笑)、それでも、諦めずに絶対にやりぬくという才能だけは、神さまから与えられたのかもしれない。ただそれだけ、その才能だけが、私にあるたった一つの武器なのだと思う。
卑下している訳ではなく、冷静に自分を見つめた時に、恵まれていなくても、自分自身で人生を好転させることってできるんだよって思うのだ。
松坂屋美術館で開催中の「長くつ下のピッピ展」を観に行った。宮田はこのお話を全く知らなかったという。私も読んだことはなかったけれど、小学校の時に、学校の講堂で映画を観た記憶がある。
お話の筋なんかは全然覚えてなくて、ただ、ピッピって華奢なのに、怪力で、両足の靴下の色が違って、とんでもない破天荒な女の子だったという記憶しかなかった。今回展覧会を見てみると、その印象通りの、でもとってもチャーミングな女の子だった。
そうそう、お父さんが南の国の王様で、ピッピは金貨のたくさん入ったカバンを持ってるんだった。そしてウマをひょいっと持ち上げて出かけちゃう。普通の人にはできないようなことを軽々とやってのけて、みんなにやさしくて、本当にカッコイイ。
ガーターベルトってセクシーな目的以外で使うものなんだ!って初めて知った。ふふふ。
『長くつ下のピッピ』以外に『やかまし村の子どもたち』『ロッタちゃん』などの作品とその挿絵がふんだんに見られた。あまり好みではない絵もあり、ピッピのイングリッド・ヴァン・ニイマンの絵が一番好きかも。
「田園地帯の小さな牧場で家族と共に過ごした幸福な子供時代の経験が作品の下敷きになっている」とあるように、どの作品も、幸福な子供時代を過ごした人にしか描けない愛情あふれた作品。
展覧会を見ているうちに、なぜピッピのことを思い出すときに、少し心にピリリと苦い気持ちが混じるのかが、わかった気がした。そんな幸福な子供時代は、自分にはなかったからだ。
ああ、私はピッピみたいになりたかったなぁ、と改めて思った。子供のころも、もしかしたら今も。でも、ピッピみたいにその力を周りのために仕えるような、優しい子には、どうしてもなれない。なりたいのに、なれない。
それでも大人になった今は、幸せな大人時代を過ごしている(笑)相変わらずやさしくはなれなくても、理想の自分からは遠くても、理想に少しでも近づきたい。私は私のやり方で。周りを元気づけたり、応援して生きて行きたいのだ。
リンドグレーンは、子どもの権利や動物の権利の擁護者としても知られ、あらゆる虐待に反対の立場を表明。1993年、ライト・ライブリフッド財団から、財団賞受賞。1958年には青少年のための文学作品に与えられる国際アンデルセン賞受賞。2002年創設の児童青少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」は、2005年に絵本作家・荒井良二が日本人初の受賞。
ピッピ役のインゲル・ニルッセンはホント適役!真ん中右のは、日本のピッピのイメージを決定したイラスト。
ピッピは本当にたくさんの画家に描かれているのね。なのに、スウェーデンの作家だってことも知らなかった。反省。
日本・スウェーデン外交樹立150周年記念
長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜
http://www.pippi-ten.com/
2019年4月27日(土)〜6月16日(日)松坂屋美術館
https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/exhibition/2019_pippi_ten/
このたび、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を記念して「長くつ下のピッピTMの世界展〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜」を開催する運びとなりました。
1941年の冬、アストリッド・リンドグレーンは、風邪で寝込んでいた愛娘を喜ばせようと、天衣無縫な女の子の活躍を次々に即興で語りました。これが『長くつ下のピッピ』誕生のきっかけです。そして1945年、第2次世界大戦終戦の年に出版された世界一強い女の子ピッピの本は、またたく間に世界中の子どもたちの人気を集め、今日まで70年以上にもわたり読み継がれてきました。
本展では、スウェーデン王立図書館所蔵、ユネスコ“世界の記憶”に登録された『長くつ下のピッピ』等の貴重な原画をはじめ、スウェーデン、デンマーク、エストニア他より、「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズ等の原画、さらにはリンドグレーン自らがタイプして愛娘の10歳の誕生日に贈った「ピッピ」のオリジナル原稿、愛用品など約200点が出品され、その多くが日本初公開となります。
さらに、本展のために製作された特別映像や、ピッピの住む〈ごたごた荘〉を再現した大型模型もお楽しみいただけます。
また、リンドグレーン作品に描かれる、スウェーデンの生活文化、自然との共生、子育てといったテーマにも焦点があてられます。
94年の生涯に多くの子ども向け作品を生み出し、“子どもの本の女王”と呼ばれたアストリッド・リンドグレーンは、その人生と作品において、子どもの人権を守り、不正に対して声をあげ、動物の権利の擁護者としても、あらゆる虐待に反対の立場を表明したオピニオンリーダーでもありました。そんな作者の知られざる人生もご紹介します。
すべての子どもたちと家族、かつて子どもだった大人たちに贈る、ノスタルジックで心温まる展覧会です。
アストリッド・リンドグレーン(1907-2002)とは・・・スウェーデンの世界的に有名な児童文学作家。その著書は、全世界100ヵ国語以上で翻訳され、出版部数は総計1億6000万部に上る。子どもの人権や動物の権利の擁護者としても知られ、あらゆる虐待に反対の立場を表明している、オピニオンリーダーでもある。そして、男女同権、女性の社会進出や男性の育児参加があたりまえの北欧社会における、先進的な女性としての先駆的存在でもある。
© The Astrid Lindgren Company / Ingrid Vang Nyman
名古屋会場
●会場
松坂屋美術館
〒460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号 松坂屋名古屋店 南館7階
●会期
2019年4月27日(土)→6月16日(日) 会期中無休
●開館時間
10時〜19時30分
ただし、最終日6月16日(日)は17時閉館(いずれも入館は閉館30分前まで)
●入館料
一般1,200円(1,000円)/小学生600円(500円) 未就学児無料
※( )内は前売り・団体割引料金(団体は10名様以上)
※税込 ※未就学児無料 ※小学生以下は保護者同伴で入場可
※障害者手帳・特定疾患医療受給者証をお持ちの方と、付添の方1名様まで無料
●主催
東海テレビ放送
●後援
スウェーデン大使館、デンマーク大使館、エストニア大使館、名古屋市、名古屋市教育委員会
●協賛
野崎印刷紙業
●協力
アストリッド・リンドグレーン社、コピーライツアジア、徳間書店、岩波書店、偕成社、スウェーデンハウス、イケア・ジャパン
●企画
東映、東京富士美術館
●監修
菱木晃子(北欧児童文学翻訳家)
●巡回展
東京会場 東京富士美術館 2018年7月28日(土)〜9月24日(月・祝)
宮崎会場 みやざきアートセンター 2018年12月15日(土)〜2019年1月27日(日)
京都会場 美術館「えき」KYOTO 2019年2月8日(金)〜3月4日(月)
福岡会場 福岡市博物館 2019年7月6日(土)〜8月25日(日)
愛媛会場 愛媛県美術館 2019年9月14日(土)〜11月10日(日)(予定)
神戸会場 神戸ファッション美術館 2020年2月1日(土)〜3月29日(日)
●展覧会公式サイト
http://www.pippi-ten.com/
食べたものの記録:5/15(水)〜5/19(日)
ついにホットサンド生活開始。いきなり二日目にフレンチトーストに挑戦して失敗したり。
シミジミ5月はいい月だったなぁ。。。
2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。
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読書メーター
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■
◆東京◆
ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR
2019年3月15日 (金) - 2019年6月30日 (日) 21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/humor/index.html
東京都現代美術館 リニューアル・オープン記念展
企画展 百年の編み手たち−流動する日本の近現代美術 −
コレクション展 MOTコレクション ただいま/はじめまして
2019月3月29日(金) − 6月16日(日) 東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/renewal2019/
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
2019年4月27日(土)〜 6月16日(日)東京ステーションギャラリー
https://rutbryk.jp/
「うつろひ、たゆたひといとなみ」 湊 茉莉展
2019.3.28(木)〜 6.23(日) 銀座メゾンエルメス
トム・サックス ティーセレモニー
2019年4月20日[土]─ 6月23日[日] 東京オペラシティ アートギャラリー
The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project
2019年4月13日[土]〜2019年7月28日[日] 原美術館
第373回企画展 井上嗣也展 Beginnings
2019年5月14日(火)〜2019年6月26日(水) ギンザ・グラフィック・ギャラリー
台所見聞録−人と暮らしの万華鏡−
2019年6月6日(木)〜2019年8月24日(土)
特別展 宮内省御用達 川島織物と明治宮殿
2019年4月20日(土)〜2019年6月25日(火)
LIXILギャラリー
ジョン・ルーリー展 Walk this way
2019 年4月 5日[金]− 7月 7 日[日] ワタリウム美術館
キスリング展 エコール・ド・パリの夢
2019年4月20日(土)– 7月7日(日) 東京都庭園美術館
ショーン・タンの世界展
2019年5月11日(土)〜7月28日(日)ちひろ美術館東京
http://www.artkarte.art/shauntan/
原田治 展 「かわいい」の発見
Osamu Harada: Finding “KAWAII”
2019年7月13日(土)〜9月23日(月・祝) 世田谷文学館
バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー
ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館
みんなのレオ・レオーニ展
2019年7月13日(土)〜9月29日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
◆名古屋◆
クリムト展 ウィーンと日本1900
2019年7月23日(火)〜10月14日(月・祝)豊田市美術館
https://klimt2019.jp/
ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館
サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/
木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館
不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/
◆大阪◆
ヒグチユウコ展 CIRCUS(サーカス)
2019年6月15日(土)〜9月1日(日) 神戸ゆかりの美術館
クマのプーさん展
2019年4月27日(土)〜6月30日(日)あべのハルカス美術館
https://wp2019.jp/
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
2019年9月7日(土)〜10月20日(日)伊丹市立美術館
https://rutbryk.jp/
ショーン・タンの世界展
2019年9月21日(土)〜10月14日(月・祝)美術館「えき」KYOTO
http://www.artkarte.art/shauntan/