ひよこだがね・おまとめ

みなさま、ひよこだがね！！

→コスタリカ編・最初から読む？




中米コスタリカに行くことが決まったのは、2008年夏。
結婚してしばらくたった頃です。

モロモロのスケジュールの関係で、年末に新婚旅行に行くことになった二人。
寒い時期にドコへ行く？
中米のリゾートはどう？カンクンとか？とひよこ。


「世界で一番きれいな鳥を見に行きませんか？」
と言い出したダーリン。

彼は『水曜どうでしょう』で見て以来、いつかコスタリカに行きたかったんですね。
そのパートナーとして、鳥好きなひよこは、ベストだったのかも。

たまたま、共通の友人に、中米関係の旅行会社に勤める友人がいたのもラッキー。
現地の凄腕ガイド（オオハシさんのモデルは「伝説の男」なんです）も確保できて。


ホント、最高の思い出となりました。


実際は、入院したりすることはモチロンなかったですし
いろいろハプニングあり、笑いありの、素晴らしい旅行でした。


そうそう、このメルヘン劇場では、普通にケツァールと会ってますが
実際には、ケツァールと巡り会えるかどうか？！が焦点の、とっても過酷な旅でした。

また、その旅についても4コマなどで書けたらと思います。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


2009年10月9日（金）　陽菜ひよ子

みなさま、ひよこだがね！！

→コスタリカ編・最初から読む？



女王様もぴぴちゃんも、きれいになりたいというけど
今のままで十分キレイだと、ボクは思うんだがね。

だけど、思うだけじゃダメなんだね。

キレイだよ、かわいいよって
口に出して言わないと、想いだけじゃ伝わらない。


キレイの秘密は、たっぷりの愛情なんだから。


　　　　　◆　　　　　◆　　　　　◆　　　　　◆　　　　　◆


もし、中米の深い森の奥で、ケツァールに出会ったら
色鮮やかなオスでも、渋い色をしたメスでも
同じように喜んでほしいんだがね。

「メスだ、かわいいね」



ね？ほら、かわいいでしょう？？



《おしまい》



→あとがき
（よかったら、感想お待ちしてます☆）

みなさま、ひよこだがね！！

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ぴぴちゃんの回復を待って
ボクたちは帰ることになったんだがね。

いつまでもいつまでもいたいけれど・・・


仲良くなったオオハシさん、ケツァールさんたちと
別れるのは寂しかっただがね。

ぴぴちゃんもちろん、ボクも泣いてしまっただがね。


ありがとう、出会った鳥の皆さん
ありがとう、コスタリカ。



さて、ぴぴちゃんは、コスタリカで美の秘密を
手に入れられたのかな？？



さらにつづきます。この先が本当の最後。ぜひ読んでみてね☆

→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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ケツァールさんたちだった。

「わかります、ぴぴさんの気持ち」
女王様がそう言いだした。

「わたしたちは世界で一番美しい鳥だといわれていますが
それは、オスだけなんです。
見に来た人たちは、わたしがメスだとわかると、がっかりします」

女王様から、それまでの笑顔が消えた。

「悲しいです」



→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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「だって、ひっく、キレイに、ひっくひっく、なりたかった、ひっく、んだがね」

ぴぴちゃんが、しゃくりあげながら、ようやくそう言った。


リトルアボカドは、世界で一番美しい鳥の好物。
だから、たくさん食べれば、キレイになれると思ったんだね。

しばらくすると、ぴぴちゃんの涙も少し収まったようだった。


すると、ドアをノックする音がした。
トントン♪



→つづく

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それまで黙っていた、ガイドのオオハシさんが叫んだ。
「笑い事じゃない！！」


「もう少しで死ぬところだったんです。
ワシが食べさせたリトルアボカドで、死んでしまうところだったんです。
どれだけ心配したか・・・」


オオハシさんは、大粒の涙をこぼして泣き出した。

ボクもぴぴちゃんも、ポロポロ涙がこぼれてきた。

三人（三羽？）で涙の大合唱・・・


「だって・・・ひっく。・・だって・・・ひっく」
ぴぴちゃんが、しゃくりあげながら、言い出した。



→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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ボクは、耐え切れずに吹き出した。

「ぴ、ぴぴちゃん、リトルアボカドの食べすぎだったんだがね」
「食べすぎ？」

「そうそう、丸ごと飲み込んだでしょ。オナカの中、種まるけだっただがね」
「いやーーーーーーん。そのせいで、あんなんなってまったの？？」

ぴぴちゃんは恥ずかしがって、布団にもぐってしまった。


すると・・・


→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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「ひよこ、天使になる夢見てたの」

そういうと、ダーリンは、しばらく黙ってひよこを見つめたあと

「夢じゃないかも」
と言った。

紫色にふくれあがったひよこは、かなり危険な状態だったんだそう。


「ひよこ、どうしてこんなことになったの？」


そう尋ねると、ダーリン・・・ふるえてる？

ダーリン、泣いてる？？



→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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目覚めたら、目の前にダーリンがいた。

「ぴぴちゃん、よかった！！」
「ダーリン、ひよこ、死ぬの？」
「ぴぴちゃんは、死なないだがね」

ダーリンは、そう言ってにっこり微笑んだ。
だけど・・・



→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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「ダーリン、ひよこ死ぬのね。

今までありがとう。
せめて、最後は黄色いままで死にたかったわ。

せめて、最後にプリン食べたかったわ。
あ、シュークリームも、うずまきくん（ロールケーキ）も。
それと、エビカツサンドと、オムライスと、カツ丼と
ハチミツいっぱいのホットケーキと
それからそれから・・・・」


「・・・ぴぴちゃん、食べ物のことしか、ないだがね？？」


→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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ぴぴちゃん！！


紫色のおだんご、い、いや

怪獣になってるだがね？！


ドテッ！！

ミシミシミシミシミシ・・・・・

ペキペキペキペキペキ・・・・・



ぴ、ぴぴちゃん？！


→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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ぴぴちゃん！！
なんか巨大になってるし
お空の色と同じになってるだがね！！



→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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ぴぴちゃん、今日も食べないだがね？！
気のせいか、昨日より青くなってるような・・・



→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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コスタリカのご飯は、日本人にも合うだがね。
鳥好みのマメ料理がおいしいだがね！
ね？ぴぴちゃん。

ん？ぴぴちゃん、食べないの？

あれ？色が緑に戻ってる？！



→つづく

みなさま、ひよこだがね！！

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ぴぴちゃんの持ってきたアボカドを丸呑みしようとして
のどに詰まらせて、救急車で運ばれてしまった女王様。

しょんぼりしてるぴぴちゃんに
オオハシさんがリトルアボカドを
とって来てくれただがね。

ぴぴちゃんの目がきらきらしてるだがね。

え？ちっちゃくてよくわからない？シーッ！！


→つづく