トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
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「にわとりとたまご」イエラ マリ、 エンゾ マリ

150829iela_mari_niwatori_book.jpg8/30まで、地元愛知県の
刈谷市で開催していた「イエラ・マリ展」
とても素晴らしい展覧会でした。

イタリアの絵本作家、イエラの絵本は
文字がなく、始まりと終わりがないのも
大きな特徴だそうで。

主なテーマは「命の循環・命の連鎖」。

たとえば
リンゴに蝶が受粉して実がなり
リンゴの中にいた毛虫がやがて蝶になる。

たとえば
ワニはヒョウを食べ、ヒョウはオオカミを食べ
オオカミはヤマネコを食べ、途中
ヘビや蚊や人間をはさんで、ワニも何かに食べられ

たとえば
春が来てイタチは冬眠から目覚め、鳥は卵を産み
夏が来てイタチは活発に動き回り、鳥は子育てし
秋が来てイタチは冬眠の準備をし、鳥は巣立ち
冬が来てイタチはまた冬眠する

この絵本も
にわとりが卵を産み、卵がひよこになり
やがてそのひよこも成長してにわとりになる

どこが始まりでも終わりでもなく
どこからでも始められる

あの永遠の命題
「鶏と卵はどちらが先か」
に答えたかのような作品。

(実際にはこの命題には答えは出たのですが)

鳥好きならば文句なしに愛おしくなる一冊。


大型本: 32ページ
出版社: ほるぷ出版; 新版 (2015/2/20)
言語: 日本語
ISBN-10: 4593505690
ISBN-13: 978-4593505692
発売日: 2015/2/20
商品パッケージの寸法: 22 x 22 x 1 cm
商品の説明
内容紹介
にわとりが卵を産みひよこが誕生するまでをテーマにした絵本。
イタリアの人気絵本作家イエラ・マリが色で語る、文字なし絵本の傑作。

内容(「BOOK」データベースより)
イタリアの人気絵本作家、イエラ・マリが色で語る生命の鼓動があふれる
文字なし絵本の傑作。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない
版型に関連付けられています。

内容(「MARC」データベースより)
にわとりが卵を産みひよこが誕生するまでをテーマにした絵本。
イタリアの人気絵本作家イエラ・マリが色で語る、生命の鼓動あふれる
文字なし絵本の傑作。卵が先が、にわとりが先か。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に
関連付けられています。

著者について
1931年ミラノに生まれ、ブレラ国立美術学校で絵画を学び、そこで出会った
エンゾ・マリと結婚。1960年代半ばまで生活を共にする。デザイナーとして
仕事をしていた2人は、子育てをしながら新しい絵本のアイディアを練り、
1960年『りんごとちょう』を発表。
その後イエラは、イタリアの子どもの本の歴史に大きな足跡を残した
エンメ出版と出会い、代表作『あかいふうせん』『木のうた』を含め、
1967年から10数年間に、同社で8冊が刊行。
晩年、長い間世間から隠れるように暮らしたイエラは、多くのことを
語らないまま、2014年1月に逝去。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マリ,イエラ
デザイナーのエンゾ・マリと組んで、グラフィック・アートの面から
すぐれた絵本を発表しているイタリアの作家
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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