トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
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頭なしで18カ月間もニワトリは生きた

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すごいお話です。
たまたま、食肉用の鶏をさばいていたら、その内の一羽が、首を切り落としても
そのまま生きていたというので、それが街で話題になりやがて全米を巡回するように。
しかし、鶏を生き続けさせるには、毎日首にたまる液体を注射で取ってやらねばならず
あるとき、注射器を見世物小屋に置き忘れてしまい、間に合わず鶏を死なせてしまって
一攫千金の夢はついえたと言うお話。
本当のホントに実話だとしたら、すごいお話ですねぇ。


頭なしで18カ月間もニワトリは生きた(2015年09月28日)
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34377005
1945年9月10日、ロイド・オルセンさんとその妻クララさんは、
コロラド州フルータの農場で飼育されていたニワトリの屠殺作業にかかっていた。
オルセンさんがニワトリの首をはね、クララさんがその後始末をした。

ところが、その日オルセンさんの斧にかかった40〜50羽のニワトリのうち
1羽だけ、他のニワトリとは違った動きを見せたのだ。
「ぜんぶ始末したはずが、まだ生きて歩き回るニワトリが1羽いたんだ」
とオルセン夫妻のひ孫、トロイ・ウォーターズさんは話す。

自分もやはりフルータで農業を営むウォーターズさんによると、
そのニワトリは、地面を蹴って走り、動き続けていたという。
オルセンさんたちは頭のないニワトリを古いリンゴの箱に入れて、
網で囲われた農家のポーチに一晩出しておいた。
そして翌朝、そのニワトリがどうなったかを確かめに外に出てみると
「なんとそいつはまだ生きていたんだ」とウォーターズさんは言う。

「我が家の歴史の奇妙な一幕です」と、ウォーターズさんの妻、クリスタさん。

寝たきりになったオルセンさんがウォーターズ家で暮らすようになってから、
ウォーターズさんは曾祖父からこの話を聞かされた。
少年と曾祖父の寝室は隣同士だったので、年老いたオルセンさんは
しばしば眠れずに、ひ孫に何時間も話し続けた。

「殺したニワトリの肉を売ろうと町の肉屋に持って行くついでに、
その頭のない雄鶏も一緒に連れて行ったんだ。
当時はまだ荷馬車をよく使っていて、そのニワトリを荷台に放り込んで、
肉屋に持ち込んだ。そこで、頭がない生きたニワトリがいるんだが信じるかと、
ビールか何かを賭け始めたんだ」

奇跡の首なしニワトリの噂はたちまちフルータの町中に広まった。
地元紙はオルセンさんのインタビューを取ろうとレポーターを送り込んできたし、
2週間が過ぎた頃、ホープ・ウェードという見世物小屋の興行主がユタ州の
ソルトレイクシティから500キロ近くを移動してやってきた。

提案は簡単。ニワトリを見世物にして巡業しよう、金儲けしないかという内容だった。
「1940年代当時、小さな農場を抱えて生活は苦しかったので、曾祖父のロイドは
『仕方ない、やってみるか』って言ったんだ」とウォーターズさんは話す。

一行はまずソルトレイクシティのユタ大学を訪れ、首なしニワトリを一通り
検査してもらった。大学の科学者たちはたくさんのニワトリの頭を
胴体から切除し、生き続けるのがどれくらいいるか検証したという噂だ。

雑誌「Life」がやってきて「奇跡の首なしニワトリ・マイク」の話を取り上げ、
世間を驚かせたのもソルトレークでのことだった(「奇跡のマイク」と
命名したのはホープ・ウェードだった)。
そしてこのあとロイドさんとクララさんはマイクを連れて、全米ツアーに出かけたのだ。

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