トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。

コウノトリのカップルの子育てに北陸電力が粋なはからい。

画像をご覧下さい。
国の特別天然記念物である野生のコウノトリは
現在、百数十羽しかいないそうですが
その貴重なヒナが、4羽すくすく育っています。

福井県では、55年ぶりの野外繁殖なのだそう。
問題は、この巣のある場所。ご覧の通り、電柱の上なんです。

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4月下旬、コウノトリの6歳メスと5歳オスのカップルが
福井県坂井市内の高さ14メートルの電柱に巣を作りました。

「巣を残してほしい」という周辺住民の声を受け
北陸電力は4月23日、集落一帯を一時停電にして
この電柱の電線への送電をStopしたとのこと。

北陸電力は5月10日、公式Twitterに写真をUpし
「ヒナの誕生を期待し、今後も見守り対応を継続します」
と報告したそうです。なんて素敵なお話♡

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北陸電力によると、このコウノトリは3月から40ヶ所の電柱に
巣を作りかけたのですが、感電や漏電の危険があるため
北陸電力の方で撤去していました。

しかし、今回は地元の強い要望があり、近くの電柱に変圧器を
取り付けることができたため、巣を残すことができました。
卵が5月下旬に孵化した模様。

その間、集落では一時停電になったりしましたが
住民の皆さんは、温かい目でコウノトリの出産・子育てを
見守っておられるよう。

定点観測的に撮影をされている方も多く
「いなくなったら、寂しいなぁ」「かわいくてしょうがない」
などの声も聞かれました。なんていい話♡


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実はコウノトリのヒナは、生育が難しく、最近でも
越前市で孵化したヒナが、一週間程度で死亡したケースがあり
今回も懸念されてきました。

7月8日には、個体を識別するための足環を装着。
福井県、坂井市の職員と、兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)の
職員らが高所作業車を使ってヒナをそっと下ろし
体重を図り、色のついた足環を取り付け、巣に戻しました。

不安そうに見守っていた親鳥も、巣にヒナが戻ると
安心して巣に戻ってきました。よかったですね。

県によると、4羽は体重もしっかりとあり、順調に育っており
このあと親鳥の大きさまで成長し、早ければ
7月末から8月の始めには巣立つ見込みだとのことです。
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鳥飼否宇さん

鳥飼 否宇(とりかい ひう、1960年3月6日 - )は、日本の小説家。

本名は鳥飼久裕(とりかい ひさひろ)。
福岡県生まれ。九州大学理学部生物学科卒業。
編集者を経て、2000年4月から奄美大島に在住。
特定非営利活動法人奄美野鳥の会会長。
https://ja.wikipedia.org/wiki/鳥飼否宇

もともと生物学者さん。
作品も、観察者の鳶山久志と写真家の猫田夏海を主人公とした
オーソドックスなネイチャーミステリー(観察者シリーズ)などの
人気シリーズを書かれておられます。

そして何より、奄美野鳥の会会長さん!!!
本物の鳥好きさん。しかも本名が鳥飼さん!!!!
うらやましすぎます!!

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