絵本の評価と20年のライフワーク
(2025/9/16)
絵本の勉強をはじめて20年が経つ。
その間に教えを請うた編集者や絵本作家などの「先生」は十数人、いやもっとかもしれないけれど、一番最初に教えていただいたA社HさんとB社Iさんのおふたりは特別な存在だ。
6月におふたりに絵本『ひつじのモフモフ』を献本し、B社Iさんからはすぐに感想が届いた。「気になる点はあるけど好感を持った」とのこと。Iさん、褒めないことでは定評があり、周りからは「それは十分褒められている」、え〜ほん代表のTさんからは「Iさんが褒めていたよ。ヒヨコのためにどうにか協力してあげたいって言ってたよ」とありがたい言葉をもらった。
さて、A社Hさんからはなかなか返事が来なかった。
実は今年の初めにA社には別の企画を持ち込んでいた。その企画はまだ本格的に絵本の勉強をする前から考えていた、わたしの「ライフワーク」的なもの。
今年の初めにある絵本作家(文章の方)Mさんに話すと「それじゃあ通らないわよ」といわれ、なぜかいやな予感がした。帰宅後、「あなたの案をもとに書き直してみた」と、わたしのアイデアのタネだけをもとにしたまったく違う物語が送られてきた。
いやな予感は当たり、「これを私の作品として出してはダメかしら?」という。勇気を出して「これはわたしが20年考え続けている大切な作品なので、原案と絵は陽菜ひよ子でいくなら」と伝えて、その条件で、もともとその方に執筆依頼があったというA社(Hさんの会社)に持ち込んだ。
自分の考えた話とは全く違う話になった。またMさんはわたしが想定していた画風にもダメ出しをして「パステルを使って描いて」などと注文を付けた。それでもこの企画が通るなら、チャンスかもしれないとすべて注文を飲んだ。
そこから半年、何の連絡もなく、たまりかねて絵本作家Mさんに尋ねると、何度も修正依頼があったが、どうしても直せないので、降りたいという。えええ???
まさか、企画が通らないなんて思ってもいなかったので驚いた。
でも今まで20年間、何度も見てもらっても通らなかったのに、今さら元に戻したところで無理ないんじゃないかと思った。もうあきらめるしかないかも。「今までありがとうございました」とA社Hさんにメールして、2カ月ほどたっただろうか。
今日、Hさんからメールがあった。『ひつじのモフモフ』はいい絵本だとほめてくださり、「よく頑張りましたね」と。それだけでもうれしいのに、メールにはさらに続きがあった。
Hさんは企画を出していた絵本について、「Mさんの考えた設定には無理があります。ひよ子さんのライフワークのような作品なんだから、もともとひよ子さんの考えていた設定でうまくまとまらないでしょうかね。『うまくいかないんだー!』と叫ぶひよ子さんも浮かびますが・・・また引き続き」
そうか、H先生はちゃんと覚えていてくださった。見捨てられていなかったんだな、と思うと不覚にも涙が出て来た。実は今週末は別の出版社のミニコンペが待っている。この上向きな気持ちでサクッと作品を作れたらと思う。なかなかうまくいかないんだけどね!
そしてこの出来事の教訓は、まだ出ていない絵本のタネをペラペラ人にしゃべらないことね!(笑)

このところ、取材記事や映画のレビューを周りから褒められることが多く、調子に乗っていたが、やはり、認められることばかりではない。たま〜〜〜〜にめちゃくちゃ厳しい媒体があり、とんでもなくダメ出しを食らう。
今取り掛かっている仕事の一つもそんな感じで、ヒーヒー言いながら書いている。仕方がない。最初に「ウチは厳しいですが、陽菜さんならついて来られそう」といわれて「やった!」としっぽを振って入って行ってのは自分なんだから。
取材相手にも何度も何度も追加質問して、ほんと申し訳ない。悲しいけど、これが実力なのよね。まだまだ、精進します。
絵本の勉強をはじめて20年が経つ。
その間に教えを請うた編集者や絵本作家などの「先生」は十数人、いやもっとかもしれないけれど、一番最初に教えていただいたA社HさんとB社Iさんのおふたりは特別な存在だ。
6月におふたりに絵本『ひつじのモフモフ』を献本し、B社Iさんからはすぐに感想が届いた。「気になる点はあるけど好感を持った」とのこと。Iさん、褒めないことでは定評があり、周りからは「それは十分褒められている」、え〜ほん代表のTさんからは「Iさんが褒めていたよ。ヒヨコのためにどうにか協力してあげたいって言ってたよ」とありがたい言葉をもらった。
さて、A社Hさんからはなかなか返事が来なかった。
実は今年の初めにA社には別の企画を持ち込んでいた。その企画はまだ本格的に絵本の勉強をする前から考えていた、わたしの「ライフワーク」的なもの。
今年の初めにある絵本作家(文章の方)Mさんに話すと「それじゃあ通らないわよ」といわれ、なぜかいやな予感がした。帰宅後、「あなたの案をもとに書き直してみた」と、わたしのアイデアのタネだけをもとにしたまったく違う物語が送られてきた。
いやな予感は当たり、「これを私の作品として出してはダメかしら?」という。勇気を出して「これはわたしが20年考え続けている大切な作品なので、原案と絵は陽菜ひよ子でいくなら」と伝えて、その条件で、もともとその方に執筆依頼があったというA社(Hさんの会社)に持ち込んだ。
自分の考えた話とは全く違う話になった。またMさんはわたしが想定していた画風にもダメ出しをして「パステルを使って描いて」などと注文を付けた。それでもこの企画が通るなら、チャンスかもしれないとすべて注文を飲んだ。
そこから半年、何の連絡もなく、たまりかねて絵本作家Mさんに尋ねると、何度も修正依頼があったが、どうしても直せないので、降りたいという。えええ???
まさか、企画が通らないなんて思ってもいなかったので驚いた。
でも今まで20年間、何度も見てもらっても通らなかったのに、今さら元に戻したところで無理ないんじゃないかと思った。もうあきらめるしかないかも。「今までありがとうございました」とA社Hさんにメールして、2カ月ほどたっただろうか。
今日、Hさんからメールがあった。『ひつじのモフモフ』はいい絵本だとほめてくださり、「よく頑張りましたね」と。それだけでもうれしいのに、メールにはさらに続きがあった。
Hさんは企画を出していた絵本について、「Mさんの考えた設定には無理があります。ひよ子さんのライフワークのような作品なんだから、もともとひよ子さんの考えていた設定でうまくまとまらないでしょうかね。『うまくいかないんだー!』と叫ぶひよ子さんも浮かびますが・・・また引き続き」
そうか、H先生はちゃんと覚えていてくださった。見捨てられていなかったんだな、と思うと不覚にも涙が出て来た。実は今週末は別の出版社のミニコンペが待っている。この上向きな気持ちでサクッと作品を作れたらと思う。なかなかうまくいかないんだけどね!
そしてこの出来事の教訓は、まだ出ていない絵本のタネをペラペラ人にしゃべらないことね!(笑)

このところ、取材記事や映画のレビューを周りから褒められることが多く、調子に乗っていたが、やはり、認められることばかりではない。たま〜〜〜〜にめちゃくちゃ厳しい媒体があり、とんでもなくダメ出しを食らう。
今取り掛かっている仕事の一つもそんな感じで、ヒーヒー言いながら書いている。仕方がない。最初に「ウチは厳しいですが、陽菜さんならついて来られそう」といわれて「やった!」としっぽを振って入って行ってのは自分なんだから。
取材相手にも何度も何度も追加質問して、ほんと申し訳ない。悲しいけど、これが実力なのよね。まだまだ、精進します。