拙著にも満開の桜の咲くレストランで食事をする場面が出てきますが
この時期を色で例えるなら、まさにピンクですね。
名古屋では今年は満開時期の週末に天候に恵まれませんでしたが
今日もまだまだ桜はきれいに咲いていますね。
ピンクといえば。。。
昨夜の月をピンクムーンっていうんですって。見た人は幸せになれるらしいですよ。
昼間この記事を目にして、夕方には月を見ようと決めていたのですが
昨日の名古屋はあいにくの雨。。。
所用で出かけて夕方オットと待ち合わせて、夕食を食べ終わるまで
まったくそのことは忘れていました〜(ああ、ひよこ頭。。。)
雨が上がり、傘を手に持ちながら、てくてく歩いていたら
オットが「きれいな月だなー」と言ったのでした。
「そういえば」と、ピンクムーンのことを嬉々として語る私。
今の今まで忘れていたのに。
でも思ったのでした。
私たち、いわゆる普通の家族らしいもの、何もありません。
お金はないし(これはまぁほどほどでいいけど)
子供もいないし(これはもう無理かもなぁ)
きちんとした会社勤めしてるわけでもなければ
イラストレーターとして、写真家として、すごーく社会的な成功を
手に入れたわけではないし(まだまだこれからですけどね!)
休みなんかもほとんどなく仕事してるけど
もう長いこと、温泉旅行すらしていないし。
オットのアトピーは、完治したわけではないので
まだこの先どうなるか、全くの未知数です。
それでも、こうしてお誕生日に回るお寿司(でも絶品なの!)を食べて
二人できれいな月を眺めていられて
満たされた気持ちでいられるって、素敵なことだよねって。
拙著を読むと、私はできた妻で、すごくぶれない強い人、みたいな
印象を持つ方も多いのかなー?(そんなことない?)
でも全然そんなことはなくて、しょっちゅうぶれまくりなんですよ。
このところずっと、悩んでいましたし。
最初の方こそ、食事制限とか諸々、甲斐甲斐しくいろいろやってましたが
最近はストレスが一番の問題とのことで、彼の調子が悪くなっても
私には何もできず、何が原因なのかわからなくて
本当にどうしていいかわからなくて、苦しんだりしました。
でも、やっとわかったんです。
アトピーの人の苦しみを代わってあげることはもちろん
簡単に取り除くことは、家族にはできないんですよね。
それをやろうとむやみに頑張っても、自分も苦しいし、本人も苦しい。
でもそういう時のアトピーの人はきっと、自分を責めていますよね。
ダメな奴だって、自分さえいなければって思ってしまっていますよね。
そんなとき、家族にできることはたった一つ。
変わらずにそばにいるよって言い続けることだけなのかなって。
そう思ったら楽になれたんです。
家族が病に倒れるというのは、決してうれしいことではありません。
でも結果、絆が生まれて、家族が一つになった、ともよく言われることです。
普通に暮らしていたら、考えなくていいことを考えなくてはいけない場面も
決断しなくてはいけない場面も出てきます。
でもどんなときも、絶対に離れないと伝えること。
アトピーの人の存在は、かけがえのないもので
決して負担なんかじゃないってこと。
そういう気持ちを伝えられたら、それでいいのかな、と思うんです。
そんなことをピンクの月を見ながら考えていました。
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