rice work と life work

先日ある女性と話していたら
「あたしは仕事が楽しくて仕方がないんだけど、そう言うと女友達に叱られるの。趣味を持てって言われちゃうのよ」
とおっしゃるので
「仕事が楽しくて何がいけないの〜。仕事の充足感って趣味なんかじゃ絶対味わえないじゃないですか」
とぷんすか勝手に憤慨。
   
また別の日には
「仕事にはトコトン打ち込めるんだけど、趣味に打ち込むことが出来ない」
という女性と遭遇。同じ同じ!と思わず共感。
    
私は趣味として始めたことって、合わないとさっさと辞めてしまう。逆にこれ!と思うと、トコトンのめり込んで仕事になってしまう。イラストもかつての帽子もそうだった。
そこそこ楽しみながら趣味として続けるってことが出来ないのだ。
   
そのときに
「ライスワーク(お金のための仕事)とライフワーク(心のよりどころになる仕事)のバランスって大事よね」
という話になった。
私にも、ライスワークと割り切ってやってる仕事と、これはライフワークと思える仕事が明確にある。
    
でもだからといって、ライスワークだから楽しくなくてもいいというのも嫌なのだ。
理想形は、ライスワークの比重をできるだけ減らして、ライフワークを充実させるべきなのかもしれないけど
ライスワークも楽しければ、いつかライスワークとライフワークが逆転したっていいと思う。
   
いかにしてライスワークも楽しく、将来的に行きたい方向へ近づける仕事をするか。
最終的にどこへ向かっていきたいのか。それを決めるのは自分だから。
   
まぁとにかく、私の周りには仕事の好きな人が集まるのねってことですね。


長くなりそうなので、続きへ続く。


                  


170728_6581_n.jpg2017.07.29 Saturday
今朝、ちょっと落ち込む出来事があったり、仕事でいろいろあり
ちゃぶ台ひっくり返したくなるのをかろうじてこらえたり
いろいろイライラのタネは尽きない。

でも、同時進行で、15年越しの悲願の企画が進行中で
昨日もその件で取材した方といろいろ話すうちに
ものすごく似てることがわかり、女子トーク炸裂で楽しかった♡

今日は別の方とその企画の件で打ち合わせ。円頓寺と四間道デート。
またまた女子トークになるかな?素敵な方と会うのはいつもワクワク。
これだけ楽しいことがあるんだから、多少上手くいかないことがあっても
我慢ガマン、だよね。

いろいろ気がかりもあるけど、楽しいことだけ考えてようっと。


                  


最後のバーニャカウダと一緒に渡り蟹とズワイ蟹のパスタも食べたのに、撮り忘れたので絵に描きます。
こういうとき絵描きって便利。
170728_IMG_6129.jpg


                  


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上記のことをFBに書いたら、コメントがいくつかついて、考えさせられる。

自分も趣味はなくて、活動はすべて仕事になっているという方から
「趣味って言うのはそういうもので、職業にしても良いくらい打ち込めるもの」
だそうよ、とのこと。
その方は出版社の社長さんで、合唱団に所属して有料でライブを行っている。
趣味と仕事を明確に決める必要はないけど、あえて分けるなら、本がライスワークで歌がライフワーク。
でもどちらも好きなことという、理想形ではありませんか。いいなぁ。

別の方は、趣味と仕事と分けるのではなく、仕事の中に趣味(ライフワーク)と道楽(ライスワーク)があり
どちらも対価を受け取っているとのこと。
でも、これは完全にライフワーク、ライスワークと決めるのではなく
ひとつの仕事の中に、人のための部分(ライスワーク)と自分のためにやる部分(ライフワーク)が混在してるのだそう。
人のための部分が100%の仕事はやれないというの、とてもよくわかる。

趣味と仕事、ライフワークとライスワークの考え方には決まりはなくて、人それぞれの解釈でいいのだと思う。
上のを書いた時点では、私にとってのライフワークはイラストに関わるもので、ライスワークはそれ以外
と単純に分けたけど、それもちょっと違う気がしてきた。


                  


費用対効果は、仕事を考える上では必要不可欠だし、フリーランスにはその考え方がないと非常に危険だと思う。
でも私にとって、ライフワークと言うのは、対価は受け取るけど、儲けみたいなのは度外視で打ち込めるもの、なのだ。

イラストは、この金額ならこれくらいの時間で仕上げようという計算が働くし
金額に見合う範囲での仕事をするようにしている。
ただ、金額は少なくても楽しい仕事であれば、時間が多少かかっても気にならなかったりするので
自分が楽しめるかどうかはすごく大事な要素。

イラストの仕事はクライアントありきで、クライアントのために描くもの。
利益率なんかも考えるけど、それも若干度外視できるほど、自分が楽しめることも多い。
そういう意味では、ライフワーク的要素を含んだライスワークなのだと思う。

一昨年本を書いたときに、この世で一番好きなのは本を書くことだと思った。
だって、イラストのようにクライアントの意向なんか気にせず、全部を自分の想いや感性で作り出すことが出来るのだ。
こんな楽しいことがあるだろうか。

本を書くために費用対効果や利益率なんて全く考えない。
どう考えても、初版の印税だけでは、働きに見合わない。それくらい本を描くのは労力が必要。
それでも、どんなに大変でも儲からなくても、本を描くのは楽しい。
私にとっては、それこそがライフワークなのだと感じた。

だからこそ、自分が本を描き続けて行ける環境を作り出せるよう、頑張らなくてはね。


                  


会社員として仕事をするときには、就業時間内はきっちり仕事するけど、サービス残業なんて一切しないし
家に仕事を持ち込むこともない。
その面だけ切り取ってみれば、ドライに割り切って仕事をする人、と見られるだろうし
自分はずっと仕事に打ち込む様な人間ではないと思ってきた。

でもそれは本当に打ち込める仕事に出会ってなかっただけとも言えるし
そんなに仕事を一生懸命しなくても、生活してこられたとも言える。

どちらが幸せかと言えば、やっぱり仕事に打ち込む楽しさを知った今だ、と私は思う。
だけど、感覚は人それぞれ。
仕事は就業時間内で、プライベートを充実させたいという生き方も、アリだと思う。

そんなメンドクサイことは何にも考えずにただひたすら楽しく生きるのも、幸せだよね。
もしかしたら、ブラック企業が問題になってるようなこのご時世で、それこそが究極の贅沢な生き方なのかもしれない。


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