このBlogを立ち上げる前に、Web上にいろんなひよこを描き散らしてきました。
「まったり生活」と言う新しいテーマに沿って、以前からのモノも、
少しエッセンスを変えて、お届けして行こうと思っています。
「めるひぇん劇場」も、メルヘンの登場人物を全部ひよこで描いてみようと言う
大胆不敵な試みにチャレンジしたものです。
(く、くだらないですか?すみません)
内容は以前と似ていても、イラストは新しく描き降ろして行きますので
「見覚えがあるかな?」
と思う方も、その辺りを楽しみにご覧いただくと嬉しいです。
めるひぇん劇場の「物語」を書くのも初の試みなんです。ドキドキ♪
* * * *
「ひよこ・めるひぇん劇場」第一弾「赤ずきん」
ある村に、かわいい女の子がいました。
いつも赤い頭巾をかぶっていたので「赤ずきんちゃん」と呼ばれていました。
ある日、赤ずきんちゃんは、お母さんに頼まれて、
村はずれのおばあさんのところに、お菓子を届ける事になりました。
「いいかい、赤ずきんや、絶対に知らない人と口を聞いてはいけないよ。
それから、寄り道しないでね」
お母さんに言われて、素直な赤ずきんちゃんは、
「はい」
とかわいらしくお返事しました。
おばあさんに届けるおいしいお菓子をかごに入れて、赤ずきんちゃんは
森の中に入って行きました。そこへ、悪いオオカミが現れました。
「赤い頭巾のかわいいお嬢さん、どこへ行くの?」
知らない人と口をきいてはいけない、とあれほどお母さんに言われているのに
3歩歩くと忘れてしまう「ひよこ頭」の赤ずきんちゃんは、
「おばあさんのところに、お菓子を届けに行くの」
と答えてしまいました。するとオオカミは
「そうかい。向こう側に花畑があるから、お花を摘んで行くといいよ。
きっとおばあさんも喜ぶよ」
と猫なで声で言いました。素直な赤ずきんちゃんは
「ホント?それじゃそうする」
そう言って、花畑の方へ歩いて行きました。
その間に、オオカミは先回りして、おばあさんを食べてしまおうと
考えていました。しかし、オオカミとは言え、所詮はオオカミの着ぐるみを
かぶったひよこ。強いと言ってもたかが知れています。
意外にその着ぐるみが邪魔をして、おばあさん相手に苦戦した結果
おばあさんに撃退されてしまいました。とほほん。
そんなわけで、少し遅くなったけれど、無事に赤ずきんちゃんは
おばあさんにお菓子を届ける事が出来たのでした。
逃げたオオカミは、やがて夏になって、暑くて着ぐるみを着ていられなくなり
普通のひよこに戻りました。
村には、本当の平和が訪れました。
それが、おばあさんのお陰だったとは、誰も知らない永遠のヒミツなのでした。
森の木こり「で、オレたちの出番は?」
猟師「さぁ?」
ちゃんちゃん♪
- オシマイ -