美しいハトの仲間01:コアオバトとアオバト

コアオバト(小青鳩)
ハト目ハト科アオバト属に分類される鳥類。
◎分布
インドネシア、マレーシア、シンガポール、ブルネイ
フィリピン、タイ南部、カンボジア、ベトナム南部
◎形態
全長27㎝。雄は頭部灰色で胸はオレンジがかり、翼は淡い緑色。
雌は全体的に緑色。虹彩は赤色。
◎生態
森林に生息する。
都市部の公園でもよく見られ、東南アジアでは一般的な種。
◎学名:Treron vernans
◎英名:Pink-necked green pigeon

近縁のアオバトなら見たことがある。
神奈川県の大磯町はアオバトが飛来する名所なのだ。

アオバト(緑鳩)は、ハト目ハト科アオバト属に分類される鳥。
◎分布
中国、台湾、日本
本州、四国、九州で繁殖する留鳥。
北海道では夏鳥(6月初旬に道内に飛来し秋になると本州へと渡る)
◎形態
全長33cm。名前の通り全体的にオリーブ色だが
オスは頭から胸にかけてが黄色、腹はクリーム色、肩から羽が暗赤色。
一方メスはそれらの箇所もオリーブ色である。虹彩は青色。
◎生態
広葉樹林や針広混交林を好み、単独~多い時は10羽程度の
群れを作って行動する。
「オーアーオー」等と聞こえる独特の声で鳴く。
樹上に木の枝を束ねた皿型の巣を作る。
植物食で果実や種子等を食べる。
6月頃に乳白色の卵を産む。一腹卵数は2卵。
現在、繁殖が確認されているのは日本のみ。
比較的身近な鳥でありながら、その産卵習性などが
発見されたのは、戦後(第二次世界大戦)以降の事。
森林に生息しているが夏から秋にかけて
海岸に現れることもある。
その理由は塩分やミネラル補給のためと考えられている。
小樽市や神奈川県大磯町の海岸などでは
アオバトが連日、群れで遠路飛来。
海水を飲む行動が頻繁に観察されている。
この行動を行う場所はほぼ固定されている。
その際、尾羽から下半身にかけてを意図的に海水に
漬ける「尾浸け」という行動を行うことが知られているが
なぜそうするのかは明らかになっていない。
海水を飲む際には高波に呑まれたりハヤブサに襲われて
命を落とす個体もいるという。
なお、当然ながら海のない地域(栃木県など)の集団は
海水を摂取する行動はとらない。
◎学名:Treron sieboldii
◎英名:White-bellied green-pigeon

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