トリモノ帖

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抗生物質にまみれ…日本のニワトリが辿る「悲劇」をご存知ですか?

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正直、ショッキングな記事です。ここまでひどいとは。。。こんな風に生き物を犠牲にしてまで、私たち日本人は、安いものを食べたいのでしょうか?
抗生物質にまみれ…日本のニワトリが辿る「悲劇」をご存知ですか?(週刊現代:2021年3月20日)

・ブロイラーはケージ飼いではなく平飼い。窓がない一つの鶏舎に約4万~5万羽(1㎡あたり16~17羽)
・夏は鶏舎の温度は37度まで上がる。水をまくと湿度が高くなる。不衛生な場所で生活しているため、病気も頻繁に起きる
・毎日かなりの数の鶏が死ぬが密集状態なので、死体は潰れていることも多い
・ブロイラーは早く大きく育つように品種改良。自分の体重で足の骨が折れてしまうことも
・大量の抗生物質を与えると、鶏の体内に薬剤耐性菌という抗生物質が効かない菌ができ、人体に影響も
・ブロイラーは、生後わずか50日で出荷。見た目は大きくてもまだ子どもで、ヒヨコのように「ピヨピヨ」と鳴く
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・ブロイラー生きたまま逆さの状態で吊るされカッターで首を切られる。失敗して死に切れないまま次の工程の熱湯につけられるというケースも
・イギリスやEU諸国ではガスなどを用いて、なるべく苦しめずに絶命させる手法が主流
「ヨーロッパでは、鶏は一羽丸ごとで出荷することが多いのですが、日本ではカットして精肉の状態で出荷するのが基本です。一羽丸ごとだと、皮膚に炎症によるシミなどがあれば、肉としてのグレードが落ちる。日本ではシミのある部分はカットしてしまえばいいという考え方です」(東北大学名誉教授・佐藤衆介氏)
・採卵鶏はすべてメス。オスはその場でゴミ箱に投げ入れられ、殺処分。(年間約1億羽のオスのヒナが殺処分)
・400c㎡ほどの狭いバタリーケージ生活し卵を産む。スイスではバタリーケージの使用が全面的に禁止、欧州各国も続々と規制強化。日本では9割以上の卵がバタリーケージで生産
・元々は年間に産む卵の数=10~20個、現在では約300個。そのためカルシウム不足で骨折する鶏もいる
・採卵鶏は最大で約700日間生き、劣悪な環境で産卵。
・『廃鶏』となった採卵鶏はブロイラーに比べて身体が小さく、肉としての価値が低いため、缶詰やチキンエキスの材料に
「日本の家畜福祉はWAP(世界動物保護協会)が調査した動物保護指数では、最低ランクの『G』評価となっています。完全にガラパゴス化していると言えるでしょう。劣悪な環境で飼育された鶏は健康とは言い難く、その肉や卵は動物福祉の問題に留まりません。自分が食べているものがどういう環境で生まれたものなのか、いま一度考えて欲しいと思います」(日本女子大学家政学部教授・細川幸一氏)
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